Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

「若冲の京都・・・」に行く。

2016-12-07 12:21:00 | 美術・絵画









2016.12.02


生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲


・・・を観に 京都市立美術館 に出かけました。




何時間も並ぶという盛況ぶりのニュースに
びびって、当日まで腰が上がらなかったのですが、
12/04が最終日で、土日の混雑を避けるには、
出かけた2日は、ぎりぎりの金曜日=平日。



・・・それでも混んでいるだろうか?



案ずることなく、さして待つこともなくチケットを購入。
中に入ると、有名な作品の前では
「一列目の方は、足を止めずにお進みください」と
注意はあるものの、人の肩越しに背伸びをしながらならば
じっくり観て回ることも出来ました。


七年前 MIHO MUSEUM
若冲ワンダーランド 』で観た作品や関連の作品も
沢山ありましたが、だから来るまでもなかった
というより、おかげで一層面白かった。楽しめた。


例えば、請われて描いたであろう沢山の『 鯉図 』の中に
今回は一週間だけの展示で再会のかなわなかった
象と鯨図屏風 』の鯨に通じる表現をみたり、



 




「枡目描き」「モザイク画」と呼ばれる
静岡県立美術館蔵の『樹花鳥獣図屏風』
ブライスコレクション蔵の『鳥獣花木図屏風』
TVで観ると両者の印象はほとんど変わらないのに
実物は、なにかとても違う。




樹花鳥獣図屏風』は明るい楽園ムードに満ちていた。
技法は、西陣の機の製図の影響が定説だが、
色合いと川辺ということからか
新印象派のスーラの
『グランド・ジャット島の日曜日』すら
イメージに浮かんできた。



それと妙なに気づいた。川にいる馬。
『鳥獣花木図屏風』では河馬?と流したけれど、





『鳥獣花木図屏風』部分




ところが、『樹花鳥獣図屏風』ではまぎれもなく馬らしい描写。





『『樹花鳥獣図屏風』部分




アレに関連しての、なにか解説を聞きたかった。




滋賀近美の解説ボランティアの時、 小倉遊亀 の特徴として
´熱心な仏教徒だった彼女は、台所の野菜・果物などの万物の中に
仏を見、虫食いの葉・傷んだ葉なども美しいものとして
ありのままに描いた´・・・と解説していたけれど、
同じことが年代を遡って、若冲にもいえそうに思う。
その集大成がユーモアにも満ちた
果蔬涅槃図 』なのかもしれない。









勢いのある筆の作品も息をのむほど素晴らしければ、
そうではない
石燈籠図屏風 』『 髑髏図 』なども、
とてもその時代の人の
作品とも思えないほど。。。

石燈籠図屏風 』に関しては
図録に点描風ではなく、御影石の写実という記述があった。
素人の勝手な強みで書いてしまうなら、私は御影石の写実より
点描風に納得する。それはモノトーンでありながら点々により陰影、
=光を捕えているという点で共通するように感じるからだ。



頼りない記憶をたどりながら、丁寧に図録を繰る楽しみ、
関連する寺を訪ねる楽しみが残った。




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