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moon

通勤読書 580 踊れるものは久しからず・・なんてね

「裸の華」桜木紫乃

自分がどこにどう着地するのか、
自分でコントロールしているようで
案外、
自分以外の誰かの力が
大きく作用しているのかもしれない。

どんなに自分ひとりで
背筋を伸ばして立ってみても、
きっと誰かに支えられている。

吹かれて、流されて、
たどり着く場所で誰かと出会って生きて行く。

帰る場所のある心強さははかりしれない。

よかった、とても。「ホテルローヤル」よりずっと。

元ストリッパーのノリカ(姓はフジワラ)が、
札幌でダンスショーを見せる店を始める。
ダンサー募集の条件は
「バレエの素養のある人」
いいねぇ、そうよね。

バレエに深い思い入れのある私は
バレエの踊れないダンサーは
「ふーん」と思うの。
逆に「バレエやってました」って言われると
「ほぉー」と思うの。
勝手なもんだ。

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裸の華
桜木紫乃
集英社

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