Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

奈良散策 Ⅱ美術館巡りNo.7奈良国立博物館

2007-11-11 00:40:17 | 美術・絵画



  
 実は、
 今回の「奈良行き」、
 
 メインはここ。


 奈良国立博物館
 





第59回 正倉院展 
ポスターやミュージアムショップのオリジナルグッズになって
露出している宝物が、やはり際だって見ごたえがありました。





  この日初めての休憩は一階の
  野点お茶会場

  着物姿のお嬢さんがたが
  お運びしてくれます。
  正倉院展の為に創作された
  お菓子・・・
  『天平の鈴
  紫芋のやわらかーい甘さ。

  おいしー。  nose5

  




+  +  +
                            


今回、もう1つの大きな感動。




運慶作 無著(菩薩)立像
興福寺北円堂パンフ写真から
屋外でさえ薄暗いような日に、古い建物の中でみる菩薩像は、
図録で見るより傷みが目立ち色もあせていました。

けれど、自然に還っていこうとする木の塊に目をこらすと
対の世親菩薩といっしょにしっかりした体躯の
僧侶が浮んできます。
とりわけ無著菩薩のまなざしや表情、手の動き、姿・・・
法衣の端に触れたくなるような、本物の存在感。





 テキストで白黒写真に
 出会って以来、
 「いつか実物を見たい。」
 と思っていました。

 



 友人の手前、これは次回に廻すつもりでしたが 興福寺北円堂の前を何度も通りがかっては我慢限界。

― ああ。見られて良かった。

運慶といえば、東大寺の金剛力士像・・・
当然、一生懸命見てきましたが・・・
あの視界を妨げる金網と無惨な傷み方・・・。
当時の場所で本物を見られるということは
すごくいいとは思うのですが、レプリカでも置いて
そろそろ保存と見せ方を考えてもいいのではないでしょうか?
夜のライトアップだとその姿は昼間より
浮かび上がるそうですが・・・それも、どうなんでしょう?






展示品 MY BEST3


 左:羊木臈纈屏風
   (ひつじきろうけちのびょうぶ)
   博物館HP画像から
   異国風なデザインが現代的。
   しかもデザイン的でありながら、
   硬くならず木で遊ぶサルにある、
   リアルな動感が魅力的。
   聖武天皇の遺愛品。
   
   下:紫檀金鈿柄香炉(部分)
   (したんきんでんのえごうろ)
  『奈良国立博物館だより』写真から
   東大寺 仏具。
   実物の細工は想像以上小さい。
   側面の繊細な金象嵌、
   振り返る獅子や
   水晶を花芯にした花、
   感嘆する見事さ。

   


 

上:墨絵弾弓(すみえのだんきゅう) 部分
『読売新聞』掲載写真から
私は、これが1番好き
墨で描かれた人物がとにかく活き活きしていて
センスがよく、弓自体の色艶もなんとも味が
あって、黒い絵とよく合っている。おまけに
なにやら楽しげなのだ。絵のモチーフは
「散楽図(さんがくず)」という古代中国で
流行した奇術、軽業、滑稽なおどりなどを
取り入れた民間芸能だということだ。







コメント (7)
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