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日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の駿河を行く 2018 - 二日目

2018-02-18 07:11:28 | 東海
おはようございます。昨夜は日付が変わる直前に清水へ戻り、下りの「サンライズ」の通過を見届けてから宿に戻りました。外が明るくなったのに気付いて目覚め、只今朝風呂を浴びてきたところです。低い空に薄雲が出ているものの、上空には雲一つなく、昨日と同様冬の名残を感じさせる青空になりました。今日も天気がよさそうです。
この好天をどう活かすかと思案の末に浮かんできたのは、静鉄の電車を撮るという案です。去年も撮ってはいるものの、巴川の畔の枝垂梅と組み合わせる形であり、電車自体をまともに記録したわけではありません。新車への置き換えが進む中、前回とは異なる視点で記録しておこうというのが狙いです。
先週訪ねた弘南電車と違って、地方私鉄特有の旅情には乏しく、地道に働く日常の足と形容するのが合っています。全区間市街地を走るため、絵になる眺めもほぼありません。活動の題材として捉えた場合、車両、駅、眺めのいずれについても、大井川鐵道に大差で軍配が上がるところではあるのです。しかし、静岡への行き来で何度も世話になってきた電車だけに、その働きぶりを今一度記録しておきたくなったとでも申しましょうか。とりあえず午前いっぱい注ぎ込んで、午後は日本平にでも行こうかと考えているところです。
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早春の駿河を行く 2018 - 投宿

2018-02-17 19:51:46 | 東海
今回の活動に備えて、ツーリングマップルの中部北陸版を買い替えたのは先月のことでしたが、結局その地図を開くことは一度もありませんでした。要は慣れた道だけ走ってきたということです。当然ながら走行距離も寸分違わず想定通りに収まり、200km少々走ったところで清水に到着。通算20万kmまであと1500km少々に迫りました。気温は7度、数字の上では日中と大差ないものの、日が暮れるとまだ寒いのが早春ならではです。

経路も行動も前回の活動をほぼ踏襲しましたが、日の入りが延びた分だけ投宿も遅くなり、これから呑み屋へ向かうところです。八時になれば、「新生丸」も多少は落ち着いてくるでしょう。結果としては理想的な流れになりました。
先ほど車で通りがかったところ、通りから中の様子を窺えるようになっているのを知りました。富山の「親爺」、長崎の「安楽子」などと同様、いつ行ってもほぼ満席の割に、何だかんだで入れてしまうのがあの店の常ですが、表通りに移転してからどうなったかは未知数です。それだけに、遠巻きにでも様子を窺えるのは助かります。移転後の店舗がどのように変わったかを楽しみにしておきましょう。

ちなみに、先月同道願った仲間には、今回声をかけませんでした。同じ独り身ならともかく、所帯持ちを当日になって呼び立てるという非常識を、一月の間に二度もするのが憚られたからです。今回はこのまま失礼します。次は花見でお会いしましょう…
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早春の駿河を行く 2018 - 杏林堂

2018-02-17 18:00:11 | 東海
夕景をしばし眺めて切り上げましたが、市街へ戻る前に済ませておくべき野暮用があります。来るべき花粉の季節に備えるべく、杏林堂に立ち寄りました。
症状に悩まされるより、なまじ対策する方が面倒というのが自身の考えです。しかしさすがに丸腰というわけにも行きません。目薬だけ押さえておき、こまめに目を洗って注すという習慣が定着して現在に至ります。明日以降発作的に痒くなる可能性もある中、今季の分を買い求め、これでどうにか一安心といったところです。
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早春の駿河を行く 2018 - 三保の松原

2018-02-17 17:19:49 | 東海
続いて訪ねるのは三保の松原です。午前中は遠景が大分霞んでおり、これでは多くを期待できないように思われました。しかし幸いにも、時間が経てば経つほど空気が鮮明になり、先月訪ねたときと比べてもほとんど遜色なくなりました。富士山の山頂付近にごくわずかな雲が出てはいるものの、同じ場所に居座り続けるたちの悪い雲ではありません。この程度ならむしろ変化があってよいものです。
遠景の鮮明さには冬の名残が感じられます。河津桜もほとんど咲いていませんでした。その一方で、行きがけには満開の梅を眺めました。ここでも梅が見頃を迎えており、富士山の雪は次第に解けつつあります。去りゆく冬と、近付く春が入り交じる、二月半ばの駿河路です。
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早春の駿河を行く 2018 - 三保ふれあい広場

2018-02-17 16:35:12 | 東海
続いては三保駅改め三保ふれあい広場を訪ねます。去年訪ねたときは河津桜が見頃にさしかかっていましたが、今季の寒さの影響は思った以上に大きく、最も早咲きの木でようやく一分か二分咲いたに過ぎません。他の木は全て蕾、それもほとんど緑色です。この先どれだけ暖かくなるかにもよるものの、去年と同じ眺めになるまで、少なくとも一週間前後はかかるでしょうか。一週遅く再訪していることを考えると、今年はざっと半月遅れていることになります。
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汽車旅in北陸 2018 - 帰着

2018-01-23 23:13:46 | 東海
予告通りに20分少々遅れて東京駅に到着。乗り継いだ中央線の電車もすぐに出て、結果としては最終列車で帰るのとほぼ同じ時間帯に帰宅することができました。
最寄り駅に降り立って気付いたのは、雪が乾いていることです。都内で雪が降るというと、歩くのにも難儀する湿った雪が多い中、新雪を踏みしめながら歩くのが新鮮に感じられました。それとともに思ったのは、一夜が明けてからの混乱ぶりです。それだけに、バスが定時にやってきたときには感心させられましたが、直後に分かったのはそれが一本前のバスだったということです。案の定、影響は翌日にまで及んだわけですが、それでも今日の日射しで大分解けてはきています。明日からは再び自転車に乗れるかもしれません。

北陸新幹線開業後最初の冬に、北陸を周回する汽車旅をして好結果を収め、二匹目のどじょうを狙った昨年も、前年に勝るとも劣らない収穫がありました。しかし、幸運が三度も続くとは期待しがたく、今回ばかりは焼き直しに終わることも覚悟していました。ところが蓋を開けてみれば、立山連峰の車窓に始まり、金沢の雪景色から北陸特急の力走に至るまで見所には事欠かず、中でも北陸特急の乗車については出色でした。新幹線の開業により、汽車旅不毛地帯に成り下がったかに見えた北陸ですが、まだまだ楽しめるというのが実感です。
しかし、残念ながら現状が長続きしないことは分かっています。新幹線が敦賀に延びる数年後、北陸の交通体系はますます分断されていくでしょう。せめてその日が来るまでは、積極的に足を運びたいものだと思います。
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汽車旅in北陸 2018 - のぞみ62号

2018-01-22 22:09:29 | 東海
傘を差すのが年々億劫に感じられてきました。土砂降りなら傘があろうとなかろうと濡れてしまい、そうでなければ短時間ならどうにかなるため、傘が要る場面は意外に少ないと、この歳にして気付いたのです。濡れた傘を持て余し、挙げ句の果てに忘れるよりも、雨宿りで凌ぎつつ、弱まったのを見計らって歩く場面が増えつつあります。三日間雨に降られたにもかかわらず、一度も傘を開くことなく全行程終了となりました。

雪で列車が止まればと、密かに皮算用をしたものの、そのような虫のよいことは起こりませんでした。しかし、ダイヤの乱れを予想して早めに帰った人々が多いのか、入線の10分前にホームへ上がると、乗車口に先客の姿は全くありませんでした。名古屋から乗ったのは乗車口一ヶ所あたり数名程度だったでしょうか。おかげで三人掛けの窓側、通路を挟んだ反対側も空いているという好位置を押さえることができました。
熱海から速度を落として運転し、着くのは20分ほど遅れる見込みとのことです。一昨年は関東で、去年は関ヶ原で雪が降り、いずれも列車が遅れました。それだけ冬らしい気候になりやすいということでしょう。言い換えると、北陸へ行くなら今が一番だということです。今年もよい時期に再訪できたことを幸いに思います。

★名古屋2154/のぞみ62(62A)/2332東京
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 夕凪

2018-01-14 17:54:24 | 東海
性懲りもなく三保の松原に舞い戻ってきました。実は、昨日の夕方に訪ねたとき、わずかとはいえ雲が残っていたのです。それだけに、山頂から裾野まで一点の曇りもない富士山が、次第に暮れていく様子を見てみたかった次第です。
意外なことに、昨日よりもかなり早めに暗くなっていき、五時の鐘まで10分以上を残して山頂が色褪せてしまいました。もちろん日の入りが早まったわけではありません。西向きの浜辺に回ってみて分かったのは、先ほど沖合に出ていた薄雲が西の低い空にも出始め、それが夕日を遮っていたということです。今日の富士山、昨日の夕日を組み合わせればまさに完璧だったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
しかし、西向きの眺めについては今日の方が明らかに勝っています。東側と違って高い山がないため、そのまま撮っても平板になってしまうのが西向きの眺めの特徴です。絵になるとすれば、雲が適度に出ているか、水面が凪いでいるかのいずれかに限られます。しかるに昨日は雲がなく、しかも西風により波が立っていました。その点、今日は刷毛で引いたような薄雲が広い空を斜めに横切っており、鏡のように凪いだ水面がその空を映しています。過去この場所で眺めた中でも一、二を争う夕凪です。

昨年は、ここぞという日を狙って静岡に二度足を運んだにもかかわらず、いずれも期待したほどの好天にはなりませんでした。その結果改めて思ったのは、好天とは狙うものではなく当たるものだということです。これは、並以上の予報であれば四の五のいわずに決行し、あとは運を天に任せるということを意味します。そのような姿勢が生んだ、無欲の勝利というべき本日の成果でした。
これこそまさに最高だと言い切れる冬晴れに恵まれて、この時期の静岡に来た目的のほとんど全てを達成することができました。「新生丸」に寄れなかったのが唯一にして最大の心残りではあり、そのために少なくとも一度は静岡に戻ってくるつもりです。しかし、今回以上の天候をそうそう期待しうるものではありません。二匹目のどじょうを狙って中途半端に終わるより、河津桜と梅が咲く二月の中旬、下旬あたりに、一足早い春を求めて再訪するのも一案ではないでしょうか。そのときにまたお会いしましょう…
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 日本平

2018-01-14 14:08:59 | 東海
続いては日本平を訪ねます。山頂から眺める静岡市街も悪くはないものの、真骨頂と思うのが、やや手前の橋から眺める清水市街です。渦を巻くような形の港を中心に清水市街が広がり、それを見下ろすように富士山が鎮座する絶景ですが、これまでは画竜点睛を欠く場面が続いてきました。あるときは夕暮れ時で日が陰り、あるときは薄雲が出て今一つでした。
一目で諦めがつく状況ならまだしも、歯痒かったのは一年前に訪ねたときです。雲の影が市街に落ちて斑模様になり、晴れそうに見えながらもなかなか晴れず、散々待った挙げ句の果てに、山頂から東の方に雲が居座るおなじみの展開に陥り、徒労感が残るという結果でした。しかし、今日はどちらを見渡しても雲がなく、空と海の青さも最高です。
弘前に通い続けて、初めて満開、快晴の条件に重なったのは七年目でした。長年思い描いていた光景がとうとう現れたという点では、それに近い経験ともいえます。しかし、あのときと同様、いざその光景を目の当たりにすると、思っていたほどの感慨までは湧いてこないものです。これは、誰が撮っても様になる絵葉書的な眺めだけに、一枚撮ってしまえばそれで済むという事情によるところもあるのでしょう。とはいえ執念の勝利というべき結果です。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 南アルプス

2018-01-14 13:14:05 | 東海
いちごロードを再び走って静岡市に入り、直後の駐車場で折り返そうとしたところ、南アルプスが正面に鎮座していました。東の方には富士山も見えます。沖合に薄い雲が出ているものの、それ以外の方角には引き続き雲一つありません。もちろん南アルプスと富士山についても。毎年訪ねてきた中でも、これほどの快晴に恵まれたのは久々です。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - いちごロード

2018-01-14 12:42:16 | 東海
続いては久能山いちごロードこと国道150号線を走ります。伊豆半島と御前崎に囲まれた渺茫たる駿河湾を横目にしつつ、清水から静岡までを直線状に貫く道は、走っていればこの上なく楽しい反面、海がひたすら広い上に海岸線の変化がないため、写真に撮っても絵にならないのが特徴です。しかし、それが思い込みだったことに気付きました。駐車帯に車を止めて、道の反対側から眺めると、車と海が重なるのです。
間近で撮ると車が空に抜けてしまい、快晴下では平板な絵になりがちなところ、離れた場所から望遠レンズで引き寄せることにより、駿河湾と伊豆半島を背景に車が浮かび上がるという寸法です。望遠レンズが効果的という点では、昨日訪ねたターンパイクの展望台もそうでしたが、画面の広がりではこちらが断然勝っています。空と海の青さも申し分ありません。結局、微妙に構図を変えつつ一時間以上もかけてしまいましたが、その価値は十分あったと断言できます。通算20万kmの節目を前に、よい記念の一駒となりました。
ちなみに気温は9度、しかし日差しは暖かく、歩き回っているうちに軽く汗ばんできました。雨合羽はしばらく必要なさそうです。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 快晴

2018-01-14 10:25:58 | 東海
まずは三保の松原を再訪します。昨日の今日ではありますが、このところ夕暮れ時に訪ねる場合がほとんどで、午前中の姿を久しく眺めていないことに気付いたのです。特に、半島の先端から眺めるのは初めてのような気がします。
午前中は逆光気味になるのかと思いきや、現時点でもほぼ正面から日が当たっているように見えます。よくよく考えれば、南西から北東へ向かって眺める形になる以上、初夏の早朝でもない限り逆光にはならないわけです。
たとえば甲府盆地から眺めた場合、逆光になる時間が長いだけでなく、中腹以下が手前の山に隠れてしまい、なかなか様にはならないものです。誰が撮っても絵になる眺めという点では、ここに勝る場所はないのかもしれません。
昨日は日の入り前に晴れたものの、わずかに雲が残っていました。その点今日は山頂から裾野まで一点の曇りもありません。ついでにいえば、どの方角、高度にも雲は全くありません。一冬を通じてもそう多くはなかろうと思えるほどの快晴です。ただし、昼頃から雲が出始め、山頂付近に居座るという経験を、今まで何度もしてきました。他の場所も今のうちに回ってしまった方がよさそうです。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 和風ビジネス旅館福住

2018-01-14 09:55:42 | 東海
各地に定宿がある中でも、その多くは料金、利便性など実質本位で選んでいるところであり、泊まるのが楽しみになるほどの宿というと限られてきます。その点、清水の宿は数少ない例の一つといってよいでしょう。昨晩世話になったのは和風ビジネス旅館福住です。こちらが着くなり、館主からは「毎度」の第一声が発せられ、実家に戻ってきたかのような安堵感が湧いてきました。定宿があるというのはよいものであり、それが実家同様寛げる場所であればなおさらです。
支払いのとき、女将から自社サイトなら100円安いと言われました。もちろん、予約サイトを経由するより、直接予約した方が安いのは承知しています。ただ、複数の候補を比較検討でき、予め登録した情報がいつでも使える予約サイトが便利なのは事実です。日が暮れてから宿を押さえる場合など、自社サイトに一から入力するのが面倒な場合は多く、わずかな料金差よりも利便性を取っているのが実情です。
しかし、よくよく考えると、複数の候補を比較検討するならともかく、どこに泊まるか予め決まっている状況ならば、たしかに自社サイトから直接申し込んでもよいわけです。次の機会は女将の薦めに従った方がよいのかもしれません。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 二日目

2018-01-14 08:59:45 | 東海
おはようございます。昨夜はかなり深酒してしまいましたが、幸い翌日に響くことはありませんでした。七時前に目覚め、朝食をいただいて一風呂浴び、荷物をまとめて出発するところです。
窓の外は雲一つない快晴です。しかし、この空に昼頃から雲が出始め、富士山の山頂が隠れてしまうという経験を何度もしてきました。そうなる前に粛々と動きます。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 清水の夜

2018-01-13 18:32:53 | 東海
宿に着いたところで出発からの走行距離が200kmを超え、通算20万kmまで3000kmを切りました。200kmといえば、一日活動したときの走行距離としては長くもなければ短くもなく、ごく平均的のような気がします。それを重ねて20万kmに達するということは、およそ千日稼働してきたということです。正確には、先代オーナーが走った2万5千kmが含まれるため、それを除けば800日から900日といったところなのでしょう。約10年半でこの日数なら、おおむね納得しうるところではあります。

旅先で仲間に会うことは意外に多く、清水でも一度経験しています。ただし、そのほとんどは偶然の産物であり、出発前から示し合わせて行くことはまずありません。その点今回は珍事となります。そのとき鉢合わせた当地在住の仲間と、これから落ち合うことになったからです。
このような芸当が可能になったのは、清水に泊まるまでの行動が定型化されてきたことにより、到着時刻がある程度読めていたという事情によります。実は先月の忘年会でも会っており、久々の再会というわけでもないのですが、差しで呑むなら当然趣向は違ってきます。静岡とはしごするのが近年の通例となってきましたが、今夜は清水に腰を据えるのも一案でしょう。
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