moon

雪国であったか話

私の父は能面を彫っている。
もちろん素人なわけで、数年前に仕事中に事故にあってから
目もあんまり見えてなくて(本人曰く壊れかけのテレビみたい、だそう)
手もあんましきちんと動かない。
リハビリ兼ねての手作業なわけだけど、
渾身かどうかはわからないけど、一生懸命作った能面が
素人のコンクールで入賞だかなんだかをしたらしい。

で、その展示発表会を観に福井へ行った両親。
車はないので電車で。
福井に着いたらタクシーに乗ろうと思っていたらしい。
雪の福井の日曜にタクシーはなかったのだそうだ。
歩いていくには雪が深すぎる。
途方に暮れていたら
JAの女性職員の人が「どこまで?」と声とかけてくれたのだそう。

なんでJAの人とわかったのかは不明だけれど、
とにかくJAの50代くらいの人だったらしい。

「車は待っても来ないし、歩いたら危ないので
 どうぞ乗ってください」と言ってくれたそう。

なんで?JAがらみの展示会なん?
いえ、全く違うそうで。

その女性は送ってくれた上に帰りのお迎えにまで来てくれたのだそう。

ええ人に会えたね~って話である。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないねーと思う。

だって、知らない人を車に乗せるって・・・
いくらおじいちゃんとおばあちゃんでも
よほどのことがないと乗せたりはしないと思うんだ。


ありがたいね~、ホントいい人だね~。
どこかで恩返ししないと。
私も良い大人になろう。

そう思ったのでありました。






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