Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

BREE

2006年01月16日 | 小物など
帰りのホームでBREEのバッグ「FLAMINGO SMALL」を持った人を見かけ、後ろに付いて乗ってしまいました。私も持っている、いろいろ思い出のあるバッグです。

就職してまもなく、「やはり社会人にもなったら少しはマトモなバッグを持とう!」と思うようになったころ、雑誌で見て一目惚れして買いました。
いまはもう閉館してしまった新宿の三越南館に、1991年のオープンと同時に日本上陸・初出店し、ずっと1階に店舗を構えていたドイツの革のブランド、BREEの定番商品で、PRの目玉になっていたようでした。


BREEの特徴は、良質のヌメ革です。
ヌメ革は表面を油で処理していない革で、そのままでは傷や水に非常に弱く、すぐ傷やシミになります。しかし次第に内側から油脂が染み出してきて、表面を保護するようになります。
そこで、しばらくよく陽に当てて油脂を染み出させ、表面を強くしてから使うようにと言われました。
そこで、買ってから多分1ヶ月くらい、ガマンして日光浴をさせたと思います。

それから。
もう、使った使った。
5年か6年か?毎日持ち歩きました。海外旅行にも何度か持って出かけました。飛行機の機内持ち込みもこれでした。
その甲斐あってか? 新品のときは硬かった革もすっかり柔らかく体に馴染み、表面は内部から染み出た油脂ですっかりツヤツヤになり、多少の傷も消え、雨に濡れても心配の無い、たくましいバッグになりました。

あんまり長く使ったので、他に通勤用もカジュアル用もバッグを長いこと買わなかったのですが、なんでも投げ込むので重くなるのがイヤになり、数年他のバッグを遣いました。ところがやはりなんでも投げ込むので、他のバッグはしばらくで壊れてしまうのです。
あるとき久しぶりに取り出して愛着がよみがえり、BREEのお店に持っていって何箇所か修理をお願いし、その後また1年くらい使っていたのですが、書類を持ち歩く必要ができて形が不便になってしまったため、擦り切れてしまった持ち手の糸などをまた修理してもらって、大事に保管しています。
今ではもう油脂は染み出てこないので、乾燥して革が割れてしまわないよう油分を補うお手入れです。

今日、駅のホームで見かけた方のバッグは、少しあめ色になりかけて雨しみなどもできていましたが、私のから比べたらまだまだ白い硬そうなものでした。
電車に乗って見失ってしまいましたが、ぜひ長く使ってください。いい色、いい手触りの、味のあるバッグになりますよ。



新品のカタログ
いまホームページで見ると、¥47,250ナリ。私が買ったときは、もう1万円~1万5千円くらいお安かったと記憶しています。

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