Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

きもの考

2008-01-22 10:12:17 | きもの・しごと





  私の仕事先のお店で、
  ポイントカードを
  作ってくださった
  お客様の中で、
  送付を希望する方に
  お送りしている
  『和み通信』です。

  本店のものは、入社前から
  私も愛読しています。




  『コモノを手作り・・・』とか、いろいろある記事の中に
  今回、目に付いた金子みすずの詩をご紹介したいと思います。
  (詩としては、あまり好きではありませんが・・・ )
  


      着ているものは しなやかなのに
                     金子みすず

     人のお太鼓を水平に直すひと
     半襟三分出過ぎたときにするひと。
     金銀でぴかぴかに光ってゐるひと。
     汚しちゃいけないと動けないひと。
     へあーすぷれいで髪の毛
     がちがちのひと。
     いばってゐるみたいに
     とても偉そうなひと。

     みんな、なんだか、力こぶ。
     息苦しさが、かはいそう。
     着ているものは
     しなやかなのに。

     お太鼓がななめでも、
     半襟たっぷり出てゐても。
     安くて古くさい着物でも。
     鏡をみないで結った髪でも、
     しなやかに着て
     力が抜けると、知らぬ間に
     ほほゑんでしまうでせうに。

     きもちもしなやかになれたなら
     人にもやさしくなれるでせうか。



  きものを着るからには、
  TPOや季節感・いろいろなきまりごとも学んで
  それなりの身仕度を心がけたいとは思いますが、
  同時に、しなやかな心で、きものを楽しみたいと思います。
    






コメント (14)
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