子の心親知らず・・

2010-10-12 | 介護日記

2度目のショートステイに出かけた父がやらかしました・・・

自他共に認めるタンキなKintaも、この1年余りヒトが変ったように
穏やかになり安心していたのだが・・・・

昨日の午後、ショートステイ先の父の担当者から暗い声で電話が入る。
一瞬父がケガでもしたか!?と思いきや

「Kintaさんを怒らせてしまいました・・・

帰る前の持ち物チェック(忘れ物チェック)と荷造りを
父の承諾を得てやったのが、父の記憶が飛び、

「ヒトの荷物を勝手にいじるとは何事だ
              
となってしまったらしい。

普通に怒るのならいいのだが父の場合、怒鳴り方が半端じゃない。

鍛え上げた声と感情表現でこれ以上無いくらいの罵声を浴びせるのだ。

普通に生活している人だったら一生の間に聞く事はないだろうと思うような怒鳴り方だ。

・・・・・気の毒に、声も暗くなるよねえ・・・

向こうは自分達のやり方が拙かった、と一生懸命お詫びしてくださるのが申し訳なく、
今思い出しても泣けてくる。

夕方帰宅した父に電話を入れると本人も自覚していて

「今日ね、気が変になっちゃったの。
 気がついたら怒鳴ってたの。
 血管がちぎれるかと思うくらいだった。
 イヤア、どうかしてるね。
 あんな良い人たちなのに」

「とにかく吃驚したんだよ。
ふと見たらバッグがペチャンコになってて中が綺麗になってるんだよ。
まるでバッグが生きものみたいなんだよ。
知らないうちにそんなになってたからね吃驚しちゃって、わかるでしょ?」

分からん
吃驚したら怒鳴るのか
血管ちぎれればよかったんだよ

と答えたいのをグッと抑えて穏やかに話す・・・・


   ・・・・・・・・・・ううううこちらの血管がぶち切れそう


「どうする?もう行くのはいやになっちゃった?」と訊くと

「いいや、あそこの人たちはみんないい人たちで、とっても楽しいの。
 本当にわるいことしちゃったなあ。だから、向こうから断られるんじゃないかなあ」

なんだ、わかってるんだ

    
      実は今回、少し気がかりではあった。
      2週間ほど前から薬がアリセプトにかわったのだ。
      以前こんなことが続いていたとき飲んでいたのが確かアリセプトで、
      薬を替えたら落ち着いたことがあったのだ。

      今回は物忘れがだいぶひどくなってきたし、
      認知症もすすんできている、ということで
      アリセプトにかわったのだが・・・・。

      次回また相談してみよう。

      元々、父はこういう資質のヒトだから
      薬のせいばかりではないだろうし・・・。

しかし、情けないやら、腹立たしいやら、口惜しいやら
父の生活を何とかいいものにしよう、と頑張ってるのに。

昨日の電話があってから私がどんなにショックだったかなんて、
そしてそのことでずっと暗い気持ちでいるなんて
 アンタにゃわからんだろオ

   少しサッパリした
   さっ!仕事に行こう