「流浪の月」凪良ゆう 【2020年本屋大賞 大賞受賞作】初読みの作家さんでした。少女誘拐事件の加害者と被害者。2人がもう一度出会う。人と人との関わりは、その当事者二人だけが理解し、他の誰にも代わりが務まらない、そんな心が苦しくなるようなつながりは安心を求めても求めて安心できないのかもしれない。だから、二人でいれればそれでいい。そう思えてならなかった。事実と真実は違う、真実は多分、おそらく、きっと2人にしかわからない。流浪の月凪良 ゆう東京創元社