とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.11.14 オーメン2006

2006年11月15日 | 映画とかと僕
前の日記に書いた聖書にちなんで、オカルトムービーを。。

オーメンの666という不吉な数字。聖書では黙示録に登場しますが、暗号としてアルファベットを数字に置き換えることがギリシア、ヘブライ語でもあるそうな。それをしてみると、666は「皇帝ネロ」か、「ハゲ頭のネロ」と読めるらしい。
ダミアン君の666は頭に書かれていた事から、将来的にハゲるのかな、と見ていたら笑ってしまう。。

オーメン2006は、2006年6月6日という記念すべき666dayの為に急遽作った感が全編に漂っています。当然オリジナルにはかなわない…。オリジナルは中学時代に見たものでした。。怖いのなんのって。ダミアン君の顔が軽いトラウマになるほどでした。そこから少しオカルトなエクソシストなどを見たりした。映画を見始めた原点に近い作品なのです。
それが、こんなんになっちゃってとても残念。

映像は06版の方がキレイなんだけれど、かえってつまらなくしてた。ぼやけた黒を遣っていたオリジナルのどよどよした雰囲気作りにはもうかないません…。
ストーリーも全く一緒で、キャラクターの死に方は多少アレンジを加えているものの、あのショッキングさがなかった。
逆に言えば、この程度のショッキングシーンでオリジナルは他の追随を許さないシーンを作っていることから、ある人はオリジナルを「オカルト映画のバイブルまたは、教科書」と言っている。
完コピリメイク作は「サイコ」にしても?です。

一番のミスは人選でしょうなぁ。オリジナルのサム・ニールに似ている役者を夫としているのはいいとして、奥さんが幼いんだかブスなんだか分からない顔をしていた。ばぁちゃんも薄気味悪さが足りなかったぁ。。最大なのはダミアン君。機嫌の悪い子供にしか見えなかった~~

06.11.14 「もう一度学びたい聖書」

2006年11月15日 | レビューと僕
中学時代に聖書をものすごい時間をかけて読んだ。でも8割も頭に入らなかった。ただ読んだだけ。で、どうしたことか、急にもう一度聖書を読みたくなりました。
けっこう前に読み終わっていたんだけどまとめるのが遅れました。

お恥ずかしいことながら、キリスト教はユダヤ教の一派であったなどの基本を知らなかった。
以下、旧約と新約の差。(約とは神と人との契約のことを指すらしい。)


■旧約聖書
・ユダヤ教の聖典。
・イスラエルの民のみが救済対象。
・神に忠実でないモノは恩恵を。そうでないものには容赦しません。
・ストーリー 旧約聖書は天地創造からモーセが神からの十戒を授けられたり、ダビデ王などの、ユダヤ人の歴史(主に戦争)と神と人との交流。
歴史的読み物で伝記に近い。
神によって選ばれた恵みを受ける代わりに唯一絶対の神を慕う。律法に忠実であれ。という契約。

が、人は幾度となくその契約を破りました。

そこで神は自らの子であるイエスをメシアとして地上に遣わした。しかし、イスラエル人はメシアとして認めなかった。(絶対神がいるから存在自体が許せないのだそうだ)そればかりか処刑した。
この時のイエスが流した血によって人々の罪が購われて、全人類を救いの対象とする、新しい契約が結ばれた。

■新約聖書
・キリスト教の聖典。
・キリストを信じるものすべてを救いの対象とする。。(実際はユダヤ教のキリスト一派として世界宣教活動をしていた。世界  的にキリスト信者が増えるにつれ、イスラエルの民ですら守れなかった律法を他民族に強いるのは過酷として、包容に満ちた契約となる)
・忠実でないものも愛と許しを与える。
・イエスの教えを弟子達が広めた宗教。
・イエスを神の子とする。
キリストの教えをまとめているのだけれど、同じ話を4人の作者からの視点で収められている。故に同じ話が4つある。食い違い部分も面白いっす。
って感じ。

ユダヤ教の神(ヤハウェ)の苛烈さには驚いた。律法に背いた者は次々と殺されている。
ノアの箱船で、神様はもう二度と生命を殺さないと誓ったはずなのに、次のエピソードではこじつけを付けて殺す。
もういいかと、次のエピソードからは前?撤回、殺戮。恐!!
イスラエルの民以外にはもっと厳しい。
なんだか国民性がすごい出ている。短気と直球一本の性格。これがユダヤ教の性格なのでしょう。。故に絶対神であるヤハウェ以外の存在が、「自分はメシアである」と言っても、「はぁ?」と突き放したんだろう。
選ばれた民族意識と、雑種民族宗教を幼いころから刷り込まされていると考えると、宗教対立の原因がなんとなく分かった気がした。

反転、新約聖書はゆるい。
元々死の世界は天国しか考えられていなかったのだけれど、後になって、じゃあ行けなかった人は?との疑問から、真逆の地獄が生み出されたり。
有名な十二使徒がかなり人間的。キリストが神との対話しているときに12弟子は寝てしまっていたり。
ペトロが、キリストが捕まった後に三度も「自分はキリストの弟子じゃない」と言って捕縛の手を逃れていたり。キリストが捕まる瞬間、12の弟子は皆逃げ出していたり。何だかとっても人間的。
でも弟子達の最後が悲惨!!ネロ皇帝の迫害などをうけて、凄まじい死に方をしている。

キリスト教は迫害に無抵抗だったけど、信者を励ます目的で最後におさめられている黙示録を書いたらしい。
内容は簡単にすると以下。
■黙示録
7つの角と7つの目をモタ子羊が7つの災いをもたらす。(戦い、貧欲、飢餓、地震、隕石落下)
7人の天使がラッパをふくと、さらに7つの封印が解かれる。
  1 血の混じった火が地上に降り注ぐ。
  2 燃える山が海に投げ出されて、海上生物と舟が3分の1が死ぬ。
  3 燃える星が落ちて、水が苦くなり、多数死ぬ。
  4 太陽と月、地球の3分の1がが失われる。
  5 星が落ちた穴から現れたイナゴが人を襲う。
  6 人の3分の1を殺す4人の天使がやってくる
  7 審判

そして、7つの天使が神の怒りを注ぎ、世界が終わる。
キリスト殉職者の支配する世界が1000年続く。
サタン光臨するも、神に破れる。新たなエルサレムが降り、再臨したキリストが支配する国が永遠に続く。

こんなの映像化不可能!!イナゴが隕石から出て来るなんて、なんてクリエイティブなんだろう。
聖書が、ここまで爆発的なベストセラーとなっている理由、それは『読み物』としてすんごい面白いということです。
まさに映像化不可能。。。途方もない大河ドラマです。