ぎこちない おめでとう

慣れないことは　やはり　やるもんじゃない
誕生日だから　スタッフと　こっそり
ささやかなサプライズを　準備したんだけれど


ロウソクに火を燈して　主役を呼んでくる
部屋のスイッチを　消して
「誕生日　おめでとう！」


しかし　音痴な調律師と　クールな録音技師　二人では
ハッピーバースデーも　唄えず
ビデオカメラが回る中　ただ　タジタジ　タジタジ


主役に　喜んでもらえれば　というのが　メインテーマだったハズなのに
気がついたら　自分の恥ずかしさを　いかに誤魔化すか
そんなコトばかりに　エネルギーを浪費していた