日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

道東の開花が遅い件(3)

2012-05-22 23:24:56 | 旅日記
北陸から戻ったところで、本年のトリを飾る釧路の桜が狙い通りに開花しました。直前までの予想に三日先立つ21日に開花し、そこからわずか二日で満開、26日には早くも花吹雪という急ぎ足が北海道の桜らしく、その二日後と予想される根室の花吹雪をもって、一月末の沖縄に始まる桜前線の旅はついに完結を迎えることになります。今週末は週明けの月曜を一日休んで二泊三日の旅程を確保しており、最新の予想が的中すれば、着いたその日に釧路の桜が散り始め、満開から散り際にかけての最も絵になる時期と重なりそうです。これで天気がよければまさに有終の美ということになります。
所変われば品変わる、一口に桜といっても道東に咲くのは変わり種の千島桜とエゾヤマザクラで、見上げるような大木もなければ壮麗豪華な桜並木もなく、見方によっては実にささやかなものでしかありません。とはいえ、雄大な草原に立つ一本桜などは、内地の桜と一味違ったよさがあります。そして、霧に煙った釧路の街で炉端を囲み、花見の旅路を振り返りつつ盃を傾けるのがまたよいのです。空路での往復がやや興ざめとはいえ、宿とレンタカーを押さえて準備は万端、今年最後の桜をしみじみ鑑賞したいと思っています。
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