モナリザ珈琲館~ダイアリー

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男女逆転!「大奥」映画公開は10月

2010-04-30 21:20:46 | RIKA’S本棚
これは日本の江戸時代とは似て非なる物語。

突如広まった謎の疫病により(若い男性の致死率だけが高い)、男子の人口は女子の4分の1にまで落ち込む。
男子はその生存率の低さから宝として大切に育てられ、女子があらゆる労働力の担い手となっていくのであった。江戸城でも、三代将軍徳川家光以降、将軍職は女子へと引き継がれていった。そして、大奥は、ただでさえ男子が少ない中で美男三千人が将軍に仕える女人禁制の男の城となっていた・・・

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先日、友人からよしながふみさん原作「大奥」(←マンガです)を借りて読んだ所でした。
男女逆転の時代劇とだけ聞いていたので、男性が女装し、女性が男装するような、ちょっと気持ち悪い話かと思っていたのですが、全く違っていて、とてもカッコイイ粋な時代劇で感動してしまいました。

映画化されるんですね~!

八代将軍・吉宗に柴咲コウ、大奥に仕える貧乏旗本の息子・水野祐之進に二宮和也、、だそうです。
ポスターを見たけど、質素倹約を以て幕政改革にあたった「八代将軍」のイメージを生かした地味め柴咲さんで、原作どおりの堂々とした雰囲気でした!
水野役の二宮くんは、「すごく演技上手いよ!」と評判は聞くけど、あまりイメージには合わないですかね。。
(5年くらい前の沢村一樹さんとかが似合いそう。それか、同じジャニーズなら香取慎吾がイイな!)

でも、この漫画って1巻《八代将軍・吉宗編》よりも、2~3巻《三代将軍・家光編》の方が更によく出来ていて、本当に感動的なのですよね☆
なので、柴咲さん二宮くんには《吉宗編》で頑張ってもらって、《家光編》の家光・万里小路有功(普通の大奥の「お万」)のキャスティングを本命視して楽しみにしたいと思います。
原作ファンの人のブログや掲示板も見てみましたが、水野=二宮は合わない、という意見を多く見掛けましたね。
むしろ、《家光編》の玉栄(普通の大奥の「お玉」)辺りの配役なら似合っていただろうに、、という意見にも共感しました。。

よく歴史物や幕末物が好きな女性を「歴女」と言ったりしますけど、きっと歴史物好きな方に大ウケの作品だと思いますね!(男性にもSF大河ロマンと割り切って見て欲しい所ですが。。)
映画より先に原作を読んで欲しい!という感じでしょうか。


☆たぶん、歴女の人が好みそうな会話↓お城勤めの男性が着ている裃の仕立てについて・・

水野「そう、それで柄は細けえ花鳥文様がぎっちりなんてのはごめんだぜ
何かすきっと大きな柄がひとっつかふたっつ・・・どうだい?そういう裃は作れねぇかい?」

お仕立て係「水野様 このような意匠はいかがでしょう?
黒地にいぶし銀で流水紋を流すのです。お背中に大きく、けれどたったひと筋・・・
職人に急ぎ染めさせましたら私がさらに刺繍いたします。金・・いえ金茶・・いえいっそ黒で!」 

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このマンガは、現在5巻まで出ていて雑誌連載中みたいですね。「六代将軍・家宣」まで来ているそうです。
いつ疫病を克服して(or治まって)男女の人口比は正常になるのかな~。篤姫までやるのかな~?、、と、ちょっと気になります。十五代・慶喜の時代には治まってそうな気がするけどな~。
SF時代劇だけど、早く普通の人口比に戻って欲しいな~なんて心配しちゃいますね(笑)。
たぶん、凄く感動的な展開で、疫病を克服する(or治まる)のだろうと思います。そこも期待ですね!


☆現在までの受賞歴も華々しいものがありますね。。素晴らしい、の一言です。

第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞(2005年、単行本第1巻が対象)
第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(2006年)
第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞(2009年)
2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(2010年、英語訳1巻と2巻に対して)
 (↑男女性差への理解に貢献したSF・ファンタジー作品に送られる文学賞。)


☆それと・・今回の映画の出演陣の佐々木蔵之介さん、玉木宏さん、大倉忠義さん辺りの華麗な時代劇ファッションや雰囲気などは楽しみにしています♪