Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

イラッ!としてはいけません。

2024-04-27 18:54:52 | 日記
以前、路線バスの発進保護について記事を書きましたが、一般ドライバーの方にはこの様な法律の規定がある認識はないようです。


バスの発進保護と運転士の優先意識(復活) - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

道路交通法では、公共の交通機関である路線バスには、発進保護、専用通行帯、優先通行帯などの他の自動車に比べ一定の優先が認められています。本日は、その中でも路線バス...

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仕方がないといえば、そうかも知れません。マイナーな規定で、運転免許を取って期間が経過されている方は、ほぼ忘れていてもおかしくないかもしれません。

本日もバス停から発進する際に、ウィンカーを出しているにも関わらず、気持ちいいぐらい捲っていきます。

バス会社では、こういう行為に対しても「大きい車を通行させていただいている気持ちで、事故のによう慎重に発進するように!」と、指導されます。

とはいえダイヤによっては、どうしても窓からてを出して後方の車両に減速いただき発進することがあります。

私もこの様なことはしますが、その相手方はタクシーなどの緑ナンバーを選んでやっています。

これは一応第二種免許を持っていることを前提に、行っているつもりです。

第二種免許を取得する際には、第二種免許学科試験に合格する必要があります。

その際に、当然路線バスの発進保護について、第一種免許よりも詳しく勉強します。

だから、知らないはずはないのです。

それなのに、たまに捲っていくタクシーがいます。バカにされているのでしょうか?

先輩運転士は、他のドライバーに舐められないよういする演出をすると云いますが、私はそこまではしてません。

しかし、ここ数年の傾向としてサングラスの着用が、多くのバス会社で解禁されたと聞きました。

私の各社でもサングラスOKになり、会社が許可するものは着用できます。

少しは、絡まれないような髪型なども研究しようかと悪魔の囁きが湧いて来そうになります。

上記の様なイラついた考え方が、先急ぎ運転の元になり、事故を誘発します。

「こっちは譲歩しているのに、何で?」とか、「俺のことバカにしてるの?」、「法律には発進保護があるから、こっちが正しい!」といった優勢意識が湧いた時は、特に注意が必要です。


危険な優先意識。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

以前、路線バスの発進保護についてブログで言及いたしました。バスの発進保護と運転士の優先意識(復活)-Mr.Busーsᦈ...

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路線バス運行は、禅寺に入門してする「禅の修行」とでも思っていた方が、長くこの仕事を続けられそうです。

道路の側溝部分は、豆腐と思え!

2024-04-27 16:31:48 | 日記
高齢者の方からバス停から乗車いただく際のクレームで、「もう少しバス停に寄せられないか?乗りづらい!」というものがあります。

これは、乗車時のバス停とバスの間をもう少し接近させて、縁石とバスの高さをなるべくフラットにすれば乗りやすいというものです。

私はこのクレームに対して、「どうもすいません。」とだけ対応し、毎回50cm以上の距離を取り停車させとぃます。

これは、縁石と道路の間にある側溝にタイヤを乗せないためです。

バス会社では、「側溝は豆腐と思え!」と指導されます。側溝部分は、中が空洞になっていて、自動車などの重量物が乗ると陥没する可能性があります。

最近の側溝部分は、乗用車が乗ったくらいではビクともしませんが、さすがに大型車が何度も乗り上げると、細かなヒビが入り、ある時突然陥没します。

都会ではほぼ問題はありませんが、田舎などでは、いまだに乗用車が乗っただけで陥没するものもあります。

これによる人身事故も無いとは言えませんし、車両自体が損傷してダイヤがこなせなくなる可能性もあります。

この様な理由から、私はバス停から必ず50cm以上は空けて停車するようにしています。

ただし、この停車の仕方には一点問題点があり、たまに乗降中に自転車やバイクなどがすり抜けてきて、乗客との接触事故が発生するケースがあります。

停車の際には必ず、自転車やバイク、電動キックボードの動静に注意する必要があります。

もしも、乗客との接触事故が発生した場合は、バス運転士も責任の一端を背負うことになります。

最後に、私が田舎のバス会社に勤務していた際に住んでいたアパートの駐車場前の側溝部分は、よく車が乗り上げてこわれていました。

そんなことから、車を出すときに不便をした経験がございます。