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”コロンボ”死す!

2011-06-26 18:00:27 | 日記
†あの”刑事コロンボ”で知られる俳優のピーター・フォークさんが23日に亡くなった。数年前にアルツハイマー病にかかり,長く療養していた様だが……アメリカ・ロサンゼルス郊外ビバリーヒルズの自宅で息を引き取った。享年83歳。

NHKで最初に放送した当時は,それまでとは違った「番組の冒頭で犯人が判る」といった手法で驚かされた。それまで見たどんな刑事ドラマよりも斬新だった。そして,更にドラマは主演のピーター・フォークによって際立ったものとなった。

テレビを見ている側は,最初に犯人が分かっていながらも……コロンボが僅かな手掛かりから犯人を見つけ,その犯人と心理戦を繰り広げ,特に犯人の感情描写が見所でもあったと思う。

それに「うちのカミサンがね」,「あと一つだけ」という名台詞もコロンボの見所だったろうか。そして……ボサボサの髪に,よれよれのレイン・コート,もう誰も乗ってない様な使い込んだ”愛車”(プジョー403)もコロンボならでは。

当初”コロンボ”役の候補二人が諸事情により断った為に”第三候補”のピーター・フォークにお鉢が回ってきた訳だが,それ以前にもアカデミー助演男優賞に2度ノミネートされたり,エミー賞を受賞している”実力派”であった。

『必殺』の中村主水も,当初は別の役者で考えられていたのに,その本命が断った事によって”藤田まこと”さんの代表作とまでなった。人生どこにどんなチャンスが転がっているか分からない。

当初は舞台用として書かれた『殺人処方箋』(コロンボ第1作)は,全米とカナダ・ツアーで大成功を収め”脇役”のコロンボに大喝采が送られたという。それから6年後,テレビ・ドラマとして甦った訳だが,あくまで”主役”は コロンボ へと変わり,第1作から40年余り経った今でも,人気を誇っている。

『古畑任三郎』や『相棒』の杉下右京といった日本の刑事ドラマなどに,コロンボの片鱗? を見る事が出来る。さて,今晩は”名作”殺人処方箋かスティーブン・スピルバーグが監督した”第3作”の構想の死角でも見ようかな~と思っている。最後にピーター・フォークさんのご冥福をお祈りいたします。<茨城>