2007年になって、初めてのブログ更新です。
ブログを見に来て下さった方、ありがとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いします。
皆さんにとって、健康で素敵な一年になりますように!!
お正月は、色々出掛けたり、美味しいものを食べたり、TVを見たり、年賀状書いたり、、という感じでした。年末に「お正月」用のフラワーアレンジメントをやってみたのですが、松の枝を切ったりするのが大変でしたね。。。金色にペイントされた松ぼっくりや、南天の赤い実と緑の葉、色とりどりの菊やカーネーション、葉牡丹などなど、色んな素材が用意されていて、なかなか楽しい経験でした。
しかし、冬場のお花は本当に、よく持ちますね~。季節によって、こんなに差が出るとは・・・。
冬場に買うお花は、結局、お買得!ですね~。上の写真は、いつも可愛いコーディネートで楽しませてくれる、お花屋さんで買った「ダイニング・ブーケ」です。
↓以下は、最近の気になる話題あれこれ。。
** 最近読んだ本 ** 太田光+中沢新一「憲法9条を世界遺産に」
TVでも、「お笑い芸人」の枠を越え、熱っぽく声をはりあげて発言している太田さん。TVでは、「発言内容」とか「議論の方向性」「優劣」よりも、バトルの雰囲気とか、あくまでバラエティの範囲内で、納まりよくまとめる、というのが優先されるので、どうしても太田(以下、敬称略します。)の言いたい事が、きちんと伝わってこなかったんですよね。今回、この本で改めて、太田がいかに読書家で、勉強家で、理想・志の高い人か、というのを認識しました。
第1章は、「宮沢賢治と日本国憲法」というアプローチから始まります。
「あれほど自然や動物を愛し、命の大切さを語っていた賢治が、なぜ田中智学や石原莞爾のような思想に傾倒していったのか?そこが分からない。僕は賢治の作品を信頼するけれど、戦争は否定したい。おそらく賢治は満州事変なども肯定するわけです。ここで単に賢治が間違っていたのだと言ってしまえば簡単なんですが、彼ほどの感性を持っていた人が間違っていたわけがないとも思える。」という太田の問題提起から、戦前の日本人を戦争に駆り立てていった理想郷の思想と、愛、矛盾と葛藤などについて、議論が交わされます。
戦争・歴史の議論というよりも、思想・哲学についての意見交換という感じで、やや難解。なかなかページが進まなかったけれど、「宮沢賢治と日本国憲法」というアプローチ自体が、鋭いと思ったし、新鮮で興味深いものでした。改めて、日本国憲法の掲げる平和について、そして戦前の日本人の思想・価値観について、考えさせられる内容でした。
第3章は「戦争を発動させないための文化~お笑いは世界を救えるか」という、とっつきやすいテーマ。
「思想表現としての芸」、「落語の表現から学ぶもの」など、、古典落語や先人達の紛争回避の知恵について、真剣に、かつ楽しみながら議論を交わしていました。この章は、特に楽しく読めたし、「すごいなー」と、納得させられる事が多かったですね。
もっともっと太田の書いたものを読んでみたいな、、と思いました。「トリックスターから、空へ」とか、「爆笑問題の戦争論」、「日本史原論」とか。(ネットの書店を見てみたら、思ったよりたくさんあって驚きました。)
** 面白かったお正月時代劇 ** ジェームス三木脚本・稲森いずみ主演「忠臣蔵 瑶泉院の陰謀」
たくさん時代劇があったんですが、この「瑶泉院」と大泉くんの出てる「明智光秀」を録画するのでいっぱいいっぱいでした。なんせ10時間ドラマですからね。。。でも、今まで「忠臣蔵」をじっくり見たことが無くて、木村拓哉の堀部安兵衛とかも、「面白い」と思えなかったので、やっと今回で、「忠臣蔵」の魅力を知る事が出来ました。良かったです。
確かに、赤穂藩四十七士、カッコイイですね~。北大路欣也の大石内蔵助も、すごく良かった。
堀部安兵衛も、堀部弥兵衛も、覚えました。武士だった面々が、吉良邸・討ち入りの為、ちょんまげの結い方も変えて、町人に扮し、屋敷内部の図面やら、様々な情報を手に入れ、計画を練る辺りとか、、本当に面白かったです。
12月の雪の中を、四十七士が、静かに吉良邸に向かってゆく姿は、なんとも言えない「美学」を感じさせますね。
浄瑠璃の「仮名手本忠臣蔵」の語りなどが、あの独特の抑揚でもってドラマに挿入されているのも、上手い演出だなー、、と感じました。
さすが、時代劇の名手・ジェームス三木ですね。文楽の人形芝居に、ぱっと切り替わる所も2回程あったのですが、とても自然だったし、逆に、浄瑠璃の語りが始まると、人間が動いているドラマを「引き」の画面で見られて、なんだか時代劇そのものが、文楽の人形に見えてきたり、、と不思議な効果を感じました。
もう一つ面白かったのが、忠臣蔵の「男性的な美学」という側面だけでなく、四十七士切腹の後の、それぞれの家族の話、15歳以上の男子が島流しにあったこと、討ち入りの元禄十五年(1702)から、将軍・綱吉死去(1709年)までの、武士階級や町民達の様子、側用人・柳沢吉保との駆け引きや、大奥に入った瑶泉院・侍女の出世などなど、「女性的な視点」からも、物語が描かれている所でした。
そもそも悪名高い、徳川綱吉のマザコンぶり、「刃傷」の一件での浅野家・吉良家への処分の不手際、不公平、母・桂昌院の横暴ぶり、庶民を苦しめた悪法「生類憐れみの令」などなど、かの「大奥」ワールドにどっぷり漬かった「なれの果て」という見方も出来るかと思います。。。
キーパーソンは桂昌院でしょう。
フジテレビ「大奥・第1章」では、家光の想い人「お万の方」の小姓、として登場します。
・・っと、いつの間にか『大奥』シリーズの話がメインになりそうでしたね。。。これは、ちょっと別の項目に分けて、UPしたい、と思います(笑)。
忠臣蔵を見ていて、思わず「大奥」の物語にも、引きずり込まれそうになる、とにかく面白い、魅せる時代劇でありました。
** 最も面白かったお正月番組 ** やっぱり!「箱根駅伝」
1月2日、3日に行われる箱根駅伝。やっぱり今年も面白かったです~!!新春の陽光が、お江戸から横浜、湘南、小田原、箱根へと降り注ぎます。毎年、同じ事で感動してる自分に笑えますが、箱根の山は美しかったです~(ため息)。走っている学生さん達も、もちろん美しいです。
お正月から、寒空の下、盛大に応援している観客を見るのも好きですね。。
それにしても、5区。順大・今井正人は、本当に強かったですね~。約4分差のある5位、という状況で4区ランナーから襷を受けたのに、驚異的な追い上げで優勝。しかも3年連続区間新記録を樹立!
人間の走る速度で、ひたひたと人里から、山深い「けもの」の世界、「もののけ姫」みたいな世界に入ってゆく、、、、すっかり景色の変わった「駅伝コース」で、本来の「けもの」的な能力に目覚めゆく今井、、とてもドラマチックで興奮させられるレースでした(笑)。
ゴールの瞬間の、アナウンサーの言葉。「山の神、ここに降臨!!その名は今井正人!!」いいなぁ、このフレーズ(笑)。
箱根駅伝ファンの私は、去年と全く同じ事を書きそうなので、去年分のアドレスだけ書いて、この辺で割愛する事にします(笑)。
2006年1月 Runner