船橋情報ビジネス専門学校

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放生会

2023-07-28 09:08:13 | Weblog

   私の住んでいる団地は木々も多く植えられていて、夏はセミの鳴き声が凄いです。以前、カエルの鳴き声がうるさいとクレームを出したことが話題となった団地です。周囲の田んぼがマンションになり、カエルの鳴き声もほとんど聞こえなくなったいま、セミの鳴き声がうるさいと、どこにクレームを出すのでしょうか。団地内の木を全部伐採してしまえばセミは少なくなるかもしれません。

    団地のコンクリート外階段には、迷い込んだセミが裏返しになって転がり、足だけを動かしていたり、羽をバタバタさせていたり。もう息絶えているのかなと思って拾い上げると急に羽をバタつかせたりします。私は彼ら(?)を拾い上げて大空に投げ上げます。そうすると元気に大空に舞い上がり、あっという間に視界から消え去っていきます。それを見届けるのはとても気持ちのよいものです。これまで、投げ上げたセミが飛ばずにそのまま落ちてきたことはありません。しかし、不思議と外階段に捕まるのはアブラゼミばかり。ミンミンゼミもいるし、これから鳴くツクツクボウシも階段に落ちているのを見たことがありません。もしかして、アブラゼミは視力がよくないのかもしれないと思っています。名前も鳴き声が油の煮えたぎる音に似ているから付けられたという一説もありますが、人に愛されるために生まれてきたわけでもないのでいい迷惑のネーミング。毎夏、5匹くらいは大空に帰しています。だからと言って「よいことをしている」と威張っているわけでもありませんし、「悪いことをした懺悔」の気持ちではないです。強いて言えば、子どものころから昆虫が好きだったからだと思います。

 放生会(ほうじょうえ)と言われる行事があります。捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式であるとWikipediaに載っています。江戸時代には、捕獲した雀や亀を売って商売にする人も現れ、買った人は雀や亀を逃がしてあげて「よいことをした」という満足感を得たそうです。歌川広重の名所江戸百景「深川万年橋」では「放し亀」が富士山より大きく描かれています。お寺の庭の池のことを放生池といいます。池に亀をよく見かけるのもこのせいかもしれません。

 セミを大空に帰すことも放生会に少し似ているのかもれません。先日、ご利益がありました。タマムシが裏返しになっていました。やさしく拾い上げてみると、まだ生きているので孫のために虫かごに入れてあげました。幼稚園児の孫は、水やレタスをあげたりスケッチしたり。孫の絵に、ヤマトタマムシ特有の赤い筋が二本描かれていたのには少し驚きました。数日一緒にいて大空に帰してあげたそうです(就職指導室・徳永)。

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