薄情

2014-05-29 | 日記

あまり自慢できないが・・・友だちは少ない。

そう言うと周りの人は「嘘~!」と言うのだけれど。

「人見知りだ」と言ってもやはり「嘘~!」と言われるが…

 

そんな友だちの少ない私だが過去2人と『絶交』をしている。

その二人とはそれぞれ10代の終わり頃に出会い

熟年と言われる年齢まで付き合いは続いていた。

 

一人には

ある事があって、

いやある事が山のように積み重なり

もう友だちでいられないと思った時

二度と連絡してくれるな!と伝えた。

数年後、その彼は自死をしたと聞いた。

 

何も驚かなかった。

悲しくもなかった。

「私に何か出来ることは無かったか!?」

なんてこれっぽっちも思わなかった。

「私たちの言うことを聞かなかったからだよ!」

などと怒る気にもならなかった。

 

もう一人の彼女とは新宿の喫茶店で会っていたとき

「我慢」の限界が来た。

それはプチッ!と何かが切れたような怒りではなかった。

もっとシン!と冷たいものだった。

私をなじり続けている彼女が赤の他人にしか見えず

そのまま伝票をつかんで彼女を置いて出て来たのだった。

もう10年以上も前の事だ。

 

半年ほど前、私と彼女と仲良し3人組だったもう一人の友人Sからメールが来た。

『どうしても伝えたいことがあるからあなたのメルアドを教えてくれ

 とが来たけど断わっていいんだね?』

「もちろん!巻き込んでゴメンね」と私。

そして今月の始めそのSからまたメール。

「彼女が血液のガンで療養しているらしい」と伝えてきた。

切なかった。

20年越しの恋愛を実らせ数年前結婚したと聞いていた。

ようやく幸せになったとホッとしていたのに、なんて事だ!

どうぞ良くなりますように、と心から願うけれど

でも私の心は変わらない。

 



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