現代楢山節考    2008年07月17日00:36

2008-07-17 | 介護日記
生きるってのはタイヘン…明日退院する母が思わず漏らした言葉…。
人工呼吸器・酸素ナントカ機(小型冷蔵庫みたい)・酸素ボンベの3点セットをお持ち帰りの少々面倒な退院だからだ。
その上、顔に密着させるマスクの着脱、鼻から吸う酸素濃度と人工呼吸器の酸素濃度との切り替え、
マスクのチューブと鼻チューブの切り替え、等々覚えなくてはならない操作がいっぱい!
それを80半ばと90近い老夫婦でこなせるのか不安でいっぱいだけど、じゃあ一緒に暮らせるかと言えばそれはお互い無理な話だ。
現に父と2晩過ごしてもう限界、今夜は病院近くの安ホテルをとってしまった。

訪問看護を手配し、毎日昼間と夜間見守りのヘルパーさんを頼み、
「自分の家で暮らす」という両親の希望に添うよう協力するしか私には出来ない。
いや、そうすることで離れて暮らす言い訳にしてるのかも。
母は昔、「アンタの人生はアンタのもの、私達のことは構わないでいいから好きなように生きなさい」とよく言っていた。
私もそうしようと思っていた。
だが歳をとったら出来る事と出来ない事がある。いや、出来ない事の方が多いのだもの。
とてもほっとくなんて出来やしなかった、残念ながら…。
「悪いねェ…」なんて言われると堪らなくなる。
だって、私も年寄りになって「悪いねェ」なんて娘に言いたくないから。
軽く「アリガト♪」って言いながら婆さんになることは出来ないものかしら。
この国の制度じゃ無理な話しか…。
知れば知るほど介護保険制度や後期高齢者制度はひでえからね。
さすが「楢山節考」の国ですわ。

もう5日も耳鳴りが止まらないぞう!



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