駄日記

ゲーヲタの駄日記。好きなネタについてダラダラ書いてるチラシの裏。

けよりな

2007年01月10日 | レビュー・感想
ネタもないので値崩れが異常に早かったので買ってみた『夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue-』の感想でも。どーもこのゲーム、どこでも値崩れが早いみたいで限定版の新品4000円台がゴロゴロしてたりするみたい。酷い酷いと言われてたアニメ版のせいなのか、それとも単に供給過多なのか。よく分からん。

ストーリーは月のお姫様が地球にホームステイしにきましたよ…といった感じのお話。最初はフィーナしか攻略出来ず、フィーナクリア後ようやく他のキャラを攻略出来るようになります。そして全キャラをクリアすると…?ってな感じ。攻略対象の人数の多さもあってか、ボリュームもそれなりにあります。PS2版では攻略対象のキャラも二人増えたんで、PC版と比べりゃシナリオに厚みも増えたっぽい。

システム面はかなり快適で、プログレ対応、キャラ毎の音声ON/OFF機能など定番の機能の他、バックログからチャプターセレクトが出来たり、任意のシーンでのクイックロードが可能なため、とにかく使いやすい。スキップも通常のスキップの他に1日全部飛ばしてくれる超スキップが可能。セーブ・ロードもメモリーカードに直接書き込むのはタイトルに戻った時限定なためか、とにかく早い。フィーナクリア後には「おたすけナビ」なる選択肢補助機能が使用可能になり、各キャラの攻略も非常に容易。

CGやらは数はあんまり多くない気もするけど綺麗だし、キャラもあまりにも強烈なキャラってのはいないけど、姫様はステキだし、PS2版で追加された2キャラのお話はどっちも良い感じだし、PC版からの移植として考えりゃ中々好印象じゃないかと思う。新キャラの追加で設定の背景を広げたのは良い移植かと。追加の2キャラのお話はどっちも中々の完成度だしね。

ただ、シナリオとしては殆どのキャラのお話が無難すぎて個人的にはもうちっとなんか欲しかった気も…。幼馴染ルートなんてキャラにシナリオがのっかってるよーな印象受けたし、お姫様との身分の違いからくるお約束な展開とかはともかく、月と地球の設定があんまし活かされてない気もするし…。PS2版で追加されたエステルルートがなかったら月と地球の確執なんてあんまり描かれてなかったんだろーなと考えると折角の設定が勿体無く感じるわ。

全体的にシナリオがつまらないとはいいませんが、どんでん返しもなくソツなくまとまりすぎてるというか…。全キャラクリア後が最大の見せ場だと思うのに、そこまでいくのに結構中だるみするしねぇ…。ずっと前に買わされた「To Heart2」の時も思ったけど、シナリオよりもキャラに力を注いでいるというか。日常生活で萌えを描いてるような作風のゲームなので、シナリオよりもキャラ萌えな人の方が楽しめるかもしれませぬ。俺はこういうタイプの路線のギャルゲーは読んでてダレるので少し苦手です。日常の掛け合いがトンでればまだ楽しめるんだけど、思っていたより掛け合いが微妙…。題材がホームステイだからか知りませんが学園生活はあんまり描かれないのでそこら辺も注意。

あとは当然ながらゲーム性は皆無。おたすけナビを切ったとしても攻略にはそんなに苦労もしないでしょうし。各キャラのルートに入った後はほぼ読み物になるし。雰囲気やノリが合わないとツライかもしんないです。

トータルの出来はかなり無難な出来だと思いますが、シナリオは全体的にベタベタだと思うので、キャラが気に入ったらどーぞってな感じで一つ。最初がフィーナルート固定ってのもあるし、全キャラクリア後も………なので、フィーナのキャラが嫌いだとキツイかもしんない。凛としたお姫様らしいお姫様が好きなら是非に。フィーナとリースと翠とエステルのお話はまあ面白かった。ついでに義妹エロすぎワロタ。