【昆虫整理】
もうセミの声は消え、昼は鹿の啼き声、夜は虫の音が盛んだ。庭にはカマキリが数匹、3種くらいいて産卵を行っている。これは滅多に見かけないがコカマキリだと思う。(写真1)
(写真1)
夏の間に集めたセミの抜け殻、セミやクモやクワガタの死骸を整理した。(写真2)生き物を殺さなくても庭と雑木林を歩けば標本は集まるし、中には勝手に仕事場に侵入して、ピレトリンのスプレーを吹きかけられて、翌日明るいところに出てきて死んでいる巨大なクモもいる。
適当な時期に観察を終えなければ、カビが生えてくる。
(写真2)
左はアブラゼミ成虫の♀、右の4つはヒグラシの抜け殻、右下の泥色のものはどうもニイニイゼミの抜け殻のようだ。宮武頼夫監修『セミと仲間の図鑑』(トンボ出版)という本が大変役に立った。ニイニイゼミの抜け殻は土まみれで灰色なのが特徴だそうだ。
また抜け殻の前足のトゲの形で、セミの鑑別ができることを初めて知った。(写真3)左は二番目に大きいトゲの前側に鋸歯状の小さな突起があり、これがニイニイゼミの特徴だという。右はヒグラシの前脚だ。
(写真3)
アブラゼミの頭部をUSB顕微鏡で観察した。(写真4)逆正三角形をした赤い単眼が三つある。肉眼ではかろうじて見えるが、7倍のルーペで見るときれいで透明な赤色をしている。複眼もよく認められる。
(写真4)
残念なことに、セミの図鑑にも上記の本にも、この単眼については記載がない。セミの鼻面が剣道のお面のような形をしているが、これも何のためか書いてない。
ヒグラシの抜け殻頭部を観察すると、この「剣道のお面」の下側から「吸い口」(口吻)が突き出ている。(写真5)中心部に黒い棒が見える。
(写真5)
バックスバウム『背骨のない動物(Animals without Backbones)』によると、この黒いのが「上顎(マキシラ)」で木の根に突き刺さる部分であり、それを鞘のようにくるんでいるのが下顎と口唇だという。付け根の膨らんだ部分は頬の筋肉で、「剣道のお面」部分の筋肉と協調して、突き刺したり、樹液を吸ったりするのだそうだ。あらためてアブラゼミ口吻の断面を観察したら、黒い刺し針の部分は下側にあって、それを口唇と下顎が取り巻くような構造になっていた。(写真6)
(写真6)
今までセミの幼虫はストローで樹液を吸うと思っていたが、針を突き刺し、長い筒状の唇で出てくる樹液を吸い上げているのだとわかった。
米テキサス州ダラスでエボラ出血熱の患者が出てパニックが起きそうになっている。ロイターはこれについて優れた解説を載せている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0I30HA20141014?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
日本メディアも負けないでこの程度の「調査報道」はやってほしい。確かダスティン・ホフマン主演の米映画「アウトブレイク」(1995)がエボラ出血熱を扱った最初の映画だと記憶する。ザイール・モタバ川と米CDCが舞台となっている。DVDで一見をおすすめしたい。
もうセミの声は消え、昼は鹿の啼き声、夜は虫の音が盛んだ。庭にはカマキリが数匹、3種くらいいて産卵を行っている。これは滅多に見かけないがコカマキリだと思う。(写真1)

夏の間に集めたセミの抜け殻、セミやクモやクワガタの死骸を整理した。(写真2)生き物を殺さなくても庭と雑木林を歩けば標本は集まるし、中には勝手に仕事場に侵入して、ピレトリンのスプレーを吹きかけられて、翌日明るいところに出てきて死んでいる巨大なクモもいる。
適当な時期に観察を終えなければ、カビが生えてくる。

左はアブラゼミ成虫の♀、右の4つはヒグラシの抜け殻、右下の泥色のものはどうもニイニイゼミの抜け殻のようだ。宮武頼夫監修『セミと仲間の図鑑』(トンボ出版)という本が大変役に立った。ニイニイゼミの抜け殻は土まみれで灰色なのが特徴だそうだ。
また抜け殻の前足のトゲの形で、セミの鑑別ができることを初めて知った。(写真3)左は二番目に大きいトゲの前側に鋸歯状の小さな突起があり、これがニイニイゼミの特徴だという。右はヒグラシの前脚だ。

アブラゼミの頭部をUSB顕微鏡で観察した。(写真4)逆正三角形をした赤い単眼が三つある。肉眼ではかろうじて見えるが、7倍のルーペで見るときれいで透明な赤色をしている。複眼もよく認められる。

残念なことに、セミの図鑑にも上記の本にも、この単眼については記載がない。セミの鼻面が剣道のお面のような形をしているが、これも何のためか書いてない。
ヒグラシの抜け殻頭部を観察すると、この「剣道のお面」の下側から「吸い口」(口吻)が突き出ている。(写真5)中心部に黒い棒が見える。

バックスバウム『背骨のない動物(Animals without Backbones)』によると、この黒いのが「上顎(マキシラ)」で木の根に突き刺さる部分であり、それを鞘のようにくるんでいるのが下顎と口唇だという。付け根の膨らんだ部分は頬の筋肉で、「剣道のお面」部分の筋肉と協調して、突き刺したり、樹液を吸ったりするのだそうだ。あらためてアブラゼミ口吻の断面を観察したら、黒い刺し針の部分は下側にあって、それを口唇と下顎が取り巻くような構造になっていた。(写真6)

今までセミの幼虫はストローで樹液を吸うと思っていたが、針を突き刺し、長い筒状の唇で出てくる樹液を吸い上げているのだとわかった。
米テキサス州ダラスでエボラ出血熱の患者が出てパニックが起きそうになっている。ロイターはこれについて優れた解説を載せている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0I30HA20141014?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
日本メディアも負けないでこの程度の「調査報道」はやってほしい。確かダスティン・ホフマン主演の米映画「アウトブレイク」(1995)がエボラ出血熱を扱った最初の映画だと記憶する。ザイール・モタバ川と米CDCが舞台となっている。DVDで一見をおすすめしたい。
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