ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

市民参加の質と量/週頭の街頭活動

2022-05-31 11:06:04 | お仕事
週頭の街頭活動。
先週の土曜日に
「なっそ甘酒マラソン(プレイベント)」に参加したことから。
来年60kmのレースを企画する方のお誘いに乗ったのですが、
地元の甘酒なっそを補給食で走ってみるというものでもありました。
それだけでも楽しいのですが、地元にお金が落ちることを考える御仁でスパルタスロンのフィニッシャーでもあります。
地元特産品をうまくアピールする。
後夜祭を企画して宿泊需要を増やすなどのお金を落とす大会にする。
一方で、無用に高額な参加料をとらない。
そんな理念に共感しているのです。
発想も豊かで、尊敬するランナーです。
試走で走る距離は問わずとのことで、
「後で感想を」という条件でした。
参加者は多くありませんが、とても質の高い試走でした。
速い人が来ていると言う意味ではなく、主催者の意思を良く汲んだランナーが集まったという意味です。
イベントは、参加者数で評価する考え方ももちろん大切ですが、参加者の質も評価されます。
質と量は足し算でなくかけ算でありましょう。
土曜日の夜には、城北中体育館のタウンミーティング(二回目)に参加しました。
市の職員さんがほとんど参加されて居ないので参加総数は少なかったのですが、発言する方も5名以上居られました。
スライドを使って市長が話す前半は、相変わらず、何を伝えたいか量りにくいのですが、
質問や要望に対する回答も(その場では)、かみ合っていないものが多くありました。
すべてのことを市長が知っていなければならないとは思いませんが、多くの質問や要望に対して、せめてその考え方(思想だとか理念だとかいった背景にあるものを含め)についてどう考えるかの意志を示すべきではないかと思いました。
参加者が少なくても、やりとりの質を上げていけば、そのミーティングの価値は高められます。
質の高いやりとりがあれば、参加者は増えていきます。
インターネットなどで録画放送することも検討したらどうでしょう。
いっそ、Web会議システムを活用して、どこにいても参加出来ることにしてはどうかとも思います。
伊達博物館の移転建て替えに反対する活動が、住民投票を求める署名につながりました。
署名された方が3千人を越えました。もちろん、その中には、
「反対ではないけど、市民に意見を聞いてみても良いんじゃない。」という方も居られるでしょう。
そもそも今回の建て替えプランを作る委員会には、市長・副市長・教育長という市の特別職(政策の決定権者)がすべて揃っていました。
そこに部下である市職員が入って、自由闊達な議論ができるというのでしょうか。
民間から選ばれた委員もみなが言いたいことが言えるとも思いません。そちらにも、バイアスがかかることは予測できたはずです。
また、建て替え委員会は、市民が傍聴できませんでした。議員も傍聴できませんでした。
市民説明会をしたといっても、それは市民からでた意見で計画を見直すという性格のものではなく、上意下達のごとく、決まったプランの理解を求める説明会でした。
市長は説明会の答弁の中で「あくまで叩き台」と述べられましたが、全くの方便でありまして、市民の意見は採り入れられていないように思います。
都合の良い意見は参考にしたと言うでしょうし、都合の悪い意見は参考にできなかったと出来ないわけを説明するのでしょうが、市民と供にまちの未来を考えるミーティングではなく、市のプランを説明して意見を聞いた振りをする、アリバイ民主主義の際たるものであったと私は思います。
タウンミーティングの場でも、行政の対応(事実)については担当者レベルで答えればいいのであって、
それをどう変えていけるか。
指摘された現状を市長がどう考えているか。
提起された課題をどう解決していけるか。
答えられる時間にしたいものです。
質を高めるのは、理念や思想で、そのぶつかり合いです。
大衆迎合ではありません。
ましてや、理解しずらい指示語満載のご回答ではありません。
宇和島の民主主義が試されています。
次代に誇れる、宇和島の今を示したいものです。と。
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