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モナリザ珈琲館~ダイアリー

ほっとコーヒーブレイクする感じで、ついつい話が盛り上がる、そんなブログを目指してます。映画や本の話題などなど・・・

「風のガーデン」

2008-10-18 20:02:55 | ドラマのこと
倉本聰さん脚本、緒形拳さんの生前最後の作品となったフジテレビのドラマ。
主演は中井貴一さん。

主人公・白鳥貞美(中井貴一)は、東京にある医大病院の麻酔科医。貞美の父・貞三(緒形拳)は、北海道・富良野市で訪問医をしています。貞美を勘当して、ルイ(黒木メイサ)、岳(神木隆之介)の孫2人と暮らしている、という設定。

このドラマは、本当にいいですね。
中井貴一さん演じる麻酔科医は、本当に実在する人みたいに見えます。緒形さんはじめ、他の出演者の方もそう。
一人の麻酔科医の色々な日常、仕事の様子、医大生への講義の様子、家族関係、恋人、過去、病気、、と様々な側面に光が当てられます。

医学用語も色々出て来ますが、ストーリーに沿っていて、流れで理解できるようになっていますね。
とても興味深いです。

主人公は、とても明るい性格で人望がある感じですね。麻酔科医としても実力があるし、上司からも、後輩からも信頼されてる人物、というのが伝わってきます。
昼間は病院でバリバリ働いて、夜はホテルのラウンジでお酒を飲み、ピアノの弾き語りをしている若い女性(平原綾香)とデートをする、というリッチでおしゃれな男性、、だな、と思ってました。。

でも本当は、末期癌を抱えていて、勤め先の誰にも秘密にしている。。そして、家族関係、私生活もワケありみたい、、妻とは死別し、父からは勘当され、2人の子供とも別居・絶縁状態、、なんですよね。

これから、この物語はどんなふうに進んでいくのか、、第1回、第2回と見ましたが、とっても中身が濃い感じがします。人の「生」と「死」に真正面から向き合った作品だな、と感じますね。

時にお茶目で、賢くって、頼りになる祖父役の緒形さん。

富良野の美しい自然の中で、知的障害を抱えるという、繊細な14歳の孫(神木隆之介)への接し方が、とても素敵です。。温かくて、優しくて、ユーモアがあって。
「愛犬の死」という、受け止めきれないような状況に際して、二人分のお茶を淹れた祖父が、愛犬が今、天国でどんなに楽しく過ごしているか、生き物の死とガーデンの花々の死との違い、、本当はそれらに共通点があること、などをゆっくりと話して聞かせます。。
このシーンの台詞は、とっても素晴らしくて、、もう1回、この「第2回」を見直そう、、と思っています。

素晴らしい台詞も、緒形さんが演じられるからこそ本物になる、という感じがします。


第1回=スノードロップ、第2回=エゾエンゴサク、、とガーデンの花々をモチーフにした、ドラマ展開も素敵ですね。
しかも、緒形さんは勝手に花言葉を作って、14歳の孫に教え込んでいる、という役なのです。(笑)

汚れない美しい白い花、スノードロップは、、、「去年の恋の名残の涙」。
プルモナリア・ラズベリースプラッシュ(ラズベリー色の小さな花が菜の花のように集まって咲いている)は、「小学生の淡い初恋」。
プルモナリア・ルイスパルマー(同じプルモナリア。こちらはミステリアスな紫色)は、「早熟な乙女は、割とすぐ老ける」、、だって(笑)。
これを不倫の恋にハマっている、21歳のルイ(黒木メイサ)の前で言うもんだから、煙たがられてますね(笑)。

花言葉も面白いし、緒形さんがお茶目で、いい感じです♪

俳優さんは、作品の中でずっと生きていらっしゃるんだな~、と思いますね。
3ヶ月間は、毎週会えますね。。

40代も70代も、、ずっとカッコイイ、素晴らしい俳優・緒形拳さん。

心よりご冥福をお祈りします。

「上海タイフーン」

2008-10-14 20:36:07 | ドラマのこと
木村多江さん主演、福田靖さん脚本の「上海タイフーン」を見ています。
エネルギッシュで、「新興国」パワーあふれる上海で、女性達が奮闘するストーリー。

主人公の美鈴(木村多江)は、最初はアパレル業界のかっこいいキャリアウーマンだったんですが、上司と衝突して会社を辞めたり、恋人に去られたりして、新天地で起業&成功することを夢見ます。。

最初は愚痴っぽくて、失敗の原因を周りのせいにばかりし、都合のいいように夢見るヒロインが好きになれなかったけど、4、5回目辺りから、だんだん変わってきたなぁ、というか、成長してきた感じで面白いです。上海で成功している女性経営者(松下由樹)の元で、「ただでもいいから、働かせて!」って言ってたけど、失敗を重ね、怒られたり、謝ったり、自分で軌道修正したりしてるうちに、だんだん主人公ならではの持ち味が出てきて、ようやく経営者から信頼される過程がリアルだったと思う。

上海ロケも、珍しいし新鮮ですね。。
(しっかし、上海は厳しい街ですね~。決め台詞が「上海人を信用するな」だもん。どんだけハングリー&ガッツがあるんでしょうか。。)

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ちょっと儚げで、上品なイメージの木村多江さんが、ショートカットでかなり三枚目(酔っ払って騒ぐし、寝転ぶし、泣き叫ぶし!)な役をやってるのもビックリ。

松下由樹さん、木村多江さんは、フジテレビ「大奥・第一章」の主役&メインキャストですね。
何キロもある豪華絢爛な衣装の時とガラリと変わって、超カジュアルな服装で異国を走り回るドラマですが、どちらもすごく似合ってます。さすがですね!
(「大奥」の時の木村さんは、月に帰ってしまうかぐや姫のような美しさでした~☆ もちろん、松下さんも素晴らしかったです。松下さんの大奥ハマリ度、メゲない心の強さ、仕切りっぷりは宮崎あおいちゃんの「篤姫」にも勝ってると思います!)

「上海タイフーン」第5回は、主人公と中国人実業家(台湾の俳優ピーター・ホーさん)とのキスシーンが、すごく素敵でした~☆

正直いって二人の恋の過程は、わかりにくかったけど(仕事上の反発→信頼・友情関係が生まれていく過程は、よく伝わってきたけど。。)まあ、そこは突っ込まないことにしよう♪

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他の主要キャストは、MEGUMIさん、林丹丹さん、原日出子さん、古谷一行さん。
MEGUMIさんと古谷さんは、義理のお父さん(お舅さん)&お嫁さん関係ですね♪
でも、5回放送分まで見てますが、二人が会話するようなシーンはありません(笑)。

脚本の福田靖さんは、やっぱり仕事に頑張る人のドラマが上手いですね!

「救命病棟24時シリーズ」、木村拓哉のドラマ「HERO」、映画版「HERO」、総理ドラマ「CHANGE」、「海猿」、「ガリレオ」などなど。(「CHANGE」の感想では、色々文句も書きましたが。。)

福田さんは、2010年の大河ドラマ「龍馬伝」の脚本も担当されるようで、楽しみです☆

「CHANGE」って。。。

2008-06-25 21:53:22 | ドラマのこと
木村拓哉主演の総理大臣ドラマ。
第1回~第3回は、総理大臣になるまで。
第4回~第7回は、総理大臣になってからの展開ですが、、、なんかキツイものがありますね。。

最初は、ユーモアも取り入れつつ、社会派エンターテイメントって感じだったんですけど、なんだか無駄なシーンも多いし、中途半端にコメディドラマみたいになったりして「???」な感じです。

キムタクはね、、いつもすっごい注目を集めるから、なんか全力投球って感じなんだけど、深津さんや阿部チャンも個性的でいいんだけどね、、なんというか、、元々政治ドラマなんかやるつもりじゃなかったのかなぁ。
豪華キャスト、政治家の雰囲気を醸し出すベテラン達、、も活かしきれてないですよね。

うん。。まぁ、毎回いいことはやってるんですよね。
でも、場当たり的というか。全然「不勉強」で、この国をどうしたい、変えたいという気持ちが元々無い人が、総理大臣なんかやったら駄目だなぁ、と思いましたね。
しかも第7回のラストで、総理、失踪するし! (安倍さんじゃないんだから。。)

なんか全体的に、総理大臣っていってものんびりしてるなぁ、、という印象。もっと忙しくって、色んな人が入れ替わり立ち代りやって来て、、分刻みのスケジュールで指示もバンバン出して、、ダイナミックに日本を動かしてる~っていう雰囲気が見たかったんだけどな。

とにかく不勉強で、視野が狭そうな感じ。いい青年、というのは伝わってくるんですけどね。
政治ドラマで、ここまで子どもっぽい内容だとガッカリしますね。「総理ごっこ」みたいな。。
最初から、「総理と呼ばないで」みたいなコメディ路線で行くんだったら分かるんですが。
(もうちょっと、「なるほど~!」と思ったり、見ていて勉強になったりするドラマかと期待してたんですけど。。)

それと、「CHANGE」ってオバマ候補の掲げてるテーマですよね。演説会場で、いつも「CHANGE」って書いたフリップを、たくさんの支持者達が持っています。
そういうタイトルを使うのは、、このドラマの内容だと恥ずかしいですよ、ホント。
(日本の政治や社会も、いっぱい問題とか、変えなきゃいけない点とか、、ありますもん。でも、ドラマでは、たくさん時間が有ってもほとんど触れてなかったと思うのです。)


まあ、キムタク総理と秘書官(深津さん)の官邸ロマンス♪ として見れば、なかなか素敵なんですがね~。フランス大使主催のパーティー。深津さんのドレス姿も美しかったし、夜のプールサイドでのザ・キャリアウーマン的なやりとり(笑)、総理ぶら下がり会見での超ストレートな告白♪ などなど。
官邸の屋上庭園でも、秘書官本人に対してきちんと自分の気持ちを伝えてましたよね、、一人の青年として見れば、すごく素敵なキャラクターなんですが。


なんだかんだ言って、最終回まで見ると思いますが、、、(笑)
「政治ドラマってこんなんじゃないだろッ」「総理ごっこもいい加減にして」とストレスが溜まるので、並行してアメリカの大統領ドラマ「ザ・ホワイトハウス」を見ることにしました。。(^_^;)。
出演はマーティン・シーン、ロブ・ロウ、アリソン・ジャニー、ジョン・スペンサーなどなど。

04年の大統領選挙前に、辛口なマイケル・ムーアをして「ドラマがすごくいいから、このままマーティン・シーンに立候補して欲しい。彼ならブッシュの再選を阻止できる」と言わしめた作品です。(笑)

「Amazon.co.jp」の紹介は以下の通り↓

アメリカ大統領の公邸であると同時に、多くの職員を擁する“職場”でもあるホワイトハウスを舞台に、大統領と彼を支えるスタッフたちの多忙な日常を描くTVドラマ。国防、貿易、教育、そして麻薬など、現実でもアメリカが抱える問題を背景にしたリアルな物語にほどよいケレン味を加えた、見応えある作品に仕上がっている。
見どころの一つはもちろん、赤裸々に描かれる政治の内幕。ただでさえわかりにくい世界、それもアメリカの…となれば、若干とっつきにくくは感じられるものの、さまざまな趣向がこらされた脚本ゆえ苦にはならない。また、広報部次長のサム、次席補佐官のジョッシュ、報道官のCJをはじめとする、個性豊かな登場人物も大きな魅力。大統領の右腕として働く“超エリート”である彼らのいかにもインテリらしい皮肉な物言いの応酬も楽しいが、その信念や時折見せる優しさや弱さなどの人間らしい部分をひとたび感じれば、彼らが見舞われる試練の数々から目を離せなくなる。
アメリカ本国では1999年に放送が開始されて以来好視聴率を維持し続け、4年連続でエミー賞を受賞している超人気シリーズ。それも納得の秀作だ。

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色々な課題を抱える政治の現場の中枢で、エネルギッシュに働く人達を見ると、素直にカッコイイな~、と思ってしまいます。

若い俳優さん達のきびきびした動きもいいし、大統領と、或いは補佐官同士で交わされる会話も、とても内容が濃くて面白いんです。ちょっと会話のスピードが速くて、話についていけない時もあるんですが、なんとか雰囲気でストーリーの「流れ」にはついていけます。。(^_^;)。
50代~60代の、いかにも政治家っぽい雰囲気の俳優さんも、見識があって、いつも穏やかな人柄なのに、いざという時は大統領にキビシイ意見をぶつける事が出来る、勇気のある人物として描かれていて、キャラクターの厚みを感じさせるんですよね。。

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キムタクもね~、演説とか結構よかったんだけど。。

でも、演説が良くて中身があんまり無いっていうのは、よくある話すぎて残念ですわ。。(^_^;)。

太田総理もいいけど、木村総理も♪

2008-05-29 21:05:16 | ドラマのこと
嘘っぽくて絶対面白くないだろう、、と思っていた「CHANGE」。
第3回まで放送されたけど、なかなか結構面白いです☆
(でも、そろそろ面白くなくなるだろう~、と毎回思って見てるんですが。。)

脇を固めるキャスト達が、ものすごくいいんですよ~。
深津絵里さんはもちろん、代議士の妻であり、母である富司純子さん、クセのある連勝選挙プランナーの阿部寛さん、先輩議員の石黒賢さんもかなり爽やかで、リアルに居そうな雰囲気を醸し出しています(笑)。

政友党(モデルは自民党)の総務会長・寺尾聰、幹事長・中村敦夫、最大派閥の領袖・神山繁、外務大臣・大林丈史という4人の面々も、いかにも重鎮という感じで一見知的で品が良く、裏表のありそ~な役作りが素晴らしいですね。
中村敦夫さんは元参議院議員だし、皆さん海千山千のベテランという雰囲気が滲み出ていて、政治家っぽいんですよね~。

木村議員も今の所(第3回のラストで、政友党総裁・総理大臣に就任)、身内の不幸や偶然が重なり、棚ぼた的に(?)総理の座までやって来るはめになったのだけれど、正直で常識人、、フレッシュさが魅力で、いい感じです。

豪華キャスト・豪華セットで話題になった「華麗なる一族」よりは、ドラマのテンポもいいし、キャスティングが絶妙で面白いと思いますね。。シリアスな場面で、違和感アリアリの「祖父の肖像画」、ものすごく不自然な、ロボットの巨大鯉、、などなど大きなマイナスポイントが無い所も好印象です(笑)。

ネットニュースで、こんなのがありました。
「5月19日夕、東京・グランドプリンスホテル赤坂で、自民党最大派閥の政治資金パーティー。」

中川元幹事長は、木村拓哉主演の政治ドラマ『CHANGE』(フジテレビ)を例に出し、「今まで日本のドラマで政治は悪役だったが、初めてヒーローとして描かれた。『正直』こそが政治の原点だ。われわれ清和研もヒーロー、ヒロインをこれからも誕生させたい」とあいさつし、最大派閥の「数の強み」を強調。他派閥の「ポスト福田」の動きを牽制(けんせい)した。

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あー、確かに第1回放送で、キムタクが父親の不正を認めて選挙区の人達に謝罪した辺りは、『正直さ』がテーマだった感じがするなぁ。。

第2回では、35匹の猫を飼っていて、ご近所トラブルを起こしている男(泉谷しげる)が陳情に来るエピソードだった。先に約束していた、党幹部の面々との会食を優先して、陳情には、別の日に予定を割くべきだったと思うけれど、
「高い給料をもらって、電車にタダで乗せてもらってますが、今の僕は委員会に出ても何が何やらさっぱり分からない。少しでも人の役に立ちたい、と思うのは間違ってますか?」という台詞は、ぐっと来た。。
常識的な台詞と言えば、常識的なだけなんだけど、なんというか、、シンプルで理想的な言葉で、ドラマなんかで聞こえてくると、すごく嬉しくなってしまう台詞だった。日頃の政治関連のニュースでは、あまり聞かれない言葉だよね。

第3回では、秘書である深津絵里さんが、総裁選出馬の説得の為に、「そのチャンスがいらないなら私に下さい。もし、私が総理になったら身を粉にして働く。この国の人達の為に必死になって働く。先生はご自分の幸運が分かってない。」と言う台詞が良かったな~。
(深津さんの役は元財務官僚で、その頃に接した政治家達が「国を良くしよう」という事より、自己保身に走っていた姿に失望して、政治家秘書になったという経緯があります。)
キムタクの、国民と同じ目線に立って政治を行います!、、という総裁選の演説も良かった。

石黒賢が、勉強会の為に連れて来る政策通の議員達の台詞も、なかなか。
一人は、年金未納者の問題に対して税方式導入せよ、という案への反論。もう一人は日本のODA増額計画への反論をチラッと言い始めてシーンが切り替わる。

第4回以降は、どんな展開になるんだろ~。

ここから!、、ですよね~。たぶん、嘘っぽくなるんだろうなぁ~、思いっきり(笑)。

適当に政界に新風を吹かせたことにして、色々込み入った駆け引きを仕掛けられつつも、国民の支持をバックに危機を乗り越える!、、みたいな感じで、夢ドラマとして6~7話でコンパクトに終わった方がいいかも。

でも、たぶん「国民に直接『信任』を問いたい!」とか言って、小泉さんみたいに解散総選挙やったりするシーンはあるんだろうなぁ。なんか、画的に派手だし。

でも、キムタクは刺客は送り込まないだろう。。

いや、送り込む、、よね?政策通すために。
刺客じゃなくて、理念を共有できる候補者を募る!みたいなニュアンスで。

「ちりとてちん」~最終週~

2008-03-28 23:18:51 | ドラマのこと
「ちりとてちん」。もうすぐ終了しますね~。
最終回には、落語の常打ち小屋あたりで「ナレーション」担当の上沼恵美子さんとすれちがったり、少し会話をするシーンがあるかもしれませんね♪
いや、朝ドラってそーゆーの多いじゃないですか(笑)。
カメオ出演って言うんでしょうか。。それも、さりげなく通行人とか店員、、ではなくて、最終回にドーンッと、家の前に立ってたりとか(笑)。

ともあれ、「落語」と「漫才」の違いはあれど、上方芸能や関西のお笑いの世界で圧倒的な存在感と人気を誇る上沼さんなので、「ちりとてちん」にずっと大輪の花を添えていたんだなぁ、と思います。

ただ、上沼さんのナレーションは、ヒロイン喜代美(若狭)自身の回想という形式なのですが、喜代美が性格的にウジウジ、くよくよが多すぎて、上沼さんのサッパリした語り口と少々合ってなかった気がします。
誰でも弱気になったり、悪い方へ悪い方へ考えてしまう事ってありますが、やっぱり喜代美は、度を越えていたなぁ、、と思いますね(笑)。
「ヒロインを見てるとイライラする」という感想も結構あったのだとか。。

上沼さんのナレーションは、表情豊かでハキハキしていて素敵でした♪
言葉のはしばしに「上方芸能」に対する深い理解や愛情、リスペクトが込められていて、この作品を大切にする思いが伝わってきました。
大体、8~9割方ぐちぐち、くよくよしてる喜代美が、たまに、きりりっと自分の仕事に目覚めたり、改めて夫である落語家・草々を惚れ直したり、魅力的な徒然亭一門のエピソードの語り手となったり、、というシーンでは、本当に上沼さんのナレーションがピッタリはまっていたと思います。

「週刊えみぃSHOW」という番組で、ナレーションの収録が終わったこと、また4月には総集編のためのナレーションの収録に行くこと、、などなど「ちりとてちん」についても、ちょこっと話していましたね。。
「最終回の収録、終わったわ。」
「ほんま、いいドラマやね。泣けますね!」
「日本一!!」とのこと(笑)。

正直な所、3月の後半くらいからドラマ自体の勢い、、というか、面白さは減ってきているように思いますが、10月~3月の半年間で、色々な名場面・名セリフがあって、とても心に残るドラマになりました。感動した回の録画は、幾つか保存してるので、また見直したいなぁ~、と思います。

江戸時代から、庶民の娯楽として親しまれてきた落語。「ちりとてちん」を見ていて、落語が、本当に昔から変わってない部分の人間心理を、見事に表現していることを感じました。

そう言えば、以前読んだ「太田光+中沢新一対談 憲法9条を世界遺産に」という本でも、「戦争を発動させないための文化~お笑いは世界を救えるか」というテーマがあって、「思想表現としての芸」、「落語の表現から学ぶもの」など、、古典落語について、語られていた章がありました。。

ホリエモンや村上ファンドみたいに、「お金儲けが悪いことですか?!」とか開き直って言う人、そういう生き方の人が江戸時代にもいた、と。落語の中でひとつの噺になってる、、と紹介していましたね(笑)。

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「ちりとてちん」で印象に残っていると言えば、、『地獄八景亡者戯』とか『二人ぐせ』、『はてなの茶碗』などなど。
『地獄八景亡者戯』は、昔の人が考えた死後の世界の噺で。。タイトルから想像すると、怖そうなホラー系とか残酷な地獄絵図なんですが、お話は、ほんっとにユル~くてバカバカしいもの。

大金持ちの若旦那が、娑婆でやりたいことをし尽くしてしまったので、「いっそのこと今度は、あの世へでも行って遊ぼうやないか。誰か共するものはおらんか。」と言って、なじみの芸者や舞妓、太鼓持ち、おかみさんを引き連れて「あの世ツアー」を組んでやって来る。皆でふぐ鍋食べて騒いで、皆で毒にあたった、、というわけで(笑)。

娑婆で遊び尽くしたから「あの世ツアー」って、ちょっと皮肉が効いてるなぁ、と思いました(笑)。

ドラマでも、ちょうど悲しい別れのある状況だったのですが。。さすが落語家一門。
この落語の中に描かれる、「あの世ツアー」の面々。賑やかに騒ぎながらやってくる様子が、なんとも言えない明るさで、ドラマの中にも投影されていました。。
不謹慎というのでもない、軽いというのでもない、、ものすごく悲しくて辛いんだけれど、どこかで「笑顔を忘れたらあかんで」って言ってくれてるような強さを感じました。。

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『二人ぐせ』は、新婚間もない喜代美と草々が、関西の芸能を取り仕切る大手事務所(笑)から、訳あって干されていた頃で、仕事が無い! お金が無い!、という時期に取り上げられていました。

妻:不安げに「やっていけるんやろか。。」
夫:ぶっきらぼうに「勝手にせい!」

が口癖になって、いつも気まず~い雰囲気になる二人。

落語の『二人ぐせ』は、「一杯飲める」が口癖の男と、「つまらん」が口癖の男がいて、二人がお互いの癖を直そうと、口癖を言うたびに1円の罰金をお互いに払う、という約束をするお話です。
喜代美と草々の個性や、置かれた状況から、上手~く落語の内容と絡んでいて面白いなぁ、、と思いましたね。。

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3月でドラマは終わりですが、またブログで「ちりとてちん」の事を書きたいな、と思います。
DVDが出たり、また総集編が放送されたりしますが、本当にお薦めのドラマです~!

「ちりとてちん」

2008-01-31 22:08:07 | ドラマのこと

 

上方落語をテーマにした、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」。
朝ドラのヒロインは、大体「前向き」で「頑張り屋さん」で「明るい子」、、と相場が決まっているんですが、今回の喜代美ちゃん(貫地谷しほり)は、違いますね(笑)。。
めっちゃ、後ろ向きです。。物事を悪い方へ悪い方へ考えて、周りの人に泣きついたり、くよくよとしたり、、途中で投げ出したり、その事でまた落ち込んだり。。
ゆうたら「あかんたれ」の「へたれ」、、みたいな感じですよね。。(^_^;)

でも、ドラマ全体が、アホで一生懸命で不器用な人間を、応援するような、、というか、温かく見守ってる、、というか、そういうゆったりした空気に包まれているので、いつも楽しみに見ています。

落語は江戸時代に生まれた文化ですよね。。
落語の元祖というのは、17世紀後半に相次いで京都、大阪、江戸の各地に現れたそうです。
「ちりとてちん」を通して、初めて落語という文化にじっくりと触れたのですが、こんなにも昔のものなのに、面白いなぁ、、人間ってあんまり変わってないんだなぁ、、と感心してしまいます。

「たちぎれ線香」「二人ぐせ」「鴻池の犬」「愛宕山」「次の御用日」「辻占茶屋」「天災」、、そして「ちりとてちん」、、などなど、面白いもの、じーんと来る人情ものなど、落語の噺がたくさんドラマの中に織り込まれていました。

ヒロインの喜代美ちゃんが9歳で小浜に引っ越してくる所から、ドラマはスタートするのですが、転校先のクラスに「和田清海」と、同姓同名の女の子がいた事が、彼女の性格形成に大きな影響を及ぼします。。

同姓同名の女の子が、学校一の美少女で、成績優秀、スポーツ万能、性格も良くて皆の人気者、、ということで、いつも名前で間違えられたり、紛らわしいと人から思われたり、比較されているような妄想に陥ったりしながら、18歳まで育つのです。。
(これは、さすがに残酷な設定ですよね。。(^_^;))

転校直後に、ヒロインにアドバイスをする「順ちゃん」という女の子がいるのですが、いきなり後ろから走ってきて、バッグで喜代美の頭を軽く叩くシーンがあるんですね。。
「何よ!」急に叩かれた喜代美は、驚いてむっとします。
すると順ちゃんは、「あんなぁ。今、頭を叩いたんが人や、と思うから、悔しくて腹も立つんやで。頭に当たったんが天から降ってきた隕石や、おもたら腹も立たへん。『しょうがないなぁ』て思える。あんたにとって、転校先に同姓同名の『清海ちゃん』がおった事も、隕石にあたったようなもんやって思った方がええよ。」と、9歳にして見事な喩えばなしを聞かせてくれます(笑)。。

これは、なかなか面白いシーンだったんですが、「天災」という落語をベースにした台詞なんですね。
9歳の少女時代はもちろん、ヒロインが貫地谷しほりさんになってからも、どんどん色んな「落語」が紹介されて、笑わせてもらったり、納得させられたり。。

今日は、徒然亭一門の一番弟子「草原兄さん」(桂吉弥)の修行時代、奥さんとの出会い・結婚のエピソードだったんですが、これがまた素敵な、、泣ける話でございました。。

3月の終了まで、まだまだ素敵なお話が聞けそうで楽しみです♪


「暴れん坊☆ママ」~歯が命♪

2007-12-07 23:25:12 | ドラマのこと
「暴れん坊☆ママ」の第7話の放送ですが、バレーボールの延長の為、後ろ20分ほど録画に失敗しました。。。残念~。。
12月4日が第8話放送だったんですけど、とりあえず第8話以降は録画だけして、見ないようにしようと思っています。
まあ、しばらく待ったらDVD化されるでしょう。。それまで待とうかな、と。

「暴れん坊☆ママ」のストーリーって、毎回ラスト15分くらいで、意外性のある展開が用意されていて面白いんですよね。なので、「第7話」の途中で止まったままにしておくつもりです。
全体の流れから見ても、少しずつ、子供が心を開いていく過程や、哲(大泉洋)とあゆ(上戸彩)の掛け合いのような会話、、だんだん親らしくなっていってる様子も微笑ましくて、楽しいのです。
せっかくなので、やっぱり順番通りに見たいな~、と思うんですよね。

で。第7話も、笑えるシーンやら、ツッコミたくなるシーンが満載でした。
お受験対策の塾での、誇張されたような講師の厳しさとか、暗記力を鍛える授業の参観では、見ている親の方が必死になっていたり、、親がどんだけ必死になっていても、子供の方は、ちょっとぼんやりしていて、なかなか覚えられなかったり。。
(幼稚園児だから、しょうがないよねぇ。。なかなか答えられない様子は、すごく可愛いんですが。)

ゆうき君は、ちょっと前までセレブママ達に「退園された方が、よろしいんじゃない?」なんてさんざん言われていたのに、胸をすくような優秀ぶり。(って、幼稚園児の受験対策で「優秀」と言ってしまうのもヘンな気がしますが。。)
それを見ていた、あゆ(上戸彩)のあきれるほどの有頂天ぶり!、、笑えました。

最初は、ゆうき君の急な登場に驚き、ショックを受け、迷惑がっていたのに、今では「幸せ度200%」みたいな親バカ表情は、落差があって面白いですよね♪

あと、大泉さんが、大分折り合いが良くなってきた、あゆの父(大和田伸也)と鍋を囲むシーンで、必要以上にぐでんぐでんになって、「お父~さん、僕ぁ、お父~さんと、こ~して飲めるようになって~、嬉ひぃ~」みたいに、擦り寄る所が面白かったかな~。
今回のドラマは、コミカルで弾けているのはあゆの方で、大泉さんは、あゆをなだめたり、周りの人に謝ったり、フォローしたり、、とお兄さん的な役どころ。
あんまり、「お笑い」的な得意な分野が活かされてないなぁ、、とは思っていたので。。
大泉さんの酔っ払った動きは、プロでした~♪
酔っ払うと、あゆの方がしっかりして来ちゃうんだな~、、みたいなね。

それから、大泉さんが、受験対策に追われるあゆの留守中に(参考書を買いに行ってた時かな?)、CM出演してたグリコ「DONBURI亭」(「中華丼、一丁~~!!」って叫ぶCM。)を一人で作って食べていたり。。というのも、ファンには「笑える」ポイントですよね♪

でも。やっぱり一番衝撃的だったのは、歯科医・北条(東幹久)の「歯が命だからな。」のセリフ。

あ~、やってたやってた、このCM♪すっごい有名CMでしたよね♪
歯科医っていう設定の時点では、思い出せなかったのに。。こんな。。7回目の放送分で、こんなセリフ出してくるとは~!!
面白すぎ。。(^o^)v
北条・妻のともさかりえさんも、よく笑わないで立ってられるなぁ、、と感心します。ともさかさんは、一番、東さんの天然ボケキャラをまともに見せられてますからね。。

番組HPのインタビューでも、「東さん、破壊力あり過ぎです(笑)。撮影中、何が辛いかって、東さんを見て笑わないようにすることが一番辛いですから。面白いことをやっているわけでもなく、ただ走っているだけでも可愛らしくて面白いんです。東さんとのシーンでは、東さんを直視しないようにしつつ、心を無にしながらやっています(笑)。」と、おっしゃっていてウケました。。

東さんの面白いシーンやセリフは、急に来るんでね、、見ている方は最高に笑えるんですが、、ともさかさんは、絶対ツラいだろうなぁって、、お察しいたしますよ。。(^_^;)。

大石静さんのインタビューで、ドラマのコメディ部分に関しては、演出担当の佐藤祐市監督の手腕に大いに期待してる、とおっしゃってますね。。
「佐藤監督は、役の気持ちをきっちり押さえておきながら、ボケたり、突き抜けたりするお芝居を引き出すのがとても上手い監督さんです。上戸さんとは『アテンションプリーズ』でも一緒でしたから、期待しています。まさに名コンビだと思います。」とのこと。

佐藤さんは、『アテンションプリーズ』『ウォーターボーイズ』『花嫁とパパ』などのTVドラマ演出を手掛け、『シムソンズ』『キサラギ』などの映画監督をされた人だそうです。
『シムソンズ』は大泉さんも出演してるし、『キサラギ』は、ネット検索してると、すごく評判の高い映画だな~、と思っていた作品。「暴れん坊☆ママ」の、どこか突き抜けたような明るさや面白さは、この方が仕掛けているのかもしれませんね。。

『シムソンズ』と『キサラギ』は、早速見なければ、、と思っています♪

「暴れん坊☆ママ」

2007-11-11 18:07:35 | ドラマのこと

これ、面白いです~!!
さすが、大河の脚本家♪大石静☆大先生~♪
「功名が辻」は、録画したのを、結局12枚分くらいのDVDにしたまま・・いつか見よう、いつか見よう、、状態なんですが、NHK朝ドラの「ふたりっ子」は、結構見ていてハマりました。。
大石さんの脚本って、いいですよね。
なんか、温かくて、、前向きになれるし、、色んな問題が起こってきても、皆で信頼しあって頑張れば、乗り越えていける!、、って伝わって来るんです。

今回は、もちろん大泉洋出演が目当てで見始めました。
少し前に「輪違屋糸里」で、上戸彩ちゃんも演技上手いな~、一生懸命で健気で可愛い~って思ってたので、よくドラマで見るような「バツイチ・親子もの」ですが、新鮮な展開を期待していました。。

うん、期待以上の面白さでした~♪

大泉さんが出たドラマの中で、これが一番いいんじゃないかな~。。
すごくテンポが良くて、無駄なシーンとか、間延びしたような感じがないし、大泉さんと彩ちゃんの夫婦は、ラブラブの時も喧嘩の時も、息がピッタリ。
彩ちゃんのお父さん(大和田伸也)や、ご近所の親友(バナナマン・日村勇紀)も、とっても個性的で、面白くて。。
俳優さんのキャラにすごく合ってて、台詞が自然に聞こえるんですよね。。
すごいわ~。大石劇場。
(あ。でも、ちょっと彩ちゃんテンション高すぎ、、かな。)

幼稚園のセレブ・ママ達(ともさかりえ、片瀬那奈、山口紗弥加など)も、綺麗で意地悪で、集団行動で。。「女のイヤ~な部分」をガンガン演じてくれていますね。。(^_^;)

でも。彼女達についても、回を追うごとに、それぞれの個性とか、抱えてる状況とかが見えてきて、考えさせられるな~。。

あ~、この人、意地悪で最悪じゃない?って、思ってたら、結構、気の強い分しっかりしていて、皆が困ってる時には、頼りになる人だったり、すごいお金持ちだけど、ウソみたいに天然キャラの、人のいい旦那さんと普通に夫婦してたりとか。(笑)
ブランド品で身を固めてるけど、実は、旦那さんは高給取りではなくて、深夜の弁当工場へパートに出ていたりとか。。旦那さんとの関係は冷めていて、幼稚園のイケメン先生に思いを寄せていたりとか。。

このドラマの中の話って、実際に身近にありそうな感じだ。



「千葉の荒海を遊び相手に、父の手ひとつで育てられた『あゆ』は、荒っぽいけれど、正直で気のいい娘です。そんな『あゆ』が、都会の美容師『哲』に出会って恋に落ち、、」
そんなナレーションで毎週始まりますが、、 あゆの、単純で明るい所とか、前向きな所とか、、見てて気持ちがいいくらい。
哲(大泉洋)も明るくて、気遣いも出来るし、魅力的なのは分かるんだけど、口ばっかりで調子良すぎ、、なんだよねぇ(←いるいる、こんな人。憎めないキャラ。)なんといっても、子供がいることを再婚相手のあゆに言わなかった所は、最悪だよね。

でも。
「子供がいることを隠してて許せない!」としても、あゆが哲と別れてしまったら、独立したばかりの小さな美容院と、5歳の子供を抱えた哲が、苦労して疲れ果ててしまうのが目に見えてるし、、。妙に男気のあるあゆは、全部引き受けて頑張っちゃうんだよね~。。

第1話は、自分自身が父子家庭で育ち、父親の愛情や苦労を痛いほど感じていたことを思い出して、荒波をバックに「やってやる~!」って啖呵を切るシーンが良かったな。
「ママでも、キャラ弁でも、ママ茶会でも、なんでもやってやる~!」って。
あゆの回想で、お父さん(大和田伸也)が、娘の通園バッグみたいのを縫ってる所は、
泣けたしな~~。。(>_<)。。

う~ん。結構、毎回泣けるシーンがあるんだよね~。
で、日村とか、東幹久とかが出てくると、『笑い』のツボもしっかり押さえてくれるし。。

「暴れん坊☆ママ」は、最終回まで脱落せずに、、見るつもり♪♪♪

「暴れん坊☆ママ」のHPで、セレブ・ママの一人、小南八重役・山口紗弥加さんのインタビューが載ってました。

「通常の作品よりも台本に触れている時間も長いかもしれません。何度もページをめくることで、八重の気持ちに近づけるかなと思って…。ドラマとしてはコメディータッチですけど、それぞれの役の気持ちは、読めば読むほど繊細で。だから、何度も何度も読み返してしまうんだと思います。」

やっぱり、出演者の方は、的確に表現されますよね。。
コメディータッチなドラマだけど、それぞれの役の気持ちは繊細。本当に、そんな感じです。

   

↑二枚目路線から、三枚目まで。色々こなしてくれる大泉さん。
新選組のお芝居もキマってました!!(これは、道外では東京公演しかなかったので、DVD鑑賞のみです。)

右のDVDは、スープカレーのDVD。
大泉さんのおかげで、スープカレーファンになりました(笑)。
ターメリック、バジル、コリアンダー、、ね。昨日もチキンのスープカレー、作ったしね☆
しかし、この写真は、欽ちゃんに似てるわ~(笑)。


「芋たこなんきん」ちょっと雑談~♪ 

2007-04-03 21:34:37 | ドラマのこと
渋い名脇役、というイメージだった國村隼さん。今回は、ほとんど主役級でしたが、とても包容力があって知的でダンディーな役どころでしたね~。本当にピッタリなキャスティングで、國村隼さんの存在感を再認識いたしました。。素晴らしい!!

朝ドラのヒロインの夫って、はっきり言って、半年間「王子様」なわけですよ。。。それを、たった一人で、務められたのは、立派だな、、と。
例えば、前回の朝ドラ「純情きらり」。福士誠治、西島秀俊、井坂俊哉、、ついでに劇団ひとりまで出演し、恋人役とか、憧れとか、プロポーズとか、、そんなトキメキのエピソードが満載だった。。
前々回の「風のハルカ」でも、松岡充、黄川田将也、、渡辺いっけいさんや別所哲也さんの恋愛模様も絡んで、華やか&ドラマチックな展開だった。。

それが、今回は國村さん一人なわけですよ。。スゴイ。
でも、これはこれで面白かった!! いいドラマだな~、と思いましたよ! ホント☆

私が國村隼さん、というお名前を覚えたのは(お顔だけは、もちろん色々な作品でお見掛けしておりましたが)、ちょっと言いづらいんですが、、、クエンティン・タランティーノの「キル・ビル Vol.1」なんですよね(笑)。。
あの役はひどかった。。健次郎さんファンは、絶対に見ないことをお薦めしますよ(笑)。タランティーノは、本当に罰当たりなヤツです(笑)!!


話は変わりますが。。
少し前に、テレビ大阪(テレビ東京系列)で「やしきたかじんプロデュース」という特番があったんですね。。
番組内の色々な企画のうちの一つが、「今、もっとも大阪を代表する女優」というテーマで藤山直美さんが選ばれ(元々、たかじんさんと仲良しなんですね。)、たかじんさんと二人で大阪をぶらぶらデートする、というものでした。法善寺横丁を、二人とも和服姿で歩いたり、てっちりを食べたり、カラオケに行ったり、南港の観覧車に乗ったり、、みたいな。

藤山寛美さんの頃からご贔屓の店に、「芋たこなんきん」のポスターが貼ってたんですが、それ見て、たかじんさん。「お、ちゃっかり貼ってるやん♪芋ぶたなんきん。」などと暴言吐いておりました(笑)。。
直美さんは、、でも、その3倍くらいは、、たかじんさんをやり込めてましたね(笑)。。
TVでたかじんさんに、あれだけキツイ事ゆーてる人、、見たことありません(笑)。。さすが直美さん!
直美さんとたかじんさんって、結婚の噂が流れたほど、仲がいいんですってね♪

たかじん:「な。もう、、こんな特番も企画した事やし、結婚しようや。」
直美:「いやや、死ぬ。結婚する位やったら死ぬ。」

と、こーゆー会話をよくしてらっしゃるそうです(笑)。落ち込んでる電話の時は、直美さんのためだけの電話コンサートも、してあげるんだとか。。(^_^;)。

「芋たこなんきん」

2007-04-03 21:20:57 | ドラマのこと

           
NHKの朝ドラ「芋たこなんきん」が、3月末で終了しました。昭和3年、大阪生まれの人気作家・田辺聖子さんの半生をドラマ化したものでした。

田辺さんの少女時代、、戦前・戦中の大阪、大阪大空襲、、戦後の復興期、、そして高度経済成長、、と、時代の大きな変化を背景に、田辺さんの人生が描かれていました。

ヒロインは、朝ドラ史上最年長、という藤山直美さん。ヒロインの夫は、國村隼さんでしたね。
本当に、息がピッタリ合っていて、とても自然なお芝居、、いつも見ていても飽きない魅力がありました。
まぁ、週6日放送×半年、、ですから、見逃した回も多かったんですが(笑)、タイトルどおり、、なんとも温かく、面白く、明るい雰囲気が素敵でした。

ヒロイン町子は、芥川賞?(ドラマでは篤田川賞)受賞後、いよいよ女流作家として、本格的に活動する、、という時期に、五人の連れ子のいる男性と結婚します。夫となる健次郎は、仕事も家事も中途半端になってしまうんじゃないか、、と不安を感じて、結婚に踏み切れない町子に、「中途半端と中途半端が二つ寄って、トータルしたら、人生満タンや」と、大らかというか、、ゆる~いアドバイスをしてくれます。
この言葉は、ずっと町子さんの心に残っていて、最後に、夫を肺ガンで失う日まで、「今度、生まれ変わっても、また私の事を見つけてね。また、あのセリフを言ってプロポーズしてね。。」と、語りかけていました。

本当に、二人でなんでも話し合って、飲みに行って、、仲良しのご夫婦だったんだなぁ、、と思いました。

中学生だった長女、小学生の長男、次男、三男、、幼稚園にあがる前(?)の二女、、と育ち盛りの子供達。
継母と連れ子、、ということで、ぎくしゃくするような話もあるかな、、と思っていたのですが、母親を失って寂しい思いをしていた彼らは、本当に人懐っこく、賑やかに、ありのままに町子さんを受け入れます。
健次郎さんは、最初から子供達に、
「お母ちゃん、て呼ばんでもええで。お母ちゃんは、死んだお母ちゃん一人やろ。町子さんは、お父ちゃんの好きな人や。お父ちゃんの奥さんやけど、お前らは『おばちゃん』て、呼んだらええ。」と、言っていたので、その辺りの呼び方についての葛藤、、とかは、あまり無かったようです。
ずーっと、皆が大人になっても「おばちゃん」「おばちゃん」って呼んで、慕っている感じでしたね。。

健次郎さんのお母さんや、町子さんが結婚後に雇った秘書さん(いしだあゆみ)がいて、色々サポートしてくれてましたが、仕事(しかも、超・売れっ子作家!)と家事の両立は、本当に大変そうで、この辺りは、現代女性にも共感をよぶ所だと思いました。特に、藤山さんは、「藤山寛美」の娘、、ですから、てんやわんやのドタバタ・コメディ、では本領発揮、という感じでした(笑)。
ただ、あくまでホームドラマの中のドタバタなので、見ているうちに、本格的な「藤山寛美」喜劇を見たくなってきましたね。。子供の時に、親と一緒にTVで何度か見たことがあります。。DVDとか、今度見てみよう~、と思いました(笑)。

家族や仲間(友人や秘書など)を大切にし、いつも一生懸命に頑張る町子さんの姿を見ていると、自分も「頑張らなくては~」と思っちゃいますよね。
終わってしまって、ちょっと寂しいです。。(>_<)。。