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ヴェネツィア、日本館の対抗馬!?

2007年06月13日 20時34分09秒 | 2007年度の展覧会など
ベルニサージュ3日目、日本館オープニング翌日。

この日、「ガッゼッティーノ」紙地元版朝刊文化面に、
ビエンナーレ概要紹介記事が載っていました。
後半の話題は、
今年の金獅子賞はどの国が勝ち取るのか?という優勝予想。
なんとそこに、
「今年はフランスのソフィ・カルか、日本の岡部昌生だろう」
と書いてありました!

写真は、前評判の高いフランス館の展示室入口です。
作家はソフィ・カル。
医師、ラテン語学者、女優など専門職の女性100人に
同じ文面の書簡を送り、おもいおもいの方法で
読みこんでもらおうという企画です。
興味深い試みですね。

その記事では、金獅子賞候補にあげた理由として、
ソフィ・カルは、文字や写真、映像など様々な手法で表現し、
構成、質ともに高いことをあげていました。
前評判通り、という訳です。

一方、我らが岡部さんは、
「解釈する必要がない」
「特別な技術習得が不用で、だれでも一度はやったことがある技法(=フロッタージュ)」
「作家の手仕事が作品のボリュームとして即時に伝わる」
といった理由があげられ、
国籍・年齢・美術の知見等にかかわらず、
だれもがすぐに作品世界を知ることができる点が評価されていました。

嬉しい内容ですね。
早く一般のお客様の反応をみたいです。



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