あれから

2017-04-28 | 日記
親友の最期を看取ってから10日たった
この目で
この手で
彼女の死を受け止めたのに

こんな晴れ渡った空を見ていると
あの出来事は本当は無かったんじゃないかと思えてくる

桂さんの牙が抜けて
こんな面白い顔になっちゃったんだよ

とか


娘が犬の毛のアンダーコートの事を
アンダーヘアって言うんだよ

とか

バカみたいなことをメールしそうになるのだ


思い出すたび涙にくれる、なんてことはないが

おととい乗った山手線から見るいつもの景色が
こんなに汚かったかと思うくらい醜くて
電車の中に目を移すと今度は広告のポスターの
どぎつい色の氾濫で吐き気がする

彼女が生きてた頃はそんな事感じたこともなかったのに


ホッとするのは自分ちのちっぽけな庭先で
毎日毎日咲く花を眺めているとき

この1ヶ月以上何もしてやってなかったのに
恨み言ひとつ言わず美しい姿を見せてくれる











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