2024年大学新卒者の早期退職について、以前記事を書きました。
その中で、安易な転職を繰り返す時代でない旨について言及したと思います。
大学を卒業したにも関わらず、就職のミスマッチに遭遇し、早期退職を考えてしまっているのだと思います。
しかし、世の中は厳しく会社は稼いでナンボの世界なのです。本音のところは、結果主義なのです。
この様に言ったところで、大学生活と会社員生活には大きなギャップがあると感じます。
突然自由な環境から、何も悪いことをしてないのに囚人のような環境に放り込まれると受け取ってしまうことにも理解はできます。
この就職のミスマッチは、バブル崩壊以降毎年のように発生していることです。
余剰人員といわれる方々の、細かなバックアップが難しくなったのも理由の一つに私は思います。
会社側も未熟な新卒者に焦って固い食べ物を食べさせて、いつも失敗しているのだと推察します。
新卒者は、なんやかんや言っても学校教育を先生や親の言いつけを守って卒業した者で、途中でドロップアウトした人間とは違います。
あせる気持ちは分かりますが、新卒者から観て、懲罰的と感じる対応は少し考えてもいいと感じます。
少なくとも新卒者に限っては、3ヶ月位の移行プログラムを施す会社側の余裕があってもいいと思います。
はっきり云って、大卒新卒者なんて子供です。会社の中に子供が入ってきた位に考えてもいいのです。
本当にこの期間は、1年、2年先輩位の人間の腕の見せどころです。
さて、既にやめてしまった新卒者ですが、出来れば再度第二新卒でリベンジして欲しいものです。
ただし、その際は親や就職課、職安のキャリアカウンセラーなどの専門家と充分に話し合いミスマッチの無いようにする努力は必要と思います。
まだ、第二新卒は新卒カードが使える最後のチャンスですので、一回目の失敗から自分自身のいたらない考えを反省し、今度こそ成功して欲しいものです。
問題は、第二新卒でも駄目なケースです。もはや新卒者の方も自信をめっきりなくし、安易な転職を繰り返す人生が幕を開きます。
特に注意は、怪しい営業会社の求人です。これらの会社は、給与もそこそこ高く応募すれば2つ返事で採用になるケースがほとんどです。
しかし、勤務開始すると過酷なノルマのある営業で、中には違法行為に関わるような営業スタイルをとる会社もあります。
特に特殊詐偽に関する行為を行うと、従業員の立場でも逮捕されます。この点が、新卒者の両親の世代の頃と、大きな認識の不一致を感じさせるところです。
両親が、「多少怪しくても営業を続けていけば人生の肥やしになる!」なんて助言してしまうと、勤務を続けた息子が逮捕され簡単に刑務所に行く場合もあるのです。
この様な安易な転職を繰り返すぐらいならば、タクシードライバーやバス運転士、トラックドライバーなどの仕事の方がまだ健全です。
ただし、これらの運転業務を若い新卒者が就くのであれば、資格を取るようなことをはじめてもよいかもしれません。
若い人の場合は、いずれ内勤業務などのキャリアアップのチャンスに、高確率でめぐり逢うと感じます。
電気工事士についても以前紹介しましたが、無理には勧めません。現場系の仕事は多少のクセを理解できないと、真面目な人間には難しいかもしれません。
生まれてきた時代のせいもあるのかも知れませんが、既に日本はあまり無理を許容する社会では無くなってきているので、若い人には少し酷に感じます。