引き続き、今さらながらの「だんだん」の感想、、です。
舞妓をやめて歌手デビューを目指すのぞみと、介護福祉士の勉強をするため大学と両立しながら、という約束でレッスンを続けるめぐみ。
石橋のプロデュースのもと、双子デュオは当初、1人で歌ってるのか2人で歌ってるのか秘密にしたままのユニットとしてラジオで紹介され、人気が出るように仕掛けていきます。
「この奇跡のハーモニーは、一体誰が歌ってるの?」「もっと聞きたい。もっと見たい」とリスナーの気持ちを煽っていく戦略だとか。。
ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」のカバーがデビューシングルだったと思うんですけど、この曲を知っている世代には懐かしさを、若い世代には新鮮さを感じてもらえるはず!、、という読み。
果たして、石橋の戦略は当たり、双子デュオ「SJ」は大人気に!
途中、芸能事務所の方針でバンドメンバーだったギターの俊とタンバリンの康太を脱退させるシーンもあるのですが、そこは一番泣けるシーンだったかも。。
俊はスタジオミュージシャンに、康太は新生・双子デュオ「スイートジュノ」の付き人になるのでした。。
「スイートジュノ」の人気が上昇し、スケジュールがいっぱいいっぱいになるにつれ、大学との両立や老人ホームでの介護ボランティア、応援してくれるホーム入居者のための訪問など、自分にとって大切なことが全く出来なくなる生活に、めぐみは疑問を感じていきます。。
そして、、コンサート会場での、のぞみに相談なしの「スイートジュノ解散宣言」!
ここは、ホント驚いたシーンでしたね~。
めぐみのあまりの勝手な態度に腹立ったし。
めぐみの気持ちが全く分からないではないけど、二人組ユニットなのに相手に相談無しにコンサートで「解散宣言」してしまうって酷すぎるな、、と。
しかも、やっと軌道に乗り始めた歌手活動(周りで支えてくれる人や、ファンもいるのに)を放り投げてまでやりたいことが、介護の勉強と老人ホームでのボランティアって・・・
普通の20代の女の子の感覚からは、相当乖離してるんじゃないでしょうかね。。
この辺がNHK的理想論というか、朝ドラの限界なのかも。
確かに、こういう優しい性格の女の子っていると思うんですけど(マナカナちゃんがやると、違和感ない所がコワいね)、人の気持ちを思いやれる子なら、たくさんの人の努力や協力を無視して、勝手に解散宣言なんて出来ないと思うんですよね~。無責任すぎるヒロインと、多大な被害を蒙る周辺の人達、、って最悪な構図ですよ。
この解散の経緯ってストーリー的にも重要な所ですが、最後まで納得いかなかったですね。
めぐみは、いいところもあるけど好きになれない。
一方的解散宣言によって、プロデューサーの石橋はショックで廃人同然に!・・というのはウソ(笑)で、めぐみの気持ちを尊重しつつ、電撃解散の被害を食い止められるよう、「スイートジュノ解散・全国ツアー」を急遽打ち出して、最後の仕事だからやり遂げて欲しい、と説得します。
めぐみが芸能事務所やら関係者に与えた損害も、本来なら、大変な金額の違約金となってめぐみにのしかかる所だったんでしょうが(のぞみの置屋さんへの賠償どころではないでしょう。。)、石橋の奔走により、ことなきを得ます。そして、関係者への謝罪や様々なトラブルを処理した後、石橋は芸能事務所を退職したのでした。。
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まあ、明るい雰囲気のドラマだったんですが、結構ハラハラするシーンがありましたね。。(^_^;)
主要キャストの石橋、のぞみ、めぐみは、穏やかそうに見えて、なかなかのクラッシャー。壊し屋でした。
小泉純一郎か、はたまた小沢一郎かって感じです(笑)。
スイートジュノ解散以降は、比較的落ち着いて見られるドラマだったと思います。。
のぞみも、めぐみも、自分が本当にやりたいことは何か、、困難にぶつかりながらも、真剣に探しながら頑張っていくんですよね。
ソロ歌手になってはみたものの、全く事務所からは冷遇されるのぞみ。有能なプロデューサー石橋が退職した後は、付き人だった康太がマネージャーとなり、懸命にのぞみを支えます。芸能事務所を出た後は、独自のホームページを立ち上げたり、ホールやライブハウスを営業に回るのですが、せいぜいキャバレーなどで酔っ払いなどに絡まれながら歌手活動を続けるのが精一杯でした。。
やがて、自分の歌手としての限界を感じ、周りの人の助言もあって再び祇園に戻る道を選んだのでした。
久しぶりに、緊張しながら祇園「花むら」に帰ってきたのぞみは、縁を切ったはずの女将や母の前で、皆が納得する京舞を披露し、「あんたの経験は無駄やなかったんやな。全部芸の肥やしとなって、舞に表れてますえ。よう成長してきたな、夢花。よう帰ってきたな、夢花。」と言って迎え入れてもらえます。。
これは女将役の藤村志保さんの台詞、、本当に生粋の京都人という感じで素敵でした。
気品があって、厳しいけれど優しくて、、祇園の女将さん役にピッタリ。素晴らしい女優さんですよね。
そして、三倉佳奈ちゃんの披露する舞の良かったこと!!
色々な感情を内に秘めて、真摯に舞と向き合う姿は、本当にゾクッとするくらい美しかったです。
文句を言いながらも、ずーっと見ていた「だんだん」。
やっぱり祇園が舞台になっていたり、舞妓さんや芸妓さんにスポットが当たっていて華麗だし、和の雰囲気、女優さん達の着物姿などに魅せられて、半年見続けたかもしれません。。
次回も、もうちょっと「だんだん」の感想を書きます☆