笑顔のMOTO

日々の生活で感じた色んなことを、綴っていきます。

よみがえる100年前の世界

2008-01-10 12:12:06 | アジアの話
今週日曜日から、NHKのBS1で
世界のドキュメンタリー
「奇跡の映像 よみがえる100年前の世界」
という番組が放送されている。

オリジナルはBBCの
"The Wonderful World of Albert Kanh"
という番組で、
アルベール・カーンというユダヤ系フランス人が
残した100年前の映像と写真資料をもとに、
20世紀初頭の世界を描いた番組だ。

銀行家で大富豪だったカーン氏は、たくさんの写真家を雇い、
世界50カ国以上に派遣し、技術革新のなかで失われていく
世界の風景を記録に残した。

当時開発されたばかりの技術を使い、合計7万枚の
オートクローム写真と100時間に及ぶ映像記録という、
非常に貴重な資料が残されている。
その多くは、日常的な風景を撮ったものであり、その中には、
日本やベトナムといったアジア諸国も含まれている。

彼は、世界の状況を知りたい、失われゆく伝統的・
日常的な生活風景を残したい、という思いだけではなく、
第一次世界大戦に入る前のヨーロッパ世界の中で、
「相手国、異なる民族を知ることが、世界平和につながる」
という強い信念を持っていたという。

今も世界のあちこちで続いている紛争や戦争は、
相互理解不足なんて簡単なものではないと思うが、
相手を知ること、理解しようとすることが、
紛争終結への第一歩であることは間違いないだろう。

残念ながら、彼の残した資料は、彼の意図には反して、
その後長い間、人の目には触れることはなかったようだ。

100年前の各国の風景そのものも面白いのだけど、
その写真や映像の質の高さ、美しさに感動する。
100年前のものとはとても思えないものばかりだ。

全9回シリーズのうち、半分以上が終わってしまったのですが、
時間のある方、興味のある方、ぜひ、見てみてください。
詳細はこちら

お正月異文化交流

2008-01-07 20:57:29 | おいしい食べ物
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は、海外に出る予定がないのですが、
たまにはネタを見つけて、ブログを続けて
いければ、と思っています。

さて。お正月休みに、ベトナムの友人宅を訪問する
機会があり、ささやかながら、お正月料理の
異文化交流を楽しんできた。

上の写真の中央左にある緑色の四角いのが、Banh Chungと
よばれる、ベトナムの正月料理。
豆と鶏肉をもちごめで包み、バナナの葉で包んで
蒸したもの。日本と一緒で、正月休暇の間、料理を
しなくていいようにと、日持ちのする料理の一つ。
ハノイで旧正月を迎えたときに、たくさん食べたけど、
日本でも手に入るとは知らなかった。
友人は、本場の味とは違う、と言っていたけど、
まさに、ベトナムのBanh Chungだった。
とても美味しかった。

Banh Chung以外にも、同じ写真の右上と下に映っている
Banh Cuongというお米蒸しクレープでお肉を包んだものや、
下の写真にあるPhoも振舞ってくださった。
この二つの料理は、正月料理じゃないのだけど、
どちらも、手作りのものを頂いたのは初めてだったので、
感動してしまった。
Phoのスープは、なんと鶏がらから作った
まさに手作りの味!美味しかった~。

PhoもBanh Cuongも、ベトナムでは、道路端の
屋台で食べるもの。ベトナム人も、家で作ること
なんて滅多にないんじゃないと思う。
日本でいうと、ラーメンをスープから作るような
感じでしょうか。。

そして、上の写真の右側に見える弁当箱は、
私が持ち込んだ、"何ちゃって"おせち料理。
半分手作り、半分出来合いのもの。
異文化交流と言うには、図々しいかな。
日本のおせち料理を知らなかったみたいなので、
ちょっと誤解を与えてしまったかもしれない。

異国にいながらも、自分の国の食文化を大切にする、
ってすばらしい。何よりも、それが楽しめることが幸せだと思う。

友人は、むしろ、異国にいるからこそ、そこにあるものを
使って工夫しながら、自分で作るようになる、と言っていた。

ハノイで正月を迎えたとき、日本料理屋から御節をとり、
お雑煮を食べ、ニッコウホテルの餅つきを楽しんだっけ。
恥ずかしながら、自分では何も作らなかった。
次に、外国で正月を迎える機会があったら、自分で作り、
地元の人に振舞ってみたいな、と感じたのでした。