社会や国家が一つの方向に向かおうとして、不当な同調圧力や公権力の乱用をして物事を成就しようとしたとき、その均衡を図るために浸透されるものが「忍び化」と私は呼んでいます。
要するに「組織内組織」のことを云い、表の組織の指揮命令系統とは別の裏の指揮命令系統を組織の中に作ってしまうということです。
これにより、表の社会や国家は機能不全をおこし、当たり障りのない物事しか進めることができなくなります。
これをホワイト化の実相と、私は捉えて注視しています。
ホワイト社会をするためには、構成する人がホワイトでなければなりません。
そうでないならば、それを埋めて均衡を保つための「忍び化」が内在して当然と観るべきです。
ホワイト社会が叫ばれることは、表の社会や国家が、裏の組織内組織に乗っ取られたことを意味します。
さて、現在は表の社会や国家が劣勢です。この状況から、どのような新たな「忍び化」が生まれるのか?落ち着いて静観する必要があります。
最後に云いたいことは、ことの原因は「一つの方向に向かおうとして、不当な同調圧力や公権力の乱用をして物事を成就しよう。」としたことにあります。
そして、結果は「忍び化」が浸透することです。但し、原因と結果だけを観ても正しい対策にはならないと私は考えます。
物事には、必ず縁があり、そして原因と結果が生まれるのです。子供や孫ばかりに注目することは、縁という祖父の存在を忘れることでもあります。
正しく因果を知るためには、どのような縁から因果が生まれたのか?遡る考え方も必要に感じます。
そうしないと、外国資本への安易な人材流出や、その国の無自覚なシンパ増加を食い止めることはできないと思います。
黒蟻は、蜂の仲間だと云います。対して、白蟻はゴキブリの仲間だと云います。黒蟻が白蟻を助ける仕組みが出来つつある今のうちに、対策が必要と考えます。
ちなみに、「一つの方向に向かおうとして、不当な同調圧力や公権力の乱用をして物事を成就しよう。」という原因を、安きに流されずに自責で受け切り、より自身を向上するように努めた場合、白蟻の策略は失敗したことになります。
私は、ロストジェネレーションや若者世代が原因を受け切り、自責で資格取得などに走ることは非常に評価出来る日本人的な考え方の結果と対策であり、国防であると思います。
同じ縁や原因からも想定とは異なった結果が現れることもありますので、まだまだ日本には希望がもてます。
日本人は、多くの人が思っているよりもはるかに勤勉で優秀な民族です。