そよ風に髭をなびかせて・Moookな毎日

The breeze gently waves Moook's beard.

富士山での冒険。

2011-07-11 | Moook's diary
日曜日、暑い下界を逃れて僕らは富士山に向かった。
父ちゃんが運転手、僕は後部座席でクーラーの効いた涼しい席で暫し休息だ。
御殿場から登り始めて標高が上がると共に木立は鬱蒼とした森に変化して行く。
「もう、このあたりは涼しい風かな?」と呟いた父ちゃんは、エアコンを切って窓を全開にした。
窓から吹き込む木々の香り、爽やかな風が車内に吹き込む。
僕は快い眠りから覚めて、大きな伸びをしてから窓に顎を乗せて風景を眺めた。
車道は緩やかなカーブを描きながら、山肌を縫って登っていく。
時折、すれ違う対向車の車体に木立がキラキラと映り込んでいた。

やがて、目的地の「富士山 水ヶ塚公園」に着いた。
まだ、シーズンには少し早いから閑散としている。
駐車場の大半にはバイクの集団が賑やかに集まっていた。
ざっと数えると70台くらいは有るだろう。
(僕は犬だけど100までは計算が出来る、ワン!)

公園には避暑をしてるセレブな犬が沢山いた。
僕の「避暑地の恋」はまだ実らないが、何時かは素敵な。。。。
などと思いながら

僕は急に冒険をしたくなって、
父ちゃんに「登山道を登ろう」と要求した。
僕の父ちゃんは単純なので「よし!行こうぜ」と即決だ。

公園から続く登山道を登ると道は急に登り勾配になって、
足元の溶岩の欠片は僕たちの行進を困難に変えた。

500m程、登った場所で僕は異様な匂いを嗅いだ。
「父ちゃん、怪しい匂いがするぞ!」
僕は父ちゃんに注意をした。




二、三歩退いた後で父ちゃんは叫んだ。
「ムーク、お前が調べて来い!」

意気地の無い親父だなあ。
僕は大きく息を吸って匂いを確かめた。
「ああ、これは野生の動物たちが野外パーテイを開いた跡だな」
僕はちょっと安心したけど、父ちゃんを懲らしめてやろうと思った。



僕は振り返って言った。
「ここは、熊が人間を襲った後だ!早く逃げよう。」
父ちゃんは、脱兎の如くに逃げ出した。

車に戻った後、僕は聞いた、
「だいぶ涼しくなりましたか?」

父ちゃんは答えた。
「おらあ、背筋が凍ったぜ!」

しかし、父ちゃんの逃げ足の速さには参ったぜ! 

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1 Comments

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あははっ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2011-07-12 13:38:16
Moook君は、パパを担ぐのがうまいんだね。
ハイ 
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