「恩讐の鎮魂曲」中山 七里
御子柴弁護士シリーズ3作目。
医療少年院時代の教官の弁護を
自ら望んで担当します。
教官を弁護することは彼にとっての恩返しなのでしょうか。
しかし、教官はそれを望んでいないようです。
罪に相応する罰をという教官。
この事件と教官のすべてを知っての行いが
御子柴をさらに血の通った人間に導いているようにも思います。
御子柴の犯した罪への贖罪は続くのでしょうが
それでも、御子柴がふわりと心を浮かせるような日が
くるのでしょうか。
次作があれば、必ず読みたいと思うシリーズです。
恩讐の鎮魂曲 | |
中山 七里 | |
講談社 |