森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

「ぼくらの」9話によせて

2007年06月05日 13時14分15秒 | 監督日記
ダイチ篇です。

 8話でダイチが「はっきりしろ!」とキリエを怒鳴るところ、違和感あるとのことですが、彼の暮らしぶりだと、妊娠とか性的なこととか、よくわかんなくて、そういう話題ではあんな風に、余裕なくすんじゃないかな、と思ったんですけどね。

 ダイチ篇はふたつの意味で苦労しました。
 ひとつは、フタバと伯父さんが、ダイチとの別れをどう解釈するのか? 結局それは、ぼやかしたままになっていますが。
 もうひとつは、私は温かな家族の描写というものが苦手。「家族は無条件に愛すべき」みたいなの、よく分からないんです。そのへん、「父の話」で書いておきたかったのですが。
 そんな視点で原作を見ると、このダイチ篇は恐ろしくベタです。ベタ好きな私でさえもそう思う。最初、ほんとは彼は、スポーツをやったり女の子を追いかけたりという、別の人生も望んでいた、というような別の面も与えようかと思ったのですが、賛成するスタッフはもちろん一人もおらず、やめました。
 結局、失踪した父親の記憶と、折り合いをつけるという話が割り込んで来てくれたので、私なりにはバランスがとれました。あと、ダイチとフタバの暮らしぶりは、兄妹のそれではなく、完全に夫婦になっちゃってますけど、どうかな。夜中ふと目を覚ました時に、横にいて話を聞いてくれる人がいるって、いいもんだな、と思えるシーンなど、作ってあります。
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33 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
関係ないんだけど (Unknown)
2007-07-14 22:12:31
最初のコメントの

>「この世の中には2種類の大人がいる。きっちり責任を果たす大人と、果たそうと努力している大人だ」
>「お言葉ですが、責任を果たさない大人だって、世の中にはたくさん居るんじゃないでしょうかねぇ?」
>「それは大人じゃねぇ、無駄に年齢重ねただけのクソガキさ」

凄く良いな、と思いました。
何のアニメですかね?
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Unknown (Unknown)
2007-06-16 17:54:06
9話は原作と比べてとかではなく純粋に感動しました。
このような作品を今後も作り続けていってください。
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海外の応援 (David)
2007-06-15 07:04:52
はじめまして。コメントを置くには初めて、でも海外の皆さんの意見を伝わりたかった。

アメリカに住んでる僕の友達はみんな「ぼくらの(アニメ版)」を大好き、そしてダイチ編はいままで一番好きだった。

ほかの編と違ってダイチ編は辛いとか、キモいとかではなくて、代わりにとてもす感動的だった。絶体絶命の時に勇気を出して正し洗濯を決めたダイチは確か、ちょっとべたですけど結果的に家族や恋人と一緒に見えたり、一緒に泣いたり、一緒に楽しんだりするアニメ話になった。悲しい映画みたい。

いいアニメを作り続けてください。海外の応援が共にある。
返信する
Unknown (koz)
2007-06-14 09:44:10
話のデキは良いのですが、登場順を入れ替えるほどの内容とは思えませなんだ。
返信する
お願いします (お願いします)
2007-06-13 06:52:31
お願いします
すぐに監督を交代してください
お願いします
すぐに監督を辞任してください
お願いします
もう二度とアニメに携わる仕事をしないで下さい

本当に本当にお願いします

辞めてください

お願いします
原作ファンをたまには思い出してください

何卒、宜しくお願い申し上げます
返信する
ダイチの気持ち (千華)
2007-06-12 11:18:25
今回も泣けました。いつもならはやくここのブログを読めるのになぜかサンテレビでは1週とんだので、ちょっとみんなより遅れてるのが悲しい~。
ダイチ編はもっとじっくり2話に続いて見たかったのですが、原作を見ている方達の意見は程よかったみたいなので、これぐらいで良かったのかな?やっぱり軍って今迄死んでしまった子供達の家族には何も報告してないのでしょうかね?今回はダイチが望んだ事ですが、残されてる身としてはあてもなく待つというのは辛すぎる。例え死亡した事でもやっぱり真実を知りたいと思うのですが・・・ダイチは自分が死んだ事実よりどこかで生きていていつか会えると姉弟達に希望を持たせたかったのでしょうか?私がダイチなら真実を話してちゃんとお別れをするだろうな。

返信する
ちゃぶ台をひっくり返す? (ぼくらの高校男児)
2007-06-10 15:09:30
>この分は具体的な事例を指しているものではなく、
>エヴァンゲリオンのラストから映画に続いた印象をこう表現したものです。

あれはパラレルじゃないんですか
TVはシンジが自分を映画はアスカを選んだ場合の結末だったと思いますが
返信する
トラウマアニメ その2 (ユウキ・コスモ)
2007-06-09 21:13:54
森田監督、ご丁寧なリプライ、ありがとうございます。どうも私の文章の書き方がわるくて誤解をまねいてしまったようです。

>くれぐれも、庵野氏のようにちゃぶ台をひっくり返さないでください。

この分は具体的な事例を指しているものではなく、エヴァンゲリオンのラストから映画に続いた印象をこう表現したものです。
われわれ観客からみたら、まるで癇癪をおこしたオヤジがちゃぶ台をひっくり返したような印象を受けたものですから。

イデオンに関しては、当時の時代に戻ることは不可能なので、今、ビデオなどでこの作品をみても、どうこの作品がショックだったのかわかりにくいのかもしれませんね。
救いの全くないストーリー、容赦のない表現(これは最終章が映画であったからできたことですが..)をアニメではじめて見せつけられたわけでしたから。
返信する
トラウマアニメ (ユウキ・コスモ)
2007-06-09 15:28:33
はじめして。小生、イデオンをリアルタイムで見ていた世代です。
イデオンのトラウマは大変大きく、いまだにわたしの精神のコアに大きく引っかかっている存在で、このトラウマを書き換えることができていません。
エヴァンゲリオンがその書き換えをしてくれそうな存在だったのですが、ご存じのような結末でありました。

監督におかれましては、是非ともこの作品でイデオンを超えていただきたい。
そして21世紀のイデオンになって欲しいと願うものであります。

過酷な製作現場だとは思いますが、どうぞお体に気をつけて。
くれぐれも、庵野氏のようにちゃぶ台をひっくり返さないでください。:-p
返信する
Unknown (よしの)
2007-06-09 04:01:45
細かい所ですが、今回は戦闘中のカンジの
アドバイス寸止め(戦闘時間減→
ダイチの死期繰上げ)を削ったのが
勿体無いと思いました。
全体的にキャラが出る描写を削ってる様ですが、
回を跨いでの仕掛けは優先的に削る方向?
まだこのブログを今日から少し前までしか
読んで無いので、既に触れられてる部分かもですがw
返信する
Unknown (トール)
2007-06-09 00:33:26
「ぼくらの」の全体的な作りと、ここに書かれているみなさんの感想を読んで、どこかで何かに酷似したものを見た記憶がある…と思って考えていたら、「ユナイテッド93」という本と、それに集まった感想に近いと気づきました。
ユナイテッド93は、あの911で乗客たちがテロリストに抵抗し、自発的墜落をしたと言われているあの飛行機です。

あれも、結果的ではありますが、乗り合わせた人々がそれまでの人生をいろんな部分で反映させた選択でもって、「人々を守るために戦い、命を落とした」のですが、その有様をまとめた本の内容と、それに寄せられた読者の感想が、「ぼくらの」のそれとすごく似ているように思います。

ふと、思ったので、余計なことかとは思いましたが、書き込ませていただきました。
返信する
監督の発言内容について (バード)
2007-06-08 12:47:43
チズによるカコの刺殺シーン。あれは気が狂ったというか人の生き死にに対しての感覚が麻痺していたのではないかと感じました。もちろん行為そのものは許容できるものではありませんが。
心の闇という表現もあまり好きではありません。
よく使われるフレーズですが、気が狂ったというのと同じく、言いたいことはわかるけどそういう言い方で一くくりにしないでほしい。
ただそうした行為を批判したり嫌ったりするのはいいんです。
いわゆる病んでいるというのはその状態が間違っていることがわかっている上で抜け出せない、という状態のような気がするので。
なんと言うか一部の発言に存在そのものを否定されているような気がして、少し不快だったんです。
原作で描かれているのはどこか間違っていることを前提とした上で話のような気がするので。

ただ原作とアニメのスタンスの違いはわかっているのでアニメの内容自体にとやかく言う気はありません。
チズの話など原作を再現していたらどうしようかと思ったくらいなので。
失礼しました。
返信する
特攻隊精神とのからみ (もりた)
2007-06-08 07:06:16
>マグナカルタさん
>原作において鬼頭先生が、比較的軍を含む官僚組織を、多少の批
>判を交えつつも基本的には良心的に描かれているのが特徴的だな
>と思っているのですが、

鬼頭さんとそのへんのところ突っ込んで話し合ってません。
あくまで、私の解釈ですが、
鬼頭さんはコモの親父さんのような、偉い地位にある公僕に、
公僕らしいいやらしさというか、大人の冷たい面を与えておいて、でもそれを肯定的に描いていますね。

国を守ってくれている軍人さんたちを肯定的に描いている点、
私はよいと思います。及ばずながらアニメーション版の6話では、
その価値の置き方を踏襲したつもりです。

しかし、軍の上層や政府など、社会の根幹にいる大人たちに対しては、私は違う解釈を持ち込むつもりです。
それはつまり、原作に出て来ていない、社会を描くということです。

>以前のエントリで監督が「これは特攻隊の話だな」という声を紹>介されていたことが引っかかっていたからです。

この議論を私はすごく分かりやすくすっきりさせたいのですが、
特攻隊を賛美することになるか否かは、
自己犠牲の精神と戦争をどう関係づけるか次第だと思います。
自己犠牲の精神、というある種人類が普遍的に持っているものを
社会にどう位置づけるのか? そして、
戦争とは何か?という、ふたつの論点が、最低限必要になると思います。
返信する
Unknown (のの)
2007-06-07 19:09:51
ダイチの話はやっぱり好きです。
アニメで上手に一話でまとめられていますね!すごいです!

ダイチに関しては特別違和感はありませんでした。
ただ、原作と違って感情の起伏の激しいウシロにはやっぱり戸惑いますね…。
これからがどうなるか楽しみにしてます。

あと田中さんが、ダイチにむけて「頑張ってね!」と言ったのが少し…気になりました。
死にむかうダイチには酷なのでは?

ナカマ編も楽しみにしています!失礼します。
返信する
今までの中で一番良かった (マリオ)
2007-06-06 23:08:29
まさかダイチ編を1話でやってしまうとは思っていませんでした…正直2話分ぐらいあると考えていましたので。そのおかげだと思いますが、とてもまとまった話だと感じました。
削る部分は削って、ちょっと変えた部分は変わってて、今回はそのバランスが良かったと思いました。
個人的にダイチの妹たちがバスに乗るシーンが好きです。あのシーンは作中の空気もリアルでしたし、何気に原作でなかったダイチと妹たちとの別れの言葉があった所がすごく良かったです。

で、今回のロボット、ドラム。まさかアニメでも原作と同じような動きをするとは…すごい。
あと、今日はBパートあたりが、結構激しい音楽ばかり…ロボットと闘う時はいつも、奇妙(褒め言葉)な音楽が流れているので、今週もその点、楽しめました。
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本当にべたでした。けど泣けました。 (sei1900)
2007-06-06 21:45:36
原作読者の方からの手厳しい意見が多いのですが、
アニメだけのにわかユーザーで恐縮ですが一言
月並みですが、
すごいアニメとおもいます。生きるってことに対してのおもいがひしひしと伝わります。
製作大変とおもいますががんばってください。
おそらく登場人物と同世代の子がみたら、今をもう少しがんばってみよう生きようと人生観変わる子。絶対いるとおもいます。
9話はほんといまどき珍しいべたな展開でしたけど
泣けました。。
返信する
Unknown (焼きそば)
2007-06-06 20:42:18
7,8話のようにオリジナリティを出すと厳しい意見が多く、漫画をあまりいじらない方が評価がいいってのは監督としては非常微妙でしょうね。

漫画よりアニメの方が早く終わりそうですし逆にアニメのが素晴らしかったと唸らせるラストお願いします。
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Unknown (トール)
2007-06-06 20:28:28
無理やり大人にならざるをえなかったダイチが、すごくかわいそうでなりませんでした。

失踪した父親と同じ言葉を残したダイチが、印象的でした。
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Unknown (猫之進)
2007-06-06 19:43:26
ダイチ編!
程よく削られ、程よく追加されてて、とてもよかったです!
特にフタバが「にいちゃん!」と叫ぶ所で涙腺が・・・!
マキがウシロにビンタするシーンが見れなかったのは残念でしたが(笑)
前回は不満を書き込みましたが、9話を見終わった後監督に向かって土下座をしたくなりました。

次回はナカマ編ですね。
ナカマ編はチズ編に負けず劣らず性的な発言や描写が多いですが、私はそれも含めてナカマ編だと思っていますので程よい改変であることを祈っております。
それでは失礼します。

返信する
もう一回観よう (メロリ)
2007-06-06 10:40:12
ダイチ編、とても楽しめました。
たった一話で原作を見事にまとめたな、と。
ダイチの心情を自然に追うことができ、
彼の気持ちが痛いほど伝わってきました。
それから、ウシロの言動が良く改変されていて
(「家族のために死んでみせろ」がなかったり、
カナちゃんを大事にしろと言われた後の態度など)、
せつなくも印象に残る、まさしく「ダイチが主役」の回でした。

演技も良かったですね。ダイチ一家、叔父さん、
個人的には田中さんの「ウシロ君やめなさい」がツボです。
コエムシと関さんについてはあまり気になりませんでした。
今後に期待、です。
返信する
Unknown (ニコ動)
2007-06-06 09:05:09
まあベタでしたね。
今までのダークな雰囲気からいきなりこれですから
素直に感動できなかった感もありますが、良かったと思います。

やっぱ偏屈な考えをもったキャラが出てこないほうが面白いですね。
そういったら原作批判になっちゃうのかなw
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Unknown (marker)
2007-06-06 07:04:27
1話だからこそまとまったのかなと思います。
ベタといわれればそうでしたが、
「ぼくらの」環境下におけるダイチの話は泣きそうになりました。

監督の作品としてのぼくらのが好きです。
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Unknown (詩本)
2007-06-06 06:47:47
先週がアレだったのでどうなるかと思いましたが、今週はとてもよかったと思います。ダイチの話はこれくらいベタベタじゃないとね、反対したスタッフのみなさんGJです。
個人的には双葉の泣き顔の回想を是非いれてほしかったのですが無かったのが残念です。
あと意味もなく挿入された関さんの小細工が唐突におもえましたけど後々の伏線かなにかなのでしょうか? なんだか関さんがセコい人間に見えてきて残念。
来週はナカマ編ですね、一番好きな話なので楽しみにしています。
返信する
Unknown ()
2007-06-06 03:32:20
あったかい家族がどうとかはどうでもいいです。

原作で大好きなドラムがアニメで大活躍したことに興奮しました。

ドラム最高!

きっとドラム側の操縦者達は
「立て!」「回れ!!」「削れ!!」等の
単純な命令しかできないのでしょうな。

チズ編で出たノコギリジアースも弱かったけど、
あれで地球を守れと言われたときの悲しさが妙に笑えてきます。では。
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バスの (R)
2007-06-06 03:04:30
別れのシーンが切なかったです。特に双葉の叫びと表情なんかが。避難所などのエピソードも良かったです。8話についての話も畑飼と姉の解釈が自分と同じだったみたいでホッとしました。原作の姉は正直、肝心な事は何も知らずに口だけで説きふせてる、空気の読めない人に見えたのですが、描写的には菩薩のような描かれ方をしていて複雑な気持ちになったので…。
個人的には畑飼をかっこいいとか大物とかそういう印象を持ってた人がいた事にも驚きました。そこもまた複雑ですが(笑)オリジナルのラスト楽しみにしています。
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Unknown (マグナカルタ)
2007-06-06 02:17:19
ダイチ編、原作に忠実な部分と、そこに加えたオリジナルの要素が見事にブレンドされた、良い回だと思いました。

一番良かったと思うのは、ダイチが、おそらく世間的に見れば最低の部類であるだろう人間に属する父を、それでも信じていることを台詞で言わせたところです。
おそらく原作でもそうであったのだろうと思うのですが、このわずかの改変によって、父がいたころにあったであろう、父子の様子をより豊かに想像することができました。この回は、語らないことによって、むしろ雄弁に家族を語ることに成功したのではないかと、私には思えました。

原作のエピソードの省略も、上手くいったと思います。ナカマとの電話の内容は、「あれはなんだったんだろう」ということが話題になっても、ということは大した内容ではないのですし。
そして、ダイチの父への思いが加えられたから、二葉の象徴的な台詞をカットしたことも自然になったと思えました。アニメ版の二葉は、父が子供たちを「置いていった」ことを、おそらくはダイチによってある程度克服できているのですね。とすると、ダイチは漫画版よりも少しだけ余計に、二葉に対して多くのものをこれまでに残せていたんだなと思いました。

関のエピソードは、あんまり露骨と言えば露骨なので、逆に伏線を期待してしまいます。関さんに一度はコエムシをぎゃふんと言わせてもらいたいもの。
あと、避難計画が早くも出来上がって機能していることが目につきました。原作において鬼頭先生が、比較的軍を含む官僚組織を、多少の批判を交えつつも基本的には良心的に描かれているのが特徴的だなと思っているのですが、こうした点については森田監督はどのようにお感じになっておられるのか、そういうことをかねてより気にしていたものですから、ここに注目がいったのです。

というのは、以前のエントリで監督が「これは特攻隊の話だな」という声を紹介されていたことが引っかかっていたからです。原作の中で最も特攻隊を連想させるのは、このダイチのエピソードでしょう。ダイチが自らの死を意味づける理屈は、現代の人間が特攻で散華した兵士を讃えるときに強調する部分です。そして、アニメ版では、そうやって死ぬ覚悟を決めようと努力したダイチを、コエムシに「駒としては都合がいい」と切り捨てさせた、その箇所が大変印象的でした。これは、この作品内ではそういう構図にはなっていないにせよ、特攻を命じる側の心情として位置づけると、興味深いところです。

鬼頭先生は作中で更に一度、具体的な特攻を描かれて、そしてそのことについては読者に肯定的に思わせるような書き方をされています。私は、読者にそう思わせようとさせることが鬼頭先生の仕掛けであると考える立場ですが、当然こうした描写を無批判に使うことには、批判的に考えられて然るべきというのもまた当然でしょう。コエムシの一言には、原作とはまた違った、権力としての官僚機構へのスタンスをかいま見ることも可能になっているなということを感じました。
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小細工? (まっさー)
2007-06-06 01:41:50
初めて書き込みさせていただきます。
ダイチ編良かったです><

あと、見てて気になったのですが軍人のお二人が契約?をしてるらしい場面で、関さんがコエムシに「小細工しやがって」って言われてましたけど、ちょっとなにが小細工なのかはっきりわかりませんでした。
義手?で契約をしたフリをしようとしたように見えましたけど・・・。
返信する
Unknown (mirakuru)
2007-06-06 00:56:59
ダイチ編凄く良かったです。涙で画面が見れないくらい;;人情話はよいですね。ダイチ役の声優さんの演技も良かったです。
私もいつかダイチのような器の大きな父親に・・・
返信する
今回は良かったです。 (まさる)
2007-06-06 00:53:54
コエムシって目細める事が出来るんですね(笑)
そこが一番の衝撃でしたが、8話の終わりと9話の頭のつじつまが
合っていないような気が・・・
中学校の屋上に転送されたあと、田中さん達とジアースコクピットへ
戻ったのでしょうか?
返信する
良かったです (ぼくらの高校男児)
2007-06-06 00:39:19
やっぱ下手な話は良いですね

確かに温かな家庭ってのは分からないですね
ダイチも分かってなかったのではないんでしょうか

父親が帰ってきたときにがっかりしないようにという考えがあったからとボクは解釈しました

あとイルカの話が悲しかったです
返信する
感想 (くるくる)
2007-06-06 00:12:52
ダイチ編見ました!

ベタな展開大好きです。

あのバスでのやりとりが、個人的に気に入っています。



では、これからも頑張って下さい!
返信する
ダイチ (harogen)
2007-06-05 23:37:30
原作未読での感想です。
面白かった。
たとえベタでも今までのぼくらのではめずらしいと感じました。
一話で終わるのはちょっと寂しいかな、とも

あと敵メカの形状がだんだんえげつなくなってきてますねw
返信する
この世の中には2種類の大人がいる。 (一也)
2007-06-05 23:35:37
監督の語られてる事について個人的な感想を。

>私は温かな家族の描写というものが苦手。
>「家族は無条件に愛すべき」みたいなの、よく分からないんです。

別にそういう観点で描かれなくてもいいのでは?と私は思います。
「温かな家族」といっても、「本当に温かな家族って何?」「見た目だけ温かく見える家族像」に陥ることもありますし。
それよりも、ご自身の得意なフィールドで勝負して、そこに視聴者を引き込めばいいのでは?と思いますよ。
子供達に「罪の償い」という要素を与えた様に、大人たちには例えば・・・「生んでしまった事への責任」というものを付加するとか。
それとどう向き合うかという描写なら、より説得力があるものが十二分に描けるんじゃないかと思うんですがw
ドライな言い方をすると、「無条件に愛すべき」よりも「責任感」の方が父親(男性)には強い要素じゃないか?とも思うのです。本作で描ききれなかったのであれば、次回作で大人達や家族を描く時に、是非チャレンジされてみては?と思います。

>ダイチとフタバの暮らしぶりは、兄妹のそれではなく、完全に夫婦になっちゃってますけど

そこは原作でも、あの兄弟姉妹は『擬似家族』としての役割を持って描かれていたと私は思いました。

あと、最後に余談ですが『大人』について少々。これは私が好きな、あるアニメの最終回で語られた台詞です。

「この世の中には2種類の大人がいる。きっちり責任を果たす大人と、果たそうと努力している大人だ」
「お言葉ですが、責任を果たさない大人だって、世の中にはたくさん居るんじゃないでしょうかねぇ?」
「それは大人じゃねぇ、無駄に年齢重ねただけのクソガキさ」

このメッセージを子供向けアニメの作品に込めた某監督と、森田監督が御一緒にお仕事をされる事があるのなら、どんな作品が出来上がるのか見てみたいですねw
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