Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

象牙のブローチ

2010年12月14日 | アクセサリー
先日のお茶会に付けていったブローチ。。。 約7cm×4cmという大きさです。
実際に付けたのは初めて。デモもう5年以上前・・・ 表参道のハナエモリビルの地下にあったアンティークショップ街で購入したのでした。象牙のアンティークのブローチです。

先日の骨董フェアでも象牙の彫りのブローチいくつか出ていました。
お高かった。。。
それはそうです、昔の職人さんがデザインを考え精魂込めて手彫りで彫刻したもの、約100年くらい、複数の人の手を亘りながら愛用されてきたのでしょう。今では象牙そのものが取引禁止になってしまったのも、人気が高く高値で売れるため乱獲されてしまったせいもあります。


骨董フェアで売られていたのよりお安く買えたのは、葡萄の蔓のところに、2箇所ほど「欠け」があるから、ということもあります。縁に細く蔓を削りだしてあったのです。

別なアンティークショップでも、鹿が2頭歩く姿を彫り出したブローチを見ましたが、これも鹿の足が細くて・・・。どうやって彫ったかと想像するだけで涙が出そうです。


まぁそんなわけで私でも払えるお値段で購入させていただいたわけですが、これが、使えない。
実はさいしょから会社に付けていくつもりがなく買ったのですが・・・金属ではありませんから、ちょっとぶつけたり偏って力がかかったりしてしまうと、折れてしまいます。
満員電車なんか乗りたくありませんし、気軽に上着を脱いでそこらにひょいっと置いてというわけにもいきません。

象牙のやわらかいアイボリーと、たわわにたくさん稔った葡萄の実の立体感、樹齢を感じさせる枝の筋や葉脈まできれいに彫られた葉・・・みどころの多い、自慢のものです。


そんなわけで、怖くてずっと実家のアクセサリー入れの小引き出しに眠っていましたが、骨董フェアで見て思い出していたのと、お茶会♪ということで、つけてみました。

お茶会はお着物の方も多いですが私などは存じ上げる方も特になく、お稽古仲間と気軽に伺うので洋服。それでもスーツかジャケットをと思いどうしようか迷っていましたが、ブローチ優先で、象牙の白と透かし彫りが映えるよう、紺のブレザーとしました。
さらにお気軽な服装ですが、ブローチでフォーマル感があるということで許してください。。。


さて、裏は平らで彫りはありませんが、透かしのところはきれいに抜いてあります。
年代ものの雰囲気ただよう金具がついています。


ちょっとスーツやジャケットでの「おでかけ」に。これからは使って大事にしていきたいと思っています。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
象牙 (赤坂 うさぎ)
2010-12-14 21:42:59
象牙の輝きは豪華な中にも清楚な感じがしますね。
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有機物 (ぴんくこあら)
2010-12-14 22:48:02
そうですね、一口にジュエリーといっても象牙や珊瑚、真珠、琥珀など有機物は、岩石の宝石とは違う暖かさがあると思います。
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