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愛語

閑を見つけて調べたことについて、気付いたことや考えたことの覚え書きです。

近況

2011-03-23 21:23:28 | 日記
 前回の記事をアップしてから一ヶ月以上経ちました。
 次は「Shadowplay」で書こうと思っていた2月下旬、ノロウイルスにかかってしまいました。3月1日には完治してエルビス・コステロを観に行きました。そのライブがとても良くて、しばらくはコステロを聴いて過ごしていました。
 そろそろブログに記事をアップしようと思っていた3月の2週目――改めて思い出すと、遠い昔のことのようです。

 3月11日は都心のビルで仕事をしていました。これまでに体験したことのない揺れで、終わらない横揺れの中に縦揺れを感じ、都心直下の地震かと思った瞬間が最も恐ろしかったです。落ち着いてから震源地が東北だと分かると、東京都心でこの揺れでは、一体どんな規模だったのだろうと思いました。テレビで初めて津波の影像を見てから今日まで、毎日目にする被害の様子を見て、自分が抱いている感情が何かさえよく分からなくなってきました。自分は被災した訳でもなく、今日も淡々と生活している、そして自分の使っている電気のために福島の人たちが苦しんでいる、何一つ有効なことはできていない、そのことだけは、身に染みて分かっています。

 仕事は自宅作業となり、停電と折り合いを見て進めています。夕方に停電になると何も出来ないので、次第に暗くなっていく空を見ながら、こんなふうに日が暮れていくのかとしみじみ思ったり……。普段ビルの中にいると分からないので。

 今日ふと自分が少し前に書いた「Shadowplay」の記事を見ると、

To the centre of the city where all roads meet, waiting for you,  
                                     全ての道が交差する街の中心で、君を待っていた、
To the depths of the ocean where all hopes sank, searching for you,  
                                     全ての望みが沈む海の底で、君を探していた、
I was moving through the silence without motion, waiting for you,  
                                     動きの無い沈黙の中を僕は移動していた、君を待ちながら、
In a room with a window in the corner I found truth. 
                                     隅に窓が一つある部屋で、僕は真実を見つけた。

の第一連について、「I was moving through the silence without motion, waiting for you, (動きの無い沈黙の中を僕は移動していた、君を待ちながら、)」の「moving through the silence without motion」がよく分からない、と書いていました。でも、うまく説明はできないのですが、今、その感覚はすごくよく分かる気がしました。絶望の中で何かを待っている、何かを探している、その状況を表すフレーズとして「silence without motion」がぴったり響いてくる気がしました。動きの無い沈黙の中を移動していく、というのはとても息苦しい感じがしますが、でも、少なくとも時間は動いているんだなぁとか、そんなことを漠然と考えたりしました。


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