Bonjour Bon Sejour フランス留学体験記

フランス語学習やフランス生活、フランス人の謎などつらつらと・・。サッカーブログではないデス・・一応。

ホームステイその③

2005年10月08日 | 留学中(トュール編)

私がトュールでお世話になったホストファミリー宅は学校から歩いて40分(もはや徒歩圏外!)のところにある。何度か書いてるが隣にマダムの両親が住んでいて、ここにも日本人の男の人がホームステイしていた。彼も私と同じ語学学校に通ってました。もちろん歩いて40分ってけっこうな距離のため朝はバスに乗っていたが、私は帰りは歩いて通っていた。お陰でいい運動になり、痩せた。バスは一回1.1ユーロ。定期を買えば一月21ユーロくらいなので毎日行き帰り乗れば十分元を取れるが私は朝しか乗っていなかったので毎度乗車時に払ってました。ちなみに乗車時にお金を払うと運転手さんがレシートを発行してくれて、そこに乗車時間が書いてあるのだが発券されてから1時間以内ならば乗り換え自由です。これってフランス全土でそうなのかな?

10月以降のフランスはめっきり寒くなり雨も多い。私は秋と言えば爽やかな日本の秋しか知らないので、まさかこんなに寒くてシトシト雨が降っているとは想定外!だ。ちょうど日本の梅雨時みたいだ。それでも私はなぜか頑なに帰りは徒歩で帰っていた。しかし学校やその他のお店などがある中心街から離れたところに住んでいるのに、夜は20時前には終バスがなくなり日曜なんて完全休業。

「出歩けねぇ!」

ヴィシーにいた頃は毎日のように夜も週末も出歩いていたのだが、トュールに移ってからというものめっきり引き篭もりのように夜出歩かなくなった。初日に友達になったイタリア人の女の子ベアトリスに「夜映画を見に行かない?」とかお誘いを受けたりしたが、なんせ夕飯後の時間にはバスがないのでまた往復で80分も歩いて中心街まで行くのは、億劫だ。。ステイ先のムッシュは公務員でトラックの運転手だったため朝の4時くらいに仕事に行くし、マダムも朝早く仕事に行くのでわざわざ私が夜遊びするために送り向かいをしてもらうなんてことは出来ない。私は夜の暇な時間を潰すためにラジオを購入。これでNRJなどの音楽番組をひたすら部屋で聴いていた。

さて、私がトュールに着いた初日の夜ご飯がパンとチーズと芋フライだったという話は以前しましたが、その後普段の食生活はというと、朝はコーヒーとパン(これはフツー)で、夜はほとんどがレトルト。レトルトといってもトマトソースをいちから作るんじゃなくて出来合いのソースの中にソーセージや米を入れてリゾットにするみたいなレベルだけど。なので不味くはない。というか美味しい。のだが量が少ない。最初ここの家庭はみんな少食なんだと思っていた。大食いの私には腹4分目くらいにしかなっていないのに・・。しかしどうやらダイエットのためらしい。そしてあれこれ料理をしないのはマダムが料理大好き人間というわけではないのと台所を汚したくないという観念から来てると思う。いや、台所だけじゃなくて家が異常に綺麗なんですよ、ここん家は。家では靴を脱いでるし、床には塵ひとつ落ちてない。

 


ステイ先のリビング モデルルームみたいだった・・。

そしてフランス家庭のくせに夜ワインを飲まない。これはショック!!!これぞ想定外!!!トュールに来たらおいしいロワールのワインが飲めると思っていた半アル中の私はがっかりだ。。

でも毎日の食事では飲まないのだが、週末隣に住んでるマダムの両親とともに昼食を食べるのだがそのときに飲んでいる。そしてこの週末、特に日曜の昼間に大量に昼ごはんを摂取するため、この家族は日曜の夜は食事を摂らない。ヨーグルトとか食べておしまい。私は週末は学校の遠足に行ったり、友達と旅行したりと週末ほとんど家にいなかったので、みんながお昼に食べているものを残しておいてくれて夜に一人寂しく食べていた。この食生活私にはとてもびっくりして友達に言ったりしたのだが、けっこう他の家庭もそうだったみたいで「うちも日曜の夜とか食べないよ。」と言っている友達もいた。そんなもんかね?

ヴィシーの家庭に比べるとドライな扱いだと思う。自分たちの生活があってそこは独立した生活であって、私は別である。当然といえば当然だが。私はヴィシーにいたころの感覚で「なぜ留学生を受け入れてるの?」とホームステイして2日目くらいにマダムに尋ねたことがある。私は「海外の学生を受け入れるのは私たちにとっても素晴らしい体験だわ」と言った感想を期待していたわけではないが

「お金のためよ、この家のお金を払うため。」

ときっぱり言い放ったマダムにいささか圧倒された。その後はしばらく萎縮してあまり会話もせず、ただの居候状況だったこともあった。なんと言うか私はただの金づるなのか!?といったかんじで。

 


部屋の窓から撮ったトュールの夕焼け前の空

この家には15歳の女子高生がいた。名前はフローラちゃん。見た目はちょっとギャルっぽいが、中身はとってもいい子だった。明るくて陽気。食事の時にいっつもマダムに「いいから早く食べなさい!」とよく窘められたりムッシュが私に「うるさくてかなわん!」と漏らしたりしてた。見た目もお人形のように可愛くて桃のようなほっぽと長いマツゲは羨ましい限りだ・・。エステティシャンになりたいらしくその道を目指すための職業高校に通いながらパリに住んでる彼氏がいて毎晩のようにメッセンジャーをしてた。それで知ったのだがフランス人の若者はよくMSNなどのメッセンジャーをするということ。私はそれまで一度もメッセンジャーなんてしたことなかったのだが、フローラちゃんはカメラをつけて顔を見ながら遠距離恋愛中の彼氏と毎晩MSNしてパパに「いい加減にしなさいよー!」とよく怒られてた。でもよく言う事を聞く子で注意されたらサッサとやめる。お手伝いもするし、家族ともよく話しをしてた。自分が15歳くらいの時なんて家で家族と話すなんてあんまりせず友達とばかりつるんでたし、父親の言うことなんて全然聞いてなかったからちょっとびっくりしました。そしてフランス全土の学校がなぜか2週間くらい休みに入ったときに彼氏が数日泊まりにきたことがあった。日帰りならまだしも数日間彼氏が娘の家に泊まりに来るってすごくない?さすがに寝る部屋は別で彼氏は隣に住んでるおじいちゃんとおばあちゃんの家で寝てたけど・・。なんか家族に対してオープンで羨ましいなーっと思いました。

お姉ちゃんも週末には車で帰ってきて地元の友達と遊んだり家族と買い物に行ったり。スポーツ学を専攻してるらしく部屋にはバスケのトロフィーや写真がたくさん飾られてて、妹より男まさりなかんじ。もうお姉ちゃんと妹の会話になんてとてもじゃないが割り込んでいけいくらいの超マシンガントーク!それをムッシュとマダムは愛しそうに眺めてるのが印象的でした。なんというかフランスの家族の実態みたいなのを垣間見れてなかなか楽しかったなーと思う。でもトュールがフランス語標準地域にある!というのは私にとってはよくわかりませんでしたよ。所詮標準語でも早口でダミ声のムッシュのフランス語や若者言葉で早口でまくし立てるお姉ちゃんのフランス語は私にとってはかなり聞き取りずらく難しかったなぁ・・。

 


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6 コメント

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今回は… (kobo_natsu)
2005-10-08 20:18:13
ヴィシーが人情味溢れるステイ生活だったのに対し、トュールでは、少しフランス人の現実のようなものが感じられますね。

もちろんホストファミリーはみんな良い方ばかりなのでしょうが、ちょっと国民性の違いのようなものが感じられました。



でも、なれない土地で、はっきり言われてしまっては、かなりの洗礼ですよねー(苦笑)。

でも、続きを楽しみにしてますね♪
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そうですね。 (mojao)
2005-10-08 22:58:20
ヴィシーが良かっただけに日本での留学センターの方にも「最初にヴィシーでホームステイされると他の土地では物足りなさを感じるかもしれません」と言われてました。が、何せ小心者なので・・。



話変わりますがいよいよ今夜スイス戦ですね。もっと早くスカパーに入会手続きするべきでした!来週の日曜に工事に来るみたいなのでキプロス戦も間に合いません・・。とりあえずBSで放送されるまで我慢ですが、テュラムも欠場かも?みたいなので心配でドキドキですよ~。



PSGは日本では無名なんですかね??スカパーのリーグアンの放送には偏りがあるのですね・・。でもkobo_natsuさんは試合を生で見られてるんですよねー。夜中の試合をご覧になって翌朝には記事をアップされてていつも感心してしまいます。ホント脱帽です。でもこれからリーグアンもkobo_natsuさんとお話できるの楽しみです。是非未来のレ・ブルーの青田買いとかしたいです!
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Unknown (charles)
2005-10-09 21:19:37
私も学校まで徒歩30分だったです夜にある学校のイベント参加できないし、それが本当残念だったー。でもトュールの方が週末のアクティビティ充実してそうな気がヴィシーはハイキングとかしかなかったから。。
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お帰りなさい! (mojao)
2005-10-10 21:30:58
charlesさん、お帰りなさーい!

アララ・・夜のイベントは参加できなかったのですか。残念ですね。私の友達も学校から歩いて40分(ヴィシーの隣町)もかかるところにホームステイしてて、大変そうでした。やっぱり20分以上かかるとけっこうしんどいですよね~。

ヴィシーのアクティビティはけっこうしょぼいですよね。私がいたときは人数が足りなくて中止になったりしてましたよ。
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あらら (ショコラ)
2005-10-11 04:55:16
すごい一言ですね、って言いますか、はっきりしすぎ、マダム。それでも出会えた事に感謝の気持ちはないのか?外国から来た人達の母国に興味を持たないのか?マダムー!! それにしても、新しい暮らしは結構不便だったみたいですね。車を持ってましたら、まだ楽だったでしょうに・・・
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トホホ・・ (mojao)
2005-10-11 21:59:22
ショコラさん、いや~私も言われたときはびっくりしてちょっと口アングリでした。もちろんその後「外国人と暮らすことは面白いわよ」とフォローしてたけど・・あくまでお金のためと言った感じでしたね。確かに部屋が空いててごはんを用意してるだけどお金が入るわけだからいい稼ぎにはなるんでしょうね。。ヴィシーが良かっただけにけっこう色々不便ではありました。
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