
すっかり新緑の候となりました。



でも蓋裏や立ち上がりには木目はありません。底にも。




お菓子も「新緑」。シンプルな見ため、作りのように見えますが、美味しいです。お茶の方はお好みになりますよ、とお店の方。
お点法は、なんと二服点てと台天目。風炉2回目にしてハードル上げましたが、先週1回復習していたので、思ったよりスムーズにお点法しました。
天目は、ずいぶん久しぶりの覆輪のあるお茶碗で、うっかり扱いを忘れて通り過ぎそうに…。注意注意。
持参した、私の小棗を使っていただいています。
遠目に真っ黒。真塗り?溜塗り?ですが、よく見ると木目があり…



でも蓋裏や立ち上がりには木目はありません。底にも。


漆塗りに、最後に木目模様を線彫りしただまし絵、もといだまし工芸と理解しています。
これが気をつけてみなければ本当の木目にしか見えない!
また、蓋と本体の合わせで何ヶ所かで木目が合うっぽくデザインされていて、木目の様子をちょっと変えて使えたりします。ものすごいよく考えられたデザインです。
木の棗に漆を塗って、わざわざ更に木目を彫って木地に見せるなんて… 思わず「フッ😏」と笑わせられる、凝った遊び心です。
漆では是真の遊び心が有名で、紫檀塗りとか、金属にしか見えない漆絵があります。図録を見ると、和紙に木の額絵を作っちゃったのもあります。もちろん額も漆絵とのこと。


コレ作者とか分かったらなあ
と思うわけですが、箱もなし由来も不祥で入手したもので、残念。

もしどなたか情報をお持ちの方がいらしたら、ぜひご一報ください。
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