日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2017 - 宝雲亭

2017-10-21 23:43:09 | 居酒屋
日付もそろそろ変わろうとする頃です。腹具合にも限界が近付いてきました。最後はもちろん「宝雲亭」で締めくくります。
小刻みな継投を基本とする長崎でも、一晩に五軒以上のはしごは現実味に欠けます。四軒まで行けるならここへ行くという基準で選んだのが本日訪ねた店であり、いわば自分にとっての四天王ということになります。他の店が一切眼中になかったわけではなく、やむなく素通りしたのが実情です。それらの店も訪ねるためには、さらに二晩注ぎ込まなければ足りません。しかるに今年は一泊限りで終わりそうなのが残念ですが、一泊しかできないことを嘆くより、貴重な一夜を満喫できたことに感謝したいと思います。

宝雲亭本店
長崎市銅座町15-13
095-823-4042
1800PM-100AM
不定休
焼きぎょうざ420円
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 桃若

2017-10-21 22:30:48 | 居酒屋
10時を回って呑み屋の看板が気になり始め、悠長に腹ごなしする時間はなくなってきました。間髪入れずに三軒目へ飛び込みます。満を持して登場するのは「桃若」です。
縄暖簾をくぐって格子戸を開けると、カウンターは手前の方から隙間なく埋まっているように見えました。まさかの満席かと思いきや、一番奥が一つだけ開いていたためどうにか着席に成功。またここかというのが若主人の弁です。前回は手前側の席だったはずですが、その前はたしかに同じ場所だったかもしれません。本人ですらあやふやな一年も前のことを、よく覚えているものだと思います。
今回店主の姿はなく、女将と若主人が二人で店を仕切っていました。三人のうち一人が休んでいたことは過去にもあります。しかし気になるのは長期休暇中との返答です。その通りであってくれればよいのですが、「麦とろ」の店主の長期療養という事態があった後だけに、つい穿った見方をしてしまいます。とはいえ深く詮索するのは野暮というものでしょう。小一時間盃を傾けた後、ご主人によろしくと言い残して辞去しました。

桃若
長崎市本石灰町3-1
095-823-3392
1730PM-2400PM
日曜定休

櫻正宗
おでん四品
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - こいそ

2017-10-21 21:25:11 | 居酒屋
電車に乗りつつ腹がこなれてくるのを待ち、九時を回ったところで二軒目に入るという流れは誠に理想的です。満を持して「こいそ」を訪ねます。
この店の名物といえば、カウンターの幅一杯に並んだ惣菜の大皿です。当然ながら、それらを見渡すことのできるカウンターの中ほどが特等席になるわけなのですが、去年訪ねたときは玄関に一番近い末席に甘んじました。そして今回飛び込むと、またしても玄関側の二席だけが辛うじて空いており、再びそこに収まるという結果です。比較的気兼ねなしに入れそうな「安楽子」と違い、思案橋の狭い小路の、店先に品書きもないこの店に、一見で飛び込むのは勇気の要ることであり、自身教祖の導きを得なければたどり着けなかったと思われます。その店が九時を過ぎてもほぼ満席とは大したものです。

惣菜の中から今回は合鴨と煮穴子を選びました。濃いめの味付けが酒に合うのはこの店の惣菜に共通する特徴です。ただし惣菜だけが主役なのではなく、刺身も各種が揃っており、さらには五島うどんの焼きうどんなど、看過しがたい品々は少なくありません。腰を据えて飲み食いするにも十分耐えうる店でありながら、年に一度や二度の機会ではどうしてもはしご酒にならざるを得ず、わずかな品しか選べないのが実情です。
居酒屋は「一度限りと思う店」「また行きたいと思う店」「常連になりたいと思う店」「近くに住みたいと思う店」に分けられるとは教祖の弁ですが、自分にとってこの店は、紛れもなく「近くに住みたいと思う店」の一つに属します。日参して惣菜を片っ端から試してみたいと、常々仮想している次第です。

こいそ
長崎市本石灰町4-3
095-823-5450
1800PM-100AM
日曜定休

萬年亀二合
突き出し(蕗煮物)
煮穴子
合鴨の照り焼
すりみ揚げ
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 安楽子

2017-10-21 18:27:10 | 居酒屋
去年の暮れに長崎を訪ねたとき、連泊でもない限り「安楽子」には必ず行きたいと申しました。それ以来の再訪となる以上、今回も一軒目はこの店以外に考えられませんでした。ただ、福岡で野暮用に費やした一時間が、結果として禍根を残すことが懸念されました。それさえなければ開店直後に入れるはずが、六時台という何とも微妙な時刻になってしまったからです。しかるに急ぐこともしなかったのは、何となく入れそうな気がしたからとでも申しましょうか。
わずか6席ばかりのカウンターが、先客で埋まっていてもおかしくはなく、時間帯を考えればなおさらです。しかし不思議なことに、曜日と時間帯を変えつつ何回足を運んでも、満席で振られたことはただの一度もありません。それだけに、今回も入れるだろうという根拠のない安心感があったのです。その予感は的中し、カウンターは先客二人と落ち着いています。詰めて座るようにとの指示に従い、奥から三番目の席に着くと、そこが店主の定位置の正面でした。

目の前には艶やかに光った鰺と鰯を中心に、イカ、〆鯖、穴子、平目、ヒラスなど、見るからにうまそうな品々が並んでいます。しかし、豪勢な天ぷらの大皿が何枚も運ばれていく様子からは、座敷に大人数の宴会客が入っていることが分かります。このネタが彼等の分で切れてしまえばそれまでであり、実際そのような経験をしたこともあります。幸いどれも選び放題ではあったものの、あと一時間でも遅れれば、かなり違う結果になっていたかもしれません。絶妙な間合いで駆け込めたのは幸いです。
それはよいのですが、図らずも身の程をわきまえない振る舞いをしてしまいました。席に着くなりネギヌタを頼み、それを肴に一杯やっていたところ、ゲソヌタ、おばいけの付け合わせでしか出していないとの発言が店主からあったのです。上記の通りこちらの分は何事もなく出てきており、一見らしきお客に対しての返答でした。そう聞いて品書きをよくよく見れば、たしかにネギヌタの文字はありません。教祖の著作にも登場する当店の名物の一つであり、自身突き出し代わりに必ず注文してきたことから、今回も半ば反射的に選んだわけなのですが、日によってはこのようなこともあるのでしょうか。通ぶってしまったことを反省するとともに、何もいわずに出してくれた店主の計らいに感謝しています。

安楽子
長崎市浜町7-20
095-824-4970
1630PM-2130PM(LO)
日祝日定休

喜多屋二合
平目・いわし
ネギヌタ
穴子天
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 歌詞通り

2017-10-21 18:02:06 | 九州
終点の一つ手前の浦上駅で列車を下り、そこから電車に乗り継いで長崎市街に入りました。投宿して風呂から上がったところです。
往年の名曲とは裏腹に、年間の降水量はむしろ少ない方といわれる長崎ですが、どういうわけかこのところ毎回雨に降られており、昨秋訪ねたときも予報に反して降られました。今日も諫早市街に入ると同時に雨が降り出し、ものの見事に歌詞通りという結果です。とはいえ、雨に濡れた石畳というのも情緒があってよいものです。小雨で済んでくれればよしということにしておきましょう。

ちなみに、着くや否や驚いたのは、電車の一日乗車券を買っていたニューうらかみホテルが廃業していたことです。浦上駅で発売されるマルスの券は味気なく、この宿まで写真入り、スタンプ入りの一日乗車券を買いに行くのが常でした。呑み歩く関係上、浦上に泊まるという選択肢は事実上考えられず、宿泊で世話になる機会はついになかったものの、古いながらも手入れの行き届いた味わいのある宿だっただけに、廃業は残念というほかありません。乗車券を買いにきただけの自分にも、毎回快く対応してくれたのが印象に残っています。今まで世話になったことに感謝します。
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - かもめ27号

2017-10-21 16:20:02 | 九州
一時間半の短い滞在を経て佐賀を後にします。毎年訪ねているにもかかわらず、駅周辺のごく狭い範囲しか歩いたことがないため、城や濠の方にも一度行ってみたいという考えがないわけではないのです。しかし、今にも降り出しそうな曇り空ではどうしようもありません。
このところ佐賀、長崎では毎度のように天候が振るわず、珍しく好天だった去年の暮れも、貸自転車が目の前で出払ってしまうという不運に見舞われ、結局市内を回ることはできませんでした。それでも去年は二度にわたって立ち寄り、せめてもの埋め合わせができたわけなのですが、今年の暦の巡りは最後までよろしくなく、天皇誕生日が土曜に重なってしまうため、年内の再訪も難しそうです。来年こそ佐賀の街を一周してみたいものですが。

★佐賀1533/かもめ21(2027M)/1647浦上
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - しめなわ

2017-10-21 15:25:46 | 酒屋
お茶を買って記念撮影を済ませ、あとは酒屋に寄るだけです。毎度おなじみ「しめなわ」を訪ねます。
先週大津の酒屋に寄ったときもそうでしたが、ひやおろしの時期は既に過ぎ去ったのか、数ある酒の中でもひやおろしはわずか一品残っているに過ぎません。そのような中、秋らしい黄金色のラベルにつられて「東鶴」を選びました。

★しめなわ
佐賀市駅前中央1-10-36
0952-26-9577
平日 800AM-2030PM
日祝日 900AM-1800PM
元日休業
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - D51

2017-10-21 15:08:00 | 九州
今回の道中で立ち寄る長崎、沖縄、福岡の各県に対し、有り体にいえば見所に乏しいのが佐賀です。佐賀だけ素通りするのが画竜点睛を欠くような気がするからこそ、毎年立ち寄ってはいるものの、仮に独立した県でなかったとすれば、佐世保のように近寄りもしない可能性は十分にあると思われます。それだけに、佐賀に寄るとはいっても積極的な目的まではなく、着いてからの行動もほぼ固定化されているのが実情で、お茶と酒を買い、記念撮影して速やかに立ち去るのが通例となってきました。
そのようなわけで、記念撮影のために市役所へ向かったところ、様子が少し違うのに気付きました。車寄せへと続く道が通行止めになっており、その先にあるD51が仮設の柵で囲われていたのです。車両を囲んでいたはずの植栽が取り払われていることからすると、屋根付きにでもするのでしょうか。去年塗り直されて面目を一新した機関車が、よりよい状態で保存されるのであれば歓迎すべきことです。
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 寿命

2017-10-21 13:51:04 | 九州
小一時間滞在しても飽きないほど、見所には事欠かない鳥栖駅ですが、毎年立ち寄っていることもあり、改めて見るべきものがないのも事実です。うどんをすすったところで頃よく列車の時間となったため、今回は先を急ぐことにしました。
ちなみに、傘に続いてまたしても不具合が。カメラバッグの肩紐の金具が折れてしまったのです。六月にも折れてしまったことについては述べましたが、そのとき折れたのとは反対側の金具です。長年の重み耐えかね、どちらも寿命が近付いていたのでしょう。よくよく考えればこうなることも予想できたわけであり、両方とも修理してもらえばよかったのかもしれません。
前回は帰りの列車に乗る間際だったからまだよかったものの、五日ある旅の初日というのが厄介です。少なくとも、荷物を担いで長時間歩くのは難しいものがあります。モス坊や像が残る三田川のMOSを再訪したいところでしたが、残念ながら見送りますorz

★鳥栖1330/2855M/1356佐賀
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 中央軒

2017-10-21 13:36:12 | B級グルメ
過去何度も繰り返した行程の焼き直しだけに、道中では紋切り型の場面が多くなると予想されます。その一つが鳥栖でうどんをいただくことです。うどんの味だけなら博多駅の方が上とはいえ、よくも悪くも現代的に改装された博多駅と、国鉄時代から変わらない佇まいの鳥栖駅では雰囲気が違います。三本並んだホームにいずれもうどん屋が残り、それぞれの前をひっきりなしに列車が発着する光景がよいのです。

★中央軒
鳥栖駅3-4番ホーム
1100AM-1800PM
丸天うどん490円
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 8両編成

2017-10-21 13:04:24 | 九州
野暮用で小一時間を消費してしまいましたが、列車を乗り継ぎ鳥栖へ下ります。811系を2本連ねた堂々たる8両編成が運用につきました。
ちなみに天候は可もなく不可もない曇り空で、すぐに降り出しそうな気配はありません。最新の予報を確認しても、夕方と深夜に小雨が降る程度となっています。今のところさほどの影響もなさそうなのは幸いです。

★博多1244/4241M/1312鳥栖
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 野暮用

2017-10-21 11:50:30 | 九州
帰りにも寄る博多を飛ばし、今日しか寄れない佐賀、長崎に時間を回したいのはやまやまながら、あいにく野暮用ができてしまいました。東京駅まで乗った電車に傘を置いてくるという失策を犯し、現地調達せざるを得なくなったのです。幸い駅ビルに東急ハンズがあったためこちらで押さえ、ついでに丸善で眼鏡の調整もしてもらいました。さらにはレンズの蓋が一枚行方不明となっていたため、ヨドバシカメラで予備も含めて二枚確保。どちらも出発前に済ませておくべきことだったとはいえ、旅から旅に明け暮れて全く暇がなかっただけに、駅周辺で一通り片付いたのは助かります。さすがは九州一の大都会です。
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - みずほ605号

2017-10-21 10:23:43 | 中国
予定通りに広島から「みずほ」に乗り継ぎました。同じホームで乗り換えるなら新神戸でも岡山でもよかったところ、「のぞみ」に終点まで乗り通したのは、「みずほ」が広島から空いてくるのが経験上分かっていたからです。その読み通り、余裕綽々とはいかないまでも、窓側に難なく着席できました。博多まで一時間少々の移動となります。

★広島1122/みずほ605(605A)/1125博多
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 防音壁

2017-10-21 08:07:39 | 東海
新横浜を出てもがら空きだった列車に、名古屋で初めてまとまった数の乗車がありました。それでも通路側にはそこそこの空席が残っており、自分の隣も空いています。新大阪からは直前に博多行の「のぞみ」が、直後に鹿児島中央行の「みずほ」が雁行するため、これ以上混むことはなさそうです。この列車を選んだのは今のところ吉と出ています。
それはよいのですが、気になることが一つあります。防音壁がいつの間にやら高くなっていることです。既存の防音壁に継ぎ足された箇所もあれば、全体が交換されたらしきものもあります。近年開業した九州新幹線と北陸新幹線で、高い防音壁が頻繁に現れ、その都度視界が遮られると以前申しましたが、東海道新幹線でも同様の改造が進んでいるようです。先々週乗ったばかりにもかかわらず、今回に限って気になるのは、改修が今まさに進んでいるからなのでしょうか。
距離にすればそれほど長いわけではないものの、トンネルと違って前触れなしに視界が遮られるため、車窓に集中できないのが何とも興ざめです。多少なりとも壁から遠い二列席に座るのが、せめてもの自衛策ということになりそうですが、それでも影響は避けられません。これ以上増えてほしくないというのが勝手な願望です。
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - のぞみ153号

2017-10-21 06:35:43 | 関東
歳のせいでもあるのか、無味乾燥な長距離移動が年々苦痛に感じられてきます。飛行機嫌いはますます強まり、今や沖縄への行き帰りにしか乗っておらず、それさえ避けたかったというのが本音です。先日北海道を旅したときも、半月近くかけながら、高速道路を使ったのは実質初日だけでした。
この傾向は汽車旅にも現れ、新幹線で直行直帰する場面は減って、西日本からの帰りも「サンライズ」の世話になる場面が増えています。帰宅が遅い関係上、往路に「サンライズ」を使うのは難しいのが実情ですが、さりとて博多まで新幹線に乗り通すのも面白くありません。かような観点から近年採ってきたのが「みずほ」への乗り継ぎですが、今回は少し趣向を変えました。始発の20分後に出る広島行の臨時列車で下り、終点で乗り継ぐというのが本日の行程です。
始発列車の一本後で下り、新大阪で乗り継いでいたこれまでの場合、30分近い間合いが空く上に、ホームの先端から中程まで延々歩き、さらに隣のホームへ渡って先の方へ歩くという手間が要りました。その点、この列車に広島まで乗れば、着いた7分後にはホームの向かいに「みずほ」が滑り込んできます。空いた臨時列車で下れるという点でも、乗り換えの手間を最小限に抑えられるという点でも理想的という寸法です。

★東京620/のぞみ153(6153A)/1014広島
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