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はてながこだわるWebサービス提供の本音

2005-06-11 11:54:40 | ポータル・検索エンジン
Amazon Webサービスの成功事例を、はてなWebサービスという形で、はてなの持つコア機能を開放して生かしていく。はてなに蓄積されたデータを他のサイトで二次利用できるようにして新たな価値を生む。難しい理論ばかりでなく実現可能な先端的な技術を駆使して成長していく「はてな」の今後のサービス展開に期待しています。
はてながこだわるWebサービス提供の本音
Amazonにリンクしてもらうためのプログラムを、社員以外のリソースを使って開発するにはどうすれば良いか。そこで同社が考えついたのがWebサービスです。Amazonは、世界中のデベロッパーを味方につけるため、Amazon・Webサービスという形で自社の持つ商品データベースや検索機能などのコアバリューを公開したのです。
~中略~
自社の持つデータを、インターネットというネットワーク上で広めることがどのような価値をもたらすのか。それを正しく把握するためには、インターネットで起きている多くの事象を総合的に考える必要があります。自社のサイトだけを見て損得勘定をしていては、Webサービス公開の突破口は見出せません。
~中略~
Amazon Webサービスの成功事例を見たとき、そこにはネットワークの本質というものが見て取れました。データがネットワークを介してありとあらゆる場所へ広がり、広がったデータが第2、第3の価値を生み出す。そもそもインターネットは、作り出したデータが何の制約も受けずに広がるところに真の価値があると私は思っています。そして、そのデータを広める最も効果的な手段を知っているのは、世界中のデベロッパーです。
~中略~
はてなのようにウェブ上のサービスに特化した企業が、どのようにしてデベロッパーを味方につけるシステムを提供できるかと考えたとき、やはりそこはWebサービスによるAPIの公開という手段が最も効果的であると判断しました。そのために、はてなWebサービスという形で、はてなの持つコア機能を開放し、世の中のデベロッパーに利用してもらえるよう働きかけています。
~中略~
デベロッパーは、すでにはてなWebサービスを利用してさまざまなアプリケーションを公開し始めています。中には、提供者である私たちが予想もしなかった機能を持ったものもあります。私たち自身が提供しているものよりもすぐれたインターフェースを搭載した検索アプリケーションや、開発が後手に回って追加できていなかった機能を別の形で実装したアプリケーション、はてなのデータを二次的に利用しているウェブサイトなども見かけるようになりました。Webサービスを提供することで、提供者の予想を超えた価値が生まれることもあるのです。
~中略~
Web2.0では、「The Web as Platform(ウェブがプラットフォームとして振舞うこと)」が実現するとされています。OSがあらゆるソフトウェアのプラットフォームとなったように、Web2.0ではウェブサイトが他のウェブサイトのプラットフォームとなるのです。

例えば、はてなはエンドユーザーからみればブログやオンラインアルバム、あるいはRSSリーダーなどのサービスを提供する「ウェブサイト」ですが、デベロッパーから見ると「アプリケーションプラットフォームの提供者」という別の顔を持っています。はてなが、ブラウザというインターフェースを通じてエンドユーザーから得たさまざまなデータを、デベロッパー向けAPIという別のインターフェースで、世の中に公開しているのです。エンドユーザーは日記を書くためにはてなを使い、デベロッパーは自分のアプリケーションを開発するためにはてなを使う。これがWeb2.0の形です。こうした次世代のウェブを実現するには、Webサービスによるコア機能の開放が必要不可欠なのです。

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