笑顔のMOTO

日々の生活で感じた色んなことを、綴っていきます。

都市の未来。

2011-07-12 05:10:27 | イベント
先日、著名な建築家の対談を聴講してきた。

"都市"に関する対談のはずが、話がかなり飛躍していて、
??な部分も多かったけど、印象的な言葉が
いくつかあった。

都市の変遷について。
19世紀は、Cityの時代。計画があり、国家があった。
20世紀に入り、Metropolisに。そこには投機と資本がある。
そして、21世紀は、Hypervillateへ。
キーワードは、交換と情報。

ここで、Villageという言葉が出てくるのは、
人々の生活の一番小さな単位は、Villageであり、
その単位はグローバル社会の中でも、
世界に共通するもの、ということらしい。

そして、東日本大震災を受けての議論。
都市はどこへ向かうべきか。
「終わりなき未完成を生きる。」

計画とは、ユートピア、完全形を目指すものだけど、
都市は常に不完全なもの。
このビジョンを受け入れられるのか。


今回の震災は、工学の失敗だった。
アーキテクトの概念が欠落していたのだ。

日本の都市計画は土木屋が中心にいる。
前提条件を設定し、境界領域を設定し、
理屈を積み上げて、必要なものを考えていく。
それに対して、アーキテクトは、人間の側に立って
まずは、ビジョンから入ることができる。

土木出身の自分としては、"アーキテクト"の
都市計画へのアプローチに、改めて新鮮さを感じた次第。

都市を身体化する。
"自分が東京だったら、自分が被災地だったら、
どう考えるのか"
なんだか、ちょっとこっぱずかしいけど、
そういう議論を、まともにすることが
都市の未来を考える上では、必要なのかもしれない。