goo blog サービス終了のお知らせ 

日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の土佐を行く 2018 - のぞみ151号

2018-06-02 06:56:53 | 東海
まずは新幹線で岡山へ下ります。始発列車の混雑を避け、一本後の臨時列車で下るのはこれまでと同様です。昨春の改正後、新大阪止まりだった列車がかなりの頻度で博多まで延長され、岡山にも直行できるようになったのは助かります。
都内の空は厚い雲に覆われていたものの、その後次第に青空が広がり、わずかに雪が残った富士山の頂も見分けることができました。この好天が続いてくれると期待しましょう。

★東京606/のぞみ151(7151A)/923岡山
コメント

北陸縦断花見の旅 続編 - しらさぎ1号

2018-04-07 07:56:10 | 東海
「しらさぎ」に乗り継いで金沢へ向かいます。先月乗車したときは、始発から終着までほぼ満席の盛況に面食らいましたが、今日は適度な乗車率です。少なくとも米原まで混み合うことはないでしょう。

★名古屋750/しらさぎ1(1M)/1048金沢
コメント

春まだ浅い北陸へ 2018続編 - しらさぎ1号

2018-03-10 08:08:42 | 東海
名古屋からは「しらさぎ」に乗り継いで金沢へ向かいます。
混むとしても米原から先なのは経験上分かっていたため、悠然とホームに向かったところ、自由席がほぼ埋まっているのに面食らいました。先頭車の前の方が空いていて事なきを得たものの、発車までにほぼ埋まるであろうことは明らかでした。十分に空いている状況ならば、まず御嶽山と伊吹山が見える右側に着席し、米原で方向転換する間に白山が見える反対側へ移るところですが、これでは途中で席を移るわけにも行きません。米原までが一時間、そこから先が二時間という配分に鑑み、米原から先の車窓を重視して左側に着席しました。
出発時には曇っていて、富士山は影も形も分からなかったものの、豊橋を過ぎた頃から青空が広がり、彼方には雪化粧した養老山が見えています。平日五日のうち三日が雨という散々な一週間でしたが、またしても週末に限って晴れるという幸運に恵まれました。この先の車窓も楽しみです。

★名古屋750/しらさぎ1(1M)/1048金沢
コメント

春まだ浅い北陸へ 2018 - しらさぎ9号

2018-03-02 14:09:03 | 東海
きしめんをすすったところで「しらさぎ」が入線してくるという流れはまことに理想的でした。金沢から乗車した前回に続き、一月半という短い間隔で、今度は逆方向に乗り通すことができます。あのとき眺めた雪景色が、どのように変わっているかが楽しみです。

★名古屋1348/しらさぎ9(9M)/1643金沢
コメント

早春の飛騨を行く - 糸吉言侖

2018-02-25 15:33:45 | 東海
一週延ばすかどうかという問題に結論が出ました。名残惜しさはありながらも高山を後にし、東海北陸道で金沢へ向かっています。
富山と金沢は先月の汽車旅で訪ねたため、来週行くとするなら福井です。しかるに福井ではなく金沢を目指すのは、金沢の方が近い上に、帰京と復帰の際にも都合がよいという事情によります。金沢から帰るなら九時まで時間の猶予ができ、あちらで一杯やる時間もとれるでしょう。一筆書きの切符を使えば、復帰の際は名古屋から金沢まで「しらさぎ」に乗り通すこともできます。これに対して福井を起点にした場合の利点は、復帰次第即現地で活動できることですが、金沢を起点にしたときの利点はそれを上回ると考えました。
只今飛騨トンネルの手前で休憩をとっています。その先にあるのは白川郷と五箇山ですが、「休日は身動きとれないほどの大混雑」とツーリングマップルにあることからすると、高山をもはるかに超える混みようなのでしょう。それでは近寄る気さえ起こりません。福光までは粛々と走るつもりです。
コメント

早春の飛騨を行く - 穴場

2018-02-25 12:51:32 | 東海
いわゆる「古い町並み」は、有り体にいえば観光客向けに整備されたものであり、個人的には全く興味がありません。しかし、そのような一帯を少しでも離れると、得てして穴場があるものです。高山の場合、城山の東の麓がそれにあたります。曲がりくねった水路に沿って、古びた家々が並んでいるところが特によく、雪が積もるとなおさら趣が出てきます。俗な観光地と好対照の静けさは、金沢の卯辰山の寺院群を彷彿とさせ、山の麓に寺院が散らばるところもあちらと同様です。
コメント

早春の飛騨を行く - 城山公園

2018-02-25 12:08:12 | 東海
寒い時期なら人出も少しは減るのかと思いきや、全くそのようなことはありません。観光客が闊歩する市街をすり抜け、城山公園にやってきました。
市街では路面の積雪もなく、かき集められた雪が残っているだけですが、こちらは一面雪に覆われており、木立も雪化粧をしています。散歩客がそこそこいることもあり、遊歩道は圧雪されて普通に歩ける状態ながら、斜面に積もった雪が先日訪ねた青葉の森より明らかに深く、仙台との気候の違いが窺われました。高台から見渡す雪化粧した家々の屋根なども絵になっています。この時期に訪ねてよかったと実感する眺めです。
コメント

早春の飛騨を行く - 旅館清兵衛

2018-02-25 09:08:20 | 東海
昨晩世話になったのは「旅館清兵衛」でした。土地柄逼迫しがちな高山の宿泊事情を考えると、定宿を決めておくのは難しく、たまたま空いているところの中から選ばざるを得ません。今週末の場合、取り付く島もないほどの混みようではなかったものの、相場はかなり高めであり、駅前のワシントンホテルプラザが七千円台だったのを除けば、いずれも自分には手が出せない価格帯でした。そのような中、この宿が朝食付で七千円だったため、最後の一室を押さえた次第です。
駅の南側にある跨線橋の反対側で、濃飛バスの車庫の裏手という、初見ではやや迷う、しかし一度で必ず覚えられそうな場所です。駅まで行くのに歩いて五分少々はかかるため、呑み屋街からはやや遠いともいえますが、若松の駅前から呑み屋街までに比べればどうということはない距離です。朝食がつき、駐車も無料という条件を考えると、ビジネスホテルとの比較では実質五千円台の宿泊料ということであり、和室に泊まれることの価値を含めると、総合点では完勝ということになります。
その朝食が盛り沢山でした。お約束の朴葉味噌を主役に、小鉢が豚バラと大根の煮物、サツマイモの甘露煮、炊き合わせの合わせて三つあり、さらに生卵、味付け海苔、お新香と味噌汁がつくというもので、海産物が海苔しかないところに土地柄が現れています。品数が多い上に朴葉味噌でご飯も進み、すっかり満腹となりました。
コメント

早春の飛騨を行く - 二日目

2018-02-25 08:33:44 | 東海
おはようございます。昨夜は「あじ平」に看板まで滞在して辞去し、日付を少し跨いで宿に戻りました。汗ばむ陽気だった甲府とは対照的な寒さでした。一夜が明け、窓の外には鉛色の空が広がっています。降雪はなく、終日曇というのが最新の予報です。
本日は出発に先立って決めなければならないことがあります。さらに一週延ばすかどうかについてです。今回限りで完結させるのであれば、松本に寄りつつ帰るのが順当です。さらに一週延ばすなら、北陸に車を置いて列車で帰り、週末に舞い戻って再開することになります。松本を通って帰るという案に特段新鮮味が感じられない一方で、この時期の北陸を走る機会は滅多にありません。「今しかできない方を選ぶ」という価値観に照らしても、「迷ったら買え」の鉄則からしても、拡大する方向に傾いているところですが、何分前例のない展開だけに、いささか迷いがあるのも事実です。もうしばらく考えてから宿を出ます。
コメント

早春の飛騨を行く - 凍結路

2018-02-24 20:51:16 | 東海
甲府で日中をほぼ使い切ったことにより、あとはまっすぐ走る以外になくなりました。双葉から塩尻まで中央道、木曽福島まで中山道、そこから木曽街道を経由して高山に着いたところです。出発からの走行距離は350kmに達し、通算20万kmまであと900kmとなっています。日中14度まで上がった気温は次第に下がり、県境の峠では氷点下4度になりました。高山市街でも氷点下1度です。

県境へ向かって開田高原を走っていくと、天頂に半月が出ているのに気付きました。しかし、御嶽山は雪雲に覆われて影も形も分からず、やがて小雪が降り出して、路面にうっすら積もってきました。当然速度を落として走りましたが、とりわけ緊張したのは県境の峠です。急曲線が続く坂道が、除雪しきれなかった雪で凍っているという、最も危険な状態でした。幸いにして途中から雪は消え、湿った路面に変わったものの、あの凍結路が延々続けばひとたまりもなかったでしょう。
飛騨へ車で向かうとき、交通量が多くて流れの悪い安房峠経由を避け、木曽からの361号線を好んで走ってきました。今日も41号線に合流するまで先行車は皆無でした。しかし、交通量が少ないということは、それだけ雪が積もりやすいということに他ならず、残った雪が凍結しやすいということでもあります。少なくともこの時期に関する限りは、安房峠を通った方が無難なのかもしれません。

一悶着はありながらも、半年ぶりに高山へ戻ってきました。前回はお盆に重なったこともあり、意中の店が深夜まで混み合うという誤算に見舞われ、惨敗としかいいようのない結果に終わったため、今回はその雪辱戦となります。時間的には二軒はしごできれば上出来でしょう。余力があればラーメンをいただいて締めくくります。
コメント

早春の駿河を行く 2018 - 上弦の月

2018-02-18 18:38:26 | 東海
日本平の西の麓を迂回して、海沿いに抜け150号線を東進。富士山を照らす夕日が刻一刻と弱まるのを見届けつつ三保の松原まで走ると、まさに日が沈もうとする瞬間でした。半島の西側に回って夕景を眺め、残照がほぼなくなったのを潮時と見て引き上げたところです。
過去何度も印象的な夕景をこの場所から眺めてきましたが、今日の眺めはその中でも一、二を争うものでした。風で波が立っていた昨日と違い、今日なら水面が凪いでいるだろうという期待はありました。しかし、目の前に広がったのはそれ以上の光景でした。さざ波よりもさらに小さな波で水面がわずかに揺れ、それが西の空を映し出し、えもいわれぬ模様を作り出していたのです。凪いだ水面を鏡のようと形容することがよくありますが、鏡というより磨り硝子と形容した方がふさわしく、一味も二味も違った趣がありました。日没直後の、実質五分に満たない儚さではありましたが、その瞬間だけのためでも走ってきた甲斐があったと思わせる光景でした。
しかし、劇的な眺めはそこで終わりませんでした。残照が弱まってくると、針のように細い上弦の月がその真上に浮かんできたのです。以前背後から昇ってきた満月に感嘆させられましたが、それに勝るとも劣らない印象的な夕景でした。
静岡を二回訪ねて、いずれも惜しい結果に終わった去年に対し、先月ほぼ完璧ともいえる成果を上げることができました。それを受けての二回目だけに、何かと見劣りするのは避けられないだろうと覚悟していました。時間を持て余す可能性も踏まえ、出発前は大井川に行こうかなどと考えていたわけです。しかし、蓋を開ければ前回の数少ない取りこぼしを拾っていき、さらに今回ならではの収穫もありました。いずれの活動も期待以上の成果だったという点で、今年は空前絶後の当たり年として記憶されることになるかもしれません。
コメント

早春の駿河を行く 2018 - 撮影終了

2018-02-18 16:50:54 | 東海
静岡に戻って再び電車を撮り、運用中の編成が一巡したところで切り上げました。まだ撮影可能な光線状態ではありますが、この後二本続けて新車が来ることは分かっており、これ以上粘っても仕方がないのです。
午前中に電車を撮った場所から振り向くと、下り列車を急曲線の外側から正面がちに撮れそうでした。その狙いは的中し、西日を浴びた電車が車体を傾けながら迫ってくる画を撮ることができました。地元の同業者が二人ほど現れたことからすると、沿線ではそこそこ知られた場所なのかもしれません。
今日運用についた八本のうち、新車は二本だけでした。しかもその二本が続行する運用だったため、目当ての在来車を効率よく撮ることができました。幸運にも恵まれ、実質初見にしては上出来だったというのが実感です。他にも撮れる場所はあるかもしれず、次回以降も引き続き記録の機会を設けていくつもりです。しかし、次に再訪する頃には置き換えがさらに進み、次第に効率は下がっていくでしょう。今回一日注ぎ込めたのは大きかったことになります。
コメント

早春の駿河を行く 2018 - 日本平

2018-02-18 13:37:32 | 東海
これまで清水から登っていた日本平に、今回初めて静岡から登りました。富士山を一望できる清水側の車窓に対して、アルプスが時折見えるこちらの車窓も上々でした。加えて空気が冴え渡り、静岡市街と駿河湾を以前訪ねたときよりも鮮明に見渡せ、御前崎の先端の形状まで見分けられます。
三保の様子から予想できた通り、河津桜はまだ蕾で、最初の一輪がようやく開花したところです。しかし、八重咲きの紅梅を中心に、梅は見頃にさしかかってきました。何から何まで期待通りかそれ以上という状況の中、唯一惜しまれるのが富士山です。午前中には雲一つなかったはずが、日本平に乗り込むと、山頂のやや下から平たい雲が東に延びていました。
午後からこうなる場面は何度も経験しており、朝のうちに来ていれば回避の余地はありました。しかるに電車を優先したのは、先月雲一つない完璧な姿を眺めることができ、今回それほどの執着がなかったからでもあります。この雲がいつまで待っても晴れないのは経験上分かっているため、深入りせずに切り上げます。
コメント

早春の駿河を行く 2018 - 静鉄電車

2018-02-18 11:36:35 | 東海
そのようなわけで、まずは静鉄電車を撮影します。清水から静岡までをおおむね東西方向に走っている関係上、午前中は上り列車を撮る形になります。小刻みに車を止めて、撮影に適した場所を二ヶ所ほど探し出し、側面に日が回ってきたのを見計らって切り上げました。
いずれも直線状に走ってくる電車を複線の反対側から撮るという、最もてらいのない構図でしたが、いかんせん小型車の二両編成では今一つ絵にならないのが実情です。加えて市街地という制約上、どうしても障害物が多くなり、一応撮ったとはいえ惜しい点が多く、鉄道写真として画竜点睛を欠いているのは否めません。静鉄の写真を世間でほとんど見かけないのも納得です。しかし、鉄道写真としては今一つでも、記録としては意義があります。たとえていうなら、酒場としては今一つのところが多くとも、記録映像としての価値がある「酒場放浪記」のようなものとでも申しましょうか。
日本平を訪ね、お昼をいただいてから再開すれば、今度は下り列車が順光になってきます。日が傾くまで続きを撮り、三保の松原、または日本平で締めくくることになりそうです。
コメント

早春の駿河を行く 2018 - キヨナミホテル

2018-02-18 08:47:09 | 東海
来週末から清水の宿泊事情が厳しくなることについては出発前に申した通りです。今週末については比較的余裕があったものの、「福住」は残念ながら満室だったため、「キヨナミホテル」の世話になりました。
清水に泊まるとき、かつてよく世話になっていたのが「ホテルTOKIWA」です。これは、清水の中で最安値に近い料金と、直前でも手配できる使い勝手のよさが決め手になってのことですが、その一方で安いなりの割り切りが必要な宿でもありました。宿には金をかけない主義とはいえ、ただ寝るだけより少しでも楽しめるに越したことはありません。そのような考えで模索の末に出会ったのが「福住」であり、以来新たな定宿として定着しました。去年その「福住」が満室だったとき、代わりに手配したのがここです。
「ホテルTOKIWA」に比べて料金は千五百円ほど高いものの、朝晩入れる大浴場があります。客室も快適で、以前も泊まった二面採光の角部屋が割り当てられました。館主夫妻に若主人が自ら仕切る家庭的な雰囲気も含めれば、実質的な料金差はわずかなものです。
今回は試しに朝食をいただいてみました。鯵の開きと目玉焼きを主役に、小鉢四つという内容は、絵に描いたような旅館の朝食です。先週弘前でいただいたバイキングの充実ぶりに比べれば、ごく平凡ということもできます。しかし、吉野家の牛丼に豚汁とお新香をつけても700円近くする中、これで800円なら値段相応ともいえます。そう思うのは、宿で朝食をいただくというささやかな贅沢に、価値を見出しているからでもあります。それを含め、料金差を補って余りある価値はあったというのが実感です。
コメント