エナジー・ヴォイド設置

イサム・ノグチ展のメインの作品となる《エナジー・ヴォイド》が、6月21日に美術館前の池に設置されました。
17トンもある石の大作であるため、巨大な200トンクレーンを使い、イサム・ノグチと長く一緒に仕事をされた和泉正敏氏の陣頭指揮のもと、慎重に作業が進められました。
普段は、香川県の牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館の蔵のなかでこれほどの調和がないほどに場とマッチしていたこの作品が、空の下で池面にその壮大な姿を映しながら周囲の自然と響き合う、これまでとはまたちがった力強い環境との関係を生み出しています。見る角度の違いで驚くほど表情を変えるこの作品を、360度さまざまな方向から楽しむこともできます。
夜には、ライトアップの試験も行われ、幻想的な世界をつくり出していました。
一般公開は、7月2日からです。

イサム・ノグチ作品ニューヨークから到着

今回のイサム・ノグチ展には、日本国内の作品はもとより、ニューヨークのイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムの所蔵作品33点も出品されます。そのなかには日本初公開の作品も多く含まれています。
昨日6月5日に、このニューヨーク分の作品が19の木箱に収められ、札幌芸術の森美術館に到着しました。
今日6月6日には、ニューヨークのイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムのスタッフ立ち会いのもと、箱を開けて、図録用の写真撮影を行いました。
これまでのイサム・ノグチの図録や作品集にはない角度やアップの写真などにより、作品の魅力をさらに引き出した図録になることでしょう。

イサム・ノグチ展のポスターができました。

イサム・ノグチ展のポスターができました。
香川県の牟礼にあるアトリエの蔵のなかの《エナジー・ヴォイド》と、それにもたれかかる作者イサム・ノグチが写っています。
絶妙な光のなかに浮かび上がるこの作品の荘厳さとともに、人物との対比で作品のスケール感が十二分に伝わるのではないでしょうか。
撮影は、篠山紀信。1988年の美術出版社刊「みづゑ」949号に掲載された写真です。
まもなく各所に掲示されることと思います。

学芸員募集

現在、札幌芸術の森美術館の学芸員1名を募集しています。
詳しくは、財団法人札幌市芸術文化財団ホームページをご覧ください。

＜6月22日追記＞
6月21日の消印をもって応募を締め切りました。

展覧会図録について

「生誕100年　本郷新展」の図録について紹介します。A4変形判144ページのこの図録には、両会場の出品作品144点すべてをカラーで掲載しているのはもちろん、札幌彫刻美術館の井上みどり学芸員が長年の研究成果を長文のテキストにまとめているほか、本郷の野外彫刻を改めて調査し、彼の生前に設置された（あるいは計画した）と認められた49点についてそのデータを写真付で掲載しており、資料性が高いものになっています。出品作品の写真のほとんどは、新たにデジタル撮影したもので、高解像度のＲＡＷデータによってポジフィルムと遜色ないどころか、より鮮明と思えるほどの仕上がりになっています。撮影段階からデジタル化したこの方式はこれからの図録づくりの先駆となるものとして関係者に注目されています。
　札幌芸術の森美術館の売店と札幌彫刻美術館にて、2,300円（消費税込み）で販売しています。
なお、郵送ご希望の方は、本郷新展図録希望と明記のうえ、図録代金2,300円と送料340円、合計2,640円を現金書留で、札幌芸術の森美術館売店までお送りください。代金受け取り後、図録をお送りいたします。
　＜代金送付先＞
　〒005-0864　札幌市南区芸術の森２丁目75　札幌芸術の森美術館売店
　電話011-591-0090