
展示替えとなったはずなので、また金曜の夜を狙って行って来ました。
が。前回より、人、増える(涙)。
仕方なく、鑑賞のタイミングをずらそうと企みましたが、等伯の展示替え作品にひっかかって失敗しました。
等伯。
私的には、今回、等伯の認識を非常に変えました。
っていうか私自身が琳派好きというメガネがかかって、あまりきちんと見てこなかったので分かってなかったというのが実態ではあります。
前回びっくりの「萩芒図屏風」。
今回、29日から展示された「四季柳図屏風」。これは作品自体、新たに等伯の真筆とされたものなのだそうですが、新鮮でした。「松林図屏風」(国宝)がカラーになったような?(ひどい言い方^^;)
金箔地に緑の柳の葉がかぜに揺れています。枯れた筆で柳の幹が。
それだけなんですよね。
しかし、風が吹いています。
これが良くて、宗達の「蔦の細道図屏風」が好きなんていうと、金地に緑が好きなだけなんじゃないのと言われそうだし、ちょっとそうカモという気もするのですが、いやだけど、それだけに絞る大胆さ、思い切りの良さが良い。
だからって襖4枚に巨大に虎を描くのも大胆で思い切りがいいのですが、あれは奇抜に近くて、なんでもないような植物などの題材を、思い切りよく描いているのが、なんか、癒されるというとちょっと違うか、心静まるというか。
ちなみに私的には、「蔦の細道」は夏の炎天下に歩く山道。「柳」は梅雨明けごろの風の吹く晴天の気持ちです。
それから、光琳の「菊図屏風」。
これは父が気に入ったと言っていて、「そう?」と私は言ったのですが、今回あらためて見て思い出しました。
これ以前とても感銘を受けたことのある絵です。菊が大きい。これも思い切りのよい植物かしら?(笑) ただ、茎と葉が、緑のものと黒のものがある。この、黒で菊の葉茎というのが実にほんとうの菊っぽくて、屏風の高さいっぱいまで伸びた大きな菊の存在感と併せて、そう、初めて見たときこれの前でさんざん時間を費やしたのでした。
それから今回は蕭白を比較的じっくり見ました。
若冲が最近急に?人気なわけですが、若冲はやはり宮内庁にあるのとかが良く、今回も鶏は良いのですが、展示に出ている作品のインパクトが今ひとつで、蕭白が良いのです。
とはいえ、「群仙図屏風」…。
この展覧会を父が見に行って、芦雪の「虎」はすごくいいが、あの襖が家の中にあったら夜うなされそうだ、と言うわけです。私も同感で、眠れなくなっちゃう。
この「群仙図屏風」も、もし屏風を1双、とかって発注して、出来上がりがこれですって納品されてきたらどうよ、と思っちゃう。
買えない・発注できないんだから余計なお世話なんですけどね。
所有者、どういうときに使えばいいわけ!?と思っちゃうと思うのですよね。
とか思って所蔵者を確かめたら文化庁でした。納得。
が。前回より、人、増える(涙)。
仕方なく、鑑賞のタイミングをずらそうと企みましたが、等伯の展示替え作品にひっかかって失敗しました。
等伯。
私的には、今回、等伯の認識を非常に変えました。
っていうか私自身が琳派好きというメガネがかかって、あまりきちんと見てこなかったので分かってなかったというのが実態ではあります。
前回びっくりの「萩芒図屏風」。
今回、29日から展示された「四季柳図屏風」。これは作品自体、新たに等伯の真筆とされたものなのだそうですが、新鮮でした。「松林図屏風」(国宝)がカラーになったような?(ひどい言い方^^;)
金箔地に緑の柳の葉がかぜに揺れています。枯れた筆で柳の幹が。
それだけなんですよね。
しかし、風が吹いています。
これが良くて、宗達の「蔦の細道図屏風」が好きなんていうと、金地に緑が好きなだけなんじゃないのと言われそうだし、ちょっとそうカモという気もするのですが、いやだけど、それだけに絞る大胆さ、思い切りの良さが良い。
だからって襖4枚に巨大に虎を描くのも大胆で思い切りがいいのですが、あれは奇抜に近くて、なんでもないような植物などの題材を、思い切りよく描いているのが、なんか、癒されるというとちょっと違うか、心静まるというか。
ちなみに私的には、「蔦の細道」は夏の炎天下に歩く山道。「柳」は梅雨明けごろの風の吹く晴天の気持ちです。
それから、光琳の「菊図屏風」。
これは父が気に入ったと言っていて、「そう?」と私は言ったのですが、今回あらためて見て思い出しました。
これ以前とても感銘を受けたことのある絵です。菊が大きい。これも思い切りのよい植物かしら?(笑) ただ、茎と葉が、緑のものと黒のものがある。この、黒で菊の葉茎というのが実にほんとうの菊っぽくて、屏風の高さいっぱいまで伸びた大きな菊の存在感と併せて、そう、初めて見たときこれの前でさんざん時間を費やしたのでした。
それから今回は蕭白を比較的じっくり見ました。
若冲が最近急に?人気なわけですが、若冲はやはり宮内庁にあるのとかが良く、今回も鶏は良いのですが、展示に出ている作品のインパクトが今ひとつで、蕭白が良いのです。
とはいえ、「群仙図屏風」…。
この展覧会を父が見に行って、芦雪の「虎」はすごくいいが、あの襖が家の中にあったら夜うなされそうだ、と言うわけです。私も同感で、眠れなくなっちゃう。
この「群仙図屏風」も、もし屏風を1双、とかって発注して、出来上がりがこれですって納品されてきたらどうよ、と思っちゃう。
買えない・発注できないんだから余計なお世話なんですけどね。
所有者、どういうときに使えばいいわけ!?と思っちゃうと思うのですよね。
とか思って所蔵者を確かめたら文化庁でした。納得。
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