チラシやポスターがコレ↓だったので、うわ~見るのやだなぁ。。醜悪な写真にもほどがある、、と思っていたのですが(展覧会テーマは「婆々娘々(ポーポーニャンニャン)」)、ルーブル展の料金でB2Fも見られるので、とりあえず行ってみたのです。。

いや、とっても面白かったし、カッコよかったし、すごいアーティストだなぁって思いましたよ!!
ポスターで損してるなぁ。。呪われそうな感じがしません?このポスター(笑)。
美術館のHPによると、、
「やなぎみわは、京都市立芸術大学大学院修了後、1993年の初個展で一躍注目を集めました。以後2004年の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)、2005年の原美術館(東京)やニューヨーク、ヒューストンでの美術館における個展開催、世界各地での様々な国際展への参加などを通して高い評価を獲得し続けています。また2009年に開催されるヴェネチア・ビエンナーレでは日本館の代表として出品することが決定しています。


やなぎの作品には、CGや特殊メイクを用いた写真作品『エレベーター・ガール』、『マイ・グランドマザーズ』や『フェアリー・テール』シリーズなどがあり、写真作品に関連した映像インスタレーションも知られています。作品に映し出された現代社会に生きる様々な女性像からは、ジェンダー、老い、生と死、自己と他者との関係性といった我々の生活に潜む諸問題が提起されています。」
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展覧会前半は、モデルとなる女性が自らの理想とする50年後の姿に扮する「マイ・グランドマザーズ」シリーズがズラリと並びます。
最初、説明を読まずに作品を見ていたので、被写体の女性達が若いのか年とってるのか、よく分かりませんでした。
写真の横に、恐らくやなぎさん作と思われる詩が書いてあるんですけど、この詩がまたモノローグっぽくて、老いた女性達一人一人の素敵なストーリーを上手く伝えていて素晴らしいのです。
「こんなお婆さん、いるんかな~」と初めは思っていたのですが、手元のチラシを見直して、凄い特殊メイクだなぁ、と感心したり。どのお婆さんも、美しくて野心があって強くて、自由で、メチャクチャで、ちょっと意地悪だったりして、、とにかくチャーミング。本当に面白かったです~。

全部で26枚、、160cm×160cmとか、1枚ごとに結構大きな、存在感のある作品です。
そして、配色の絶妙なバランスとか、異国風な雰囲気作りとか、時には機上の人だったりとか、、1枚1枚が本当にドラマティックなんですよね~♪
とても綺麗でした。。静かで落ち着いた印象のお婆さんもいますしね、奇岩がむき出しの「日本海」みたいな所で目立ってるお婆さんもいましたし、元コールガールみたいなお婆さんとか(笑)。
やなぎさんのHPに行くと、全作品の写真と詩を公開しておられるようですが、やっぱり実際の作品を目の前にして鑑賞されることをお薦めしますね!(もちろん、HP上の鑑賞もお薦めです!)

見ていると、「年をとるってどういうコトなんだろうな~」って知らず知らずのうちに考えてしまいますね。。
年をとるって、ある意味悲しいことで残念なこと、、っていう意見も分かるし、そうじゃなくって、より人生が充実して素敵なこと、、っていう意見も分かるんですよね~。
「こんなふうになりたい」「あんなふうになりたい」って考えておくことは、大事なんだな~、と思いましたね。
一体やなぎさんは、何歳ぐらいの人なんだろうと思いましたが、1991年京都市立芸術大学大学院修了、とあるので、国立美術館で展覧会をされるアーティストさんとしては、若手の方なんじゃないかな~なんて思いましたね。
前に、京都の国立近代美術館で「草間彌生」展を見たのですが、もしかして草間さんくらいの年齢の方なのかな~とも思ったのです。。
まあ、草間さんも年齢不祥なお方ですけどね。。作品若いし、ご本人も強烈なインパクトだし!
そして、草間さんも高い文章力を兼ね備えていらっしゃるんですよね~。(勢いで画集と小説を買いましたのでね。。実感しました。)
(草間さんは「au」のブランド「iida」とのコラボレーションでもご活躍ですね。)
草間さん関連本↓


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で、「やなぎみわ」展後半は、『フェアリー・テール』シリーズをはさんで、あのキョーレツすぎるポスターにもなってる『ウィンドスウェプト・ウィメン・シリーズ』でした。。
本年6月から、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で出品された新作。
このシリーズは全部で5枚。全て、4メートル×3メートルの巨大な作品でした。暗い展示エリアで、それぞれが存在感たっぷりに置かれ、独立しているようにも、、集まってきているようにも感じられました。小さめのライトに照らし出された5人の女たちの迫力のあったこと。。
狂気というよりは、大地に根ざしたようなパワーや凄みの方を感じましたね。
最初に抱いた「醜悪、、」というような印象は吹き飛んでしまいました。。

本当に見に行って良かったです。
やなぎみわさんの今後のご活躍にも注目したいです!!
追記:関連書籍のところで見た「エレベーター・ガール」のシリーズも素晴らしかったです。一般に、人がエレベーター・ガールやデパート・ガールに抱くイメージを、どんどん進化させ、膨らませ、最高に美しくてユニークな世界を創りあげています。夢中になって、ページをめくってしまいました。
すごいアーティストだな~って思いました。。
ソフィア・コッポラや蜷川実花さんのように人脈があったら、、この人は映画監督としても名をあげてるかもしれないな、、なーんて思ってしまいましたね。