むかぁし、昔、水族園で働いていた時、
水族園はペットの持ち込み禁止でした。
当時はまだ、今ほどのペットブームでもなく
ペットと一緒にお出かけする人は少なかったように思います、
でも、たまにいらっしゃるわけです、
ま、大概ってかワンコですな。
ワンコと一緒に来園した人には、丁寧に
ワンコを預けてください、とお願いするわけですね。
小さな犬小屋があって、そこに預けていただくわけです。
前置きが長くなりました。
季節は秋、夕方の水族園。
この時期のこの時間は暇です。
あとは鍵を閉めるのがお仕事です。
一緒に働いていた子が
「大変だ、気付かないうちにペットが!!!」と言って
走ってきました。
そのペットはなんとオウム。
ただいま、ラッコ館を移動中という情報のもと
駆けつけてみると、
肩にオウムを乗せた男性が静かに
オウムも静かにラッコを見ておりました。
ラッコが「おー、珍しいお客さんだね」なんていうはずもなく
無心にクルクル回っておりました。
で、一応、お声がけをしたわけです。
あ、私ではなく同僚が。
でも、預かったかどうかは覚えていないのです。
多分、預かったんでしょう。
帰りにその人はオウムを肩に乗せて帰って行きました。
おー、乗せてきたんだね。
歩いて・・
とってもおとなしいオウムでした。
鳥を飼っている人は時々お会いしますが、
鳥とお出かけする人は
その人以来みたことありません。
やっぱ、珍しいですかね。