母のベッドに寝る

2009-07-08 | 介護日記

本当のことを言うともう母は死ぬのだと覚悟してこちらに来た。
肺気腫の呼吸器不全の35kgの85才が肺炎になったらそりゃもうダメだろうとかなり悲壮な顔してたはずだ。
朝8時半に面会したときの母は予想に反して苦痛を訴えることもなく浅い息遣いながらそれはそれは静かに目を閉じて寝ていた。
私のことも夫のことも判ったし、10時過ぎに父を連れて行った時も意識はハッキリしていた。

(ちなみに今朝の父は気味が悪いくらいよそ行きの声と表情で私を驚かせた。
私の夫という観客の前ではこうなるのね、とその時は妙に納得。でもそのあと、おばあちゃんの具合がこんなに悪いのにどうして上機嫌でいられるのか理解に苦しむ)

ところが夕方6時過ぎ、目覚めた母は明らかに私の事が判らない様子だった。
勿論夫のことも。
父は昼には帰したがその場に居たらどうだったろう。判らない自分に困惑し、混乱した母は大声で叫ぶかと思えば、「私を困らせる…」と呟く。
その場に居ると却って母を疲れさせそうなので帰ることにした。

だが頭と心はアチラに行ってしまった風だが、身体は確実に回復していたと思う。
やはり私の母は不死鳥に違いない。
先生が私の顔見て「来なくていいのに!」と言った訳が分かった気がする^^;

今日はひと月ぶりに実家に泊まる。
母のベッドに寝転んでこれを書いている


最新の画像もっと見る

コメントを投稿