Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

祈り From キベラスラム

2011-04-09 10:52:00 | 家族・人



今日は、tupitupiさんのBlogで知った動画と
関連する計3本の動画を紹介したいと思います。


全て音声が入ります。


1)Prayers from kibera for Japan ~祈り~ キベラから日本へ   
  東アフリカの首都ナイロビにある大きなスラムの小学生達が
  関東東北大震災の被災者達の為に祈り、歌っています。
 (1:04あたりからギターの伴奏の歌と歌詞の翻訳テロップが入ります。)

2)マゴソTV 1 アフリカ
  これも、上のマゴソスクールの少年少女たち。
  画面は、途中からキベラスラムの内部を映し出しています。
  
3)アフリカで一番大きなスラム=キベラ
  キベラスラム内の少女と少年のナレーションで、
  キベラスラムに計画されているキッズアカデミーへの
  支援を訴えています。


        □ □ □   



HPに詳しく書いていますが、私は1987―1989
青年海外協力隊に参加し、2年間 東アフリカのケニアに
赴任していました。
任地ナクルは首都ナイロビから160キロ離れていたものの、
JOCVの本部オフィスや隊員ドミトリーのあったナイロビには
よく出かけていました。
けれど、当時、治安や衛生面が危惧されていた首都のはずれにある
広大なキベラスラムに足を踏み入れたことはありませんでした。
キベラキスムの屋根の連なりを怖ろしいもののように遠巻きに
眺めていた自分が思い出され、悔やまれます。

数年前、映画『ナイロビの蜂』がキベラスラムで撮影されたと
知って驚き、購入したパンフのそのシーンに見入った記憶があります。

清潔な水がない。職がない。電気がない。診療所に薬品はない。
学校がない。安全な遊び場がない。お金がない。食べ物がない。。。。

そういう生活はキベラスラム以外でも、ケニアのいたるところで
珍しいことではありませんでした。
(改善されつつあるとは思いますが、、、)
生まれた時から、そのような日常の生活環境の中にある彼らが、
日本人の為に祈り歌ってくれる姿に胸が詰まって、
涙が止まりませんでした。

思えば赴任中も、ケニアの人の思いやりの深さ、親切さには
何度もハッとさせられました。
例えば、お昼の食事のおかねの全てを廻ってきた募金箱に
入れてしまい、昼食時間に木陰に集まって
「今日は、エアー・バーガーよ。」と談笑する同僚達を
なんども見ました。


地元ナクルのスラムには、個人ボランティアの日本人ブラザー
を訪ねて、なんどか行きました。
彼らは2人で暮らす狭い住居に祭壇をもうけ、教会の敷居も
高い隣人達に開放して、喜ばれていました。


そんな彼らでも、子供も大切な労働力なので
寺子屋的に勉強を内部で教えることさえ難しいことや
他にない大切な自分の食べ物を幼い兄弟に与えて
のどに詰まらせ、胸にだいたまま窒息死させてしまった
少女の話などを聞いたこともあります。


キベラスラムのマゴソスクールは、スラム出身のケニア人
女性が自宅で勉強を教え始めたことにはじまり
日本人女性の援助があったそうですが、それは容易な道では
なかったと想像できます。


帰国後、教育実習をしている時、生徒が
「なぜ将来必要もなさそうな事まで『義務』で
勉強しなくちゃいけないんだろう?」と
言うのを聞き、
「教育は、あなた達にとっては大きな『権利』なんだよ。」
と、こたえたことがあります。
切望しても教育をえられない世界中の子供達の事を
その子も知らないわけではないのですが、
自分のことと繋げて実感として考えることは
なかったのでしょう。


マゴソスクールの小学生やスラム内の高校・・・
『キッズアカデミー』=明るい希望・・・
ケニアのいいニュースを知りました。


ケニアでの記憶は覚えているつもりだったのに
忘れることはないと思っていたのに、
知らぬ間に思い出は薄れ、心の中に持ち帰った大切なものすら
消えかけていたようです。


子供達の歌声にブラッシュアップされ、それらがふたたび
輝いて目の前に現れました。


レクイエムも太鼓をたたきステップを踏みながら
力に満ちた声で歌っていたケニアの人たち。


マゴソスクールの子供達。先生達。。。


彼らと同じ、悲しみも包み込む明るいリズムは
今、私の身体の中にも満ちてきました。



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