星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

「天保十二年のシェイクスピア」大阪千秋楽  □観劇メモ

2005-11-07 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)

◎千秋楽の印象・・・私の場合
前回はそれほど感じなかったのに、千秋楽で自分の気持ちにまずフィット
したのは唐沢さんの三世次でした。
~平和なときにもてるのは二枚目 戦のときにもてるのはちから~
<おとこ殺し腰巻地獄>で怒りのはけ口を何かに求めるようにシャウト気味
に歌う声を聴きながら、この男は何にイライラしてるんだろう? 自分の体
に起きた運命に? 世の中全部に? 三世次の発想の原動力って怒りだった
のか・・・などと考えてました。
単なる祭り的作品と言ってくれるな、と千秋楽の三世次の歌は叫んでいて、
ハッとして、ちょっと反省した私。
蜷川版「天保十二年のシェイクスピア」は初見と2回目の観劇では感じ方が
違っていて、私には2回目の方がぐっと重く、それぞれの登場人物に入り込
むことができました。その分「墓場からのエピローグ」の明るさに救われた
思いです。

<気になること、気づいたこと>
お文が頬張るお弁当のおかず、千秋楽では12個でした。ちょっと頬張りす
ぎて台詞が言いにくそうだったのが笑えました。前の席で見た時は高野豆腐
か生麩のような小さな白っぽい食べ物に見えましたが、毎回あんなに食べて
高橋さん大丈夫だったんでしょうか?(笑)

おさちが代官になった三世次にお茶を出すシーン。「今日は何かいいことが
ありそうな気がして・・・」と言いながら、黒い帯を締めてるんですねえ!
普通、黒の帯は不祝儀の時につける色。着物の色は桜色系なのに・・・。
今日それに気がついてドキッとしました~。

◎カーテンコール
エピローグでユーレイたちが通路から後ろにはけていき、再びその通路を逆に
もどって再登場。この時からもうすでにスタオベに。あっちこっちから声も
かかって、唐沢さんは舞台上ですぐにターンを決めて注目を浴びてましたー。
「もしもシェイクスピアがいなかったら」の曲に合わせて、拍手はいつのま
にか手拍子に。何度めかのカーテンコールで、ついに蜷川さんが登場。頭上
からは桜の花びら、色とりどりの風船がフワフワと降って来てきれいな光景
でした。しばらくして、舞台セットの2階の手すりに仕込んだパイプから、
花火が数本一斉に吹き出し、客席からは歓声が。
客電がついてアナウンスがあった後もまたまたカーテンコールが続き、今度
は藤原竜也くんがターンを披露。夏木さんと篠原さんに引っ張られ、蜷川さん
も再登場。音楽がいつまでも耳に残る楽しいカーテンコールでした。


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コメント (6)
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