Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

文系と理系、どちらかでなく、両方!

2019年06月18日 | books
先日チコちゃんで、「虹を見るにはどうしたらいい?」をやっていました。
私「は? 虹を見るには、太陽を背にして、雨の降ってない方から、降ってる方を見れば、見れるでしよ。」と言っていたら、アタリ。えーっ。だって、そうでしょ!

私は大学は国文学科ですが、私が通っていた女子大附属の高校は、2年まで、物理、化学・生物、日本史・世界史・政治経済、全員必修でした。3年から、1つずつハズしていいけど、2つずつは必修。数学は、微分積分・確率統計、3年まで必修、国語は古文も必修。
いや科目数多くて試験はたいへんだったよね~



先ごろ、東京駅の書店で、
『センスメイキング--本当に重要なものを見極める力』
『FACTFULNESS: 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
という2つの本が、売れ筋トップ1とトップ2に並んでいました。

「科学・技術・工学・数学よりも、文学・歴史・哲学・芸術が、本質を見極めた理解や判断に導く」という本と、「思い込みを捨てて、事実やデータに基づいて世界を正しく見る」という本が、並んでベストセラーになっているの、おもろい。

いずれもけっこうボリュームのある両著者の主張がどこにあるかは、それぞれの本を熟読しないと正確ではないとして、本のオビだけ見るならば、「理系より文系だ!」と「もっと理系だ!」という本が並んで売れている、ように見える。

たぶん、実際は、入り口が反対側なだけで、どちらも「ビッグデータと、それを解釈する洞察力、両方をもて!」という主張なのではないかと、勝手に推測しています。
まだ片方を途中まで読んでいるだけだからね


いいなぁ。そうだよね。
私の世界観に、物理法則も遺伝子も日本史もヨーロッパ中世史も微分積分も古文漢文も、無理やり突っ込んでくれた高校の教育に感謝です。知識はロクに残ってないけど、世界観に、痕跡が残っています。
〝ゆとりの教育でなく詰め込み教育だ”という話ではなく、世界は多彩なおもしろさに満ちているよね!という話。



会社員してたときは、ITの国家資格を取って情報システムのプロジェクトをやってたけど、いちばん燃えたのは、複数の関連部門間のネゴシエーションだったかも★
システム構築とかシステム導入とか、IT技術の云々と思いがちだけれども、その成否を左右するのは、技術であると同時に、人間でした。
両方なのよね。

技術の分かる人に任せておく・・・は、失敗します。
技術の内容を理解しないで取り組む・・・も、失敗します。



うちは刑事ドラマが好きでよく見ているけれど、このところこんな番組欄になっていました。
 

「科学の力で真実を解明してみせます」と徹底的かつ大量の科学分析をして事件を解決するドラマと、言葉の応酬と心理戦の駆け引きで隠された真実を自供させて事件を解決するドラマを、同じテレビ局で同じ曜日に続けてやっている

そしてやっぱり、どちらのドラマも、証拠の科学的分析と、犯行に至る心理的な葛藤の理解と、両方で事件解決していくのね。ドラマとして焦点を当てるところが(大幅に)違うだけ。


東京駅のビジネス書のベストセラー棚と、テレビ欄の刑事ドラマの並び、これ同じ?
と、一人でくすくす笑ったのでした。
この面白さを誰かに伝えたい、と思ったら、説明、長く、めんどくさくなりました。


視点を変えて見てみれば、世界は、まだまだ多彩なおもしろさで満ちているよ! わくわく行きましょう!

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