「蜜蜂と遠雷」恩田 陸
自分に起こるすべての出来事を、
自分の引き出しに入れていく、
必ず血と肉にする、
若きピアニスト達の
そんな物語に引き込まれました。
欲を言えば、
風間塵のもっといろんなことを知りたかったかな。
彼は、謎が多いのがいいのだけれど。
一つのことにすべてを捧げる若者、
音楽家の力強さに感動しました。
この小説を語るには私の音楽への造詣が浅すぎますが
それでも面白いなぁと思わせます。
某芸大の説明会に行ったとき、
「描きたい絵はまず文章で書いてみると上達します」とおっしゃってましたが
音楽も文章にできるのですね。
しかしながら
みんなとても純粋でいい子たちだったのだけれど
もっと。ギラギラした感じってないのかしら・・・
高尚な音楽の世界にそんなことはないのかなぁ。
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