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美術館の最新ニュースをお届けします。

「さっぽろ・昭和30年代」展終了しました。

2011年02月02日 09時36分06秒 | さっぽろ・昭和30年代

おはようございます。

昨年10月末から開催してきました
「さっぽろ・昭和30年代」展は1月30日(日)をもって終了いたしました。

長年の調査に基づいて、今につながる札幌の美術状況を
なかがわ・つかさの活動を軸に紐解く展覧会でした。

たいへんボリュームのある内容でしたが、
ご来場くださった方々はじっくり観てくださり、
何度か足を運んでくださる方もいらっしゃいました。

皆様、ありがとうございました。

展示替えのため2月5日(土)まで休館となります。
次回は2月6日(日)より
「森山大道写真展 北海道〈最終章〉」が始まります。
初日は14時より森山大道氏によるアーティスト・トークも
ありますので、ぜひご来場ください!

お待ちしております。

 


『21ACT』に「さっぽろ・昭和30年代」展関連記事が掲載されています。

2010年12月25日 15時43分41秒 | さっぽろ・昭和30年代

こんにちは。

今日はクリスマス。
おだやかな空模様になってよかったですね。
美術館事務室はあまり電話も鳴らず、とても静か。
年末ムードが漂っています。

さて、前回の記事で「よい年末年始を!」などと
気の早いごあいさつをしたのですが、お知らせがあって再度登場です。

美術館では現在
「さっぽろ・昭和30年代—美術評論家なかがわ・つかさが見た熱き時代—」
を開催中ですが、
札幌時計台ギャラリーが発行している美術誌『21ACT』
12/15発行号に、下記3本の本展関連記事が掲載されています。

柴橋伴夫(美術評論家)「木田金次郎となかがわつかさ」
吉田豪介(美術評論家)「なかがわつかさと北海道の美術ジャーナリズム」
吉崎元章(当館副館長)「さっぽろ・昭和30年代展の楽しみ方」

柴橋氏はなかがわが来道するきっかけとなった岩内出身の画家・木田金次郎
となかがわとの深い関係に焦点をあて、
吉田氏は当時の本人との交流のエピソードを交えつつ、
批評誌「美術北海道」を発刊したなかがわの仕事を
北海道の「美術ジャーナリズム」確立の礎と位置づけています。
吉崎は本展の特徴や見どころを詳しくご紹介しています。

お読みいただくと
今につながっている当時の美術状況への理解が深まりますし、
展覧会もより深く楽しんでいただけるのではないかなと思います。


札幌時計台ギャラリーで入手できるようですので、
ご興味を持たれた方はぜひ!
(※ホームページによると、年内の営業は終了し、新年は1月10日から営業とのことです。)


それでは、よいクリスマスを!


ギャラリー・ツアーのお知らせ

2010年11月13日 14時53分17秒 | さっぽろ・昭和30年代

こんにちは。
今日の札幌はひさしぶりの青空。
やはりお天気がいいと気持ちも明るくなりますね。

美術館では
「さっぽろ・昭和30年代—美術評論家 なかがわ・つかさが見た熱き時代—」

を開催中です。

本日はギャラリー・ツアーがありました。
昭和30年代当時の札幌の美術状況などについて、
担当の当館副館長吉崎が会場をめぐりながらお話しました。

ギャラリー・ツアーは会期中あと5回開催しますので、
ぜひお気軽にご参加ください。

■学芸員によるギャラリー・ツアー
展示室を一緒にめぐりながら解説します。

今後の実施日:11/27、12/11、12/25、1/15、1/29

いずれも土曜日 各回14:00~(約40分)
解説:吉崎元章(札幌芸術の森美術館副館長)
*当日有効の展覧会観覧券が必要です。


「さっぽろ・昭和30年代」はじまっています。

2010年11月07日 12時18分20秒 | さっぽろ・昭和30年代
おひさしぶりです。

「北方神獣」展はおかげさまで1万人を超える皆様にご来場いただき、
好評のうちに幕を閉じることができました。
ありがとうございました。
全国各地の所蔵先への作品返却も無事に終了したところです。

展示室から動物たちがいなくなり、少しさみしい気持ちでしたが、
美術館では新しい展覧会がはじまりました!
片岡球子展、北方神獣展につづく当館の開館20周年記念展、
札幌美術展 さっぽろ・昭和30年代—美術評論家なかがわ・つかさが見た熱き時代—
です(2011年1月30日まで開催)。

札幌で活躍した若き美術評論家なかがわ・つかさの視点を軸に、
昭和30年代の札幌における熱気あふれる美術の動きを、
当時の作品や資料、映像によって振り返る展覧会です。

なかがわ・つかさは昭和28年末に突然札幌に現れ、
昭和38年8月に34歳の若さで急死するまでの10年間にわたり、
辛口の美術批評を繰り広げるとともに、
美術誌『美術北海道』の発刊や美術館建設運動等に奔走した人物で、
その短くも情熱的な活動ぶりは「なかがわ旋風」とも呼ばれました。

展示は以下の7章構成になっています。
第1章 昭和30年代の札幌のすがた
第2章 なかがわ・つかさ現る
第3章 展覧会評にみるなかがわ・つかさの視点
第4章 昭和30年代の公募展・グループ展
第5章 空想道近代美術館~美術館建設の夢
第6章 『美術北海道』とさまざまな活動
第7章 なかがわ・つかさが遺したもの



今回の見どころのひとつは、
なかがわによる批評と作品を並べて展示していること。
ときに舌鋒鋭い、熱意のこもったなかがわの批評を通して、
ひと味違った作品の楽しみ方ができると思います。

また、北海道を代表する美術家たちの若かりし頃の作品に出あえるのも新鮮です。

会場では昭和30年代の札幌の街の様子を記録した映像も上映しています。
市電の走る中心部の街並や女性たちのファッションなどなど、
当時を知る方にとってはとても懐かしいものではないでしょうか。
(上映時間 約29分)

ほかにも、なかがわが発刊した美術誌『美術北海道』など
閲覧できる資料もご用意していますし、
展覧会の性格上、文字情報が多めですので、
ぜひたっぷり時間をとってお越しいただければと思います。


会期中、学芸員によるギャラリー・ツアーもありますので、
お気軽にご参加ください。

学芸員によるギャラリー・ツアー

展示室を一緒にめぐりながら解説します。
日時:11/13、11/27、12/11、12/25、1/15、1/29
いずれも土曜日 各回14:00~(約40分)
解説:吉崎元章(札幌芸術の森美術館副館長)


展覧会の概要は美術館ホームページからどうぞ。